ごった煮で超スケールな物語、安住の地「凪げ、いきのこりら」幕開け

安住の地「凪げ、いきのこりら」が本日12月16日に東京・シアタートラムで開幕した。

中村彩乃が主宰する安住の地は、2017年に旗揚げされた劇団・アーティストグループ。第8回本公演となる「凪げ、いきのこりら」は、東京・世田谷パブリックシアターが新しい才能の発掘と育成を目指す「シアタートラム・ネクストジェネレーション」の第14弾として上演される。

なお脚本・演出を2人の劇作家、演出家が共同で担当。その1人である岡本昌也は「安住の地へようこそ！ シアタートラム・ネクストジェネレーション vol.14『凪げ、いきのこりら』大開幕でございます。神話?! ポストアポカリプス?!ダークファンタジー?! 異能バトルもの?! 大風呂敷広げまくりのごった煮で超スケールな物語をどうぞお楽しみください。どっぷり浸かったあとは、不思議と私たちが生きている世界を見つめ直せるはず。3日間で『凪げ、いきのこりら』は終わっちゃいます、どうかお見逃しなく～！」とコメント。

もう一方の私道かぴは「『凪げ、いきのこりら』開幕します。こうして無事に初日を迎えられることを嬉しく思います。今作のテーマは『異種間の闘いと共存』。難しい題材ですが、キャストやスタッフ、劇場の力を借りて時に明るく、かつ繊細に、疾走感たっぷりに描きます。幕が開けたらあっという間の110分。客席から、目線で、息づかいで、縦横無尽に駆け回る役者とぜひ一緒に走り、叫び、凪いでください。劇場でお待ちしております」と語った。

物語の舞台は、著しく環境が変化したはるか未来の地球。生き物の住処として残されたのは、“フジヤマ”の旧山頂のみ。そこへ、あらゆる生き物たちが住処を求めて集まって来て……。出演者には、森脇康貴、日下七海、山下裕英、沢柳優大、池浦さだ夢、古野陽大、金谷真由美が名を連ねた。公演は12月18日まで。

ステージナタリーでは、世田谷パブリックシアター芸術監督・白井と、安住の地の中村、岡本、私道の座談会を掲載。安住の地が目指す新たな集団性や、「凪げ、いきのこりら」に懸ける思いが語られている。