熱狂の中、宮城聰演出「ポントの王ミトリダーテ」ベルリンで開幕

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宮城聰演出のオペラ「ポントの王ミトリダーテ」が、現地時間12月4日にドイツ・ベルリンのベルリン国立歌劇場で開幕した。

ベルリン国立歌劇場 バロックターゲ2022 オペラ「ポントの王ミトリダーテ」カーテンコールの様子。

ベルリン国立歌劇場 バロックターゲ2022 オペラ「ポントの王ミトリダーテ」カーテンコールの様子。

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ベルリン国立歌劇場 バロックターゲ2022 オペラ「ポントの王ミトリダーテ」カーテンコールの様子。

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「ポントの王ミトリダーテ」は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲、ヴィットーリオ・アマデオ・チーニャ=サンティが台本を手がけた作品。宮城がヨーロッパでオペラを演出するのは、7月にフランスのアルシュヴェシェ劇場で上演された「クレタの王 イドメネオ」に続いて2作目となる。なお本作は、2020年に同劇場で初演される予定だったが、新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴い延期になっていた。

開幕に際し宮城は「満場スタンディングオベーションのうちに初日の幕が降りました。観客の皆さんが、ほとんど熱狂と言っていいほど、喜んでくださいました」「指揮者が観客に拝んで拍手を止めてもらってやっと音楽が続行するという、僕自身オペラの舞台で初めて経験する出来事がありました」と初日の手応えを語った。上演言語はイタリア語で、ドイツ語と英語の字幕付き。公演は12月11日まで。

宮城聰コメント

さきほど、満場スタンディングオベーションのうちに初日の幕が降りました。

観客の皆さんが、ほとんど熱狂と言っていいほど、喜んでくださいました。

特に、4層建ての舞台装置の全壁面が、「田楽」という古来の仕掛けでいっせいに裏返り、竹林の襖絵から一転して「赤富士に白鷹」の大壁画に変わった際には、幕の途中であるにも関わらず観客の拍手が沸き起こって止まらなくなり、

指揮者が観客に拝んで拍手を止めてもらってやっと音楽が続行するという、僕自身オペラの舞台で初めて経験する出来事がありました。

「垂直のヴェルサイユ」と形容されるチベットのポタラ宮からヒントを貰った舞台装置が、2000年前のミトリダテス戦争と現代世界とを一気につないでくれたと思えた瞬間でした。

※動画は現在非公開です。

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ベルリン国立歌劇場 バロックターゲ2022 オペラ「ポントの王ミトリダーテ」

2022年12月4日(日)、7日(水)、9日(金)、11日(日)※現地時間
ドイツ ベルリン国立歌劇場

作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
台本:ヴィットーリオ・アマデオ・チーニャ=サンティ
指揮:マルク・ミンコフスキ
演出:宮城聰

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長澤直子 @operaview

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