片岡仁左衛門が約20年ぶりに大阪で俊寛勤める、「七月大歌舞伎」幕開け

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「大阪松竹座開場100周年記念『七月大歌舞伎』関西・歌舞伎を愛する会 第三十一回」が、7月3日に大阪・大阪松竹座で開幕した。

「大阪松竹座開場100周年記念『七月大歌舞伎』関西・歌舞伎を愛する会 第三十一回」より、「吉例寿曽我」の様子。

「大阪松竹座開場100周年記念『七月大歌舞伎』関西・歌舞伎を愛する会 第三十一回」より、「吉例寿曽我」の様子。

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「吉例寿曽我」の様子。

「吉例寿曽我」の様子。[拡大]

昼の部では「吉例寿曽我」「京鹿子娘道成寺」「沼津」を上演。「吉例寿曽我」の「鶴ヶ岡石段」では、中村隼人扮する近江小藤太と中村虎之介演じる八幡三郎が巨大な石段で立廻りを見せる。「大磯曲輪外」では、片岡千之助扮する曽我十郎祐成と市川染五郎扮する曽我五郎時致が、坂東彌十郎扮する父の敵・工藤左衛門祐経と出会う様が描かれた。

「京鹿子娘道成寺」の様子。

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「沼津」の様子。

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「京鹿子娘道成寺」では尾上菊之助演じる白拍子花子が、衣裳を変えながらさまざまな娘の恋心を踊り分ける。最後、花子が清姫の怨霊である蛇体の姿になって現れると、会場からは大きな拍手が上がった。「沼津」では、中村鴈治郎扮する雲助平作と中村扇雀扮する呉服屋十兵衛が客席を練り歩き、会場をわかせた。

「俊寛」の様子。

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「吉原狐」の様子。

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夜の部では「俊寛」「吉原狐」が披露され、「俊寛」では片岡仁左衛門が約20年ぶりに大阪で俊寛僧都を勤めた。関西で初上演となる「吉原狐」は、吉原を舞台にした人情劇。松本幸四郎演じる三五郎と中村米吉演じる泉屋おきちをとりまく面白おかしいやり取りに、客席は笑いに包まれた。

公演は7月25日まで。

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「大阪松竹座開場100周年記念『七月大歌舞伎』関西・歌舞伎を愛する会 第三十一回」

2023年7月3日(月)~25日(火)
大阪府 大阪松竹座

昼の部

一、「『吉例寿曽我』鶴ヶ岡石段 大磯曲輪外」

出演
〈鶴ヶ岡石段〉
近江小藤太:中村隼人
八幡三郎:中村虎之介

〈大磯曲輪外〉
工藤左衛門祐経:坂東彌十郎
曽我十郎祐成:片岡千之助
曽我五郎時致:市川染五郎
茶道珍斎:中村吉之丞
秦野四郎:大谷廣太郎
大磯の虎:中村米吉
朝比奈三郎:中村亀鶴

二、「『京鹿子娘道成寺』道行より鐘入りまで」

出演
白拍子花子:尾上菊之助

三、「伊賀越道中双六『沼津』」

出演
雲助平作:中村鴈治郎
娘お米:片岡孝太郎
荷持安兵衛:中村寿治郎
池添孫八:松本幸四郎
呉服屋十兵衛:中村扇雀

夜の部

一、「平家女護島『俊寛』」

作:近松門左衛門

出演
俊寛僧都:片岡仁左衛門
丹波少将成経:松本幸四郎
丹左衛門尉基康:尾上菊之助
海女千鳥:片岡千之助
平判官康頼:橘三郎
瀬尾太郎兼康:坂東彌十郎

二、「『吉原狐』中万字屋の二階座敷 三五郎とおきちの家」

作:村上元三
補綴・演出:齋藤雅文

出演
三五郎:松本幸四郎
泉屋おきち:中村米吉
越後屋孫之助:中村隼人
仲働お杉:中村虎之介
貝塚采女:市川染五郎
十寸見東作:中村吉之丞
岡っ引き幸八:片岡松之助
鶴賀富吉:大谷廣太郎
遣手おつる:上村吉弥
小松屋おえん:片岡孝太郎
松葉屋女将お筆:中村扇雀
遠州屋半蔵:中村鴈治郎

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