青年団若手自主企画 vol.89 山中企画「転校生」が、来年2月18日から27日まで東京・アトリエ春風舎で上演される。
山中は「『転校生』は現代社会の誰にでも通じる普遍的な物語だと思います。タイトルの通り転校生のお話で、私は今回、年齢も性別もバラバラな人たちでやると一体この作品はどうなるのだろうという興味が湧きました。女子高生の日常会話を年齢のさまざまな人たちが演じることで、子どもと大人の境目の無邪気な会話からまた違った意味が出てくるのではないか、教室内が色んな人の人生に見える瞬間が出てくるのではないだろうか、高校時代のイメージから今の自分に言葉や想像を重ね合わせることができるのではないだろうか、そして『転校生』という作品がより普遍的なものになるのではないか、と考えています」と企画立案の経緯を明かす。
柳生は「今回、舞台上に現れる高校生は、全員成年だ。今はなき高校生当時の若さに恋焦がれて、『アオハル』ぶるのはとても気持ち悪い。私たちなりのアプローチから、やるせない世界で、いまこの瞬間を生きている、生命の輝きを探りたいと思う」と語った。
チケットの一般販売は1月22日にスタート。
山中志歩コメント
「転校生」は現代社会の誰にでも通じる普遍的な物語だと思います。タイトルの通り転校生のお話で、私は今回、年齢も性別もバラバラな人たちでやると一体この作品はどうなるのだろうという興味が湧きました。女子高生の日常会話を年齢のさまざまな人たちが演じることで、子どもと大人の境目の無邪気な会話からまた違った意味が出てくるのではないか、教室内が色んな人の人生に見える瞬間が出てくるのではないだろうか、高校時代のイメージから今の自分に言葉や想像を重ね合わせることができるのではないだろうか、そして「転校生」という作品がより普遍的なものになるのではないか、と考えています。戯曲に出てくる社会問題は30年近く経った今も大して変わっていませんし、連日のニュースは目を背けたくなるものばかりです。正義だと思っていたものがそうではなく、不誠実で不平等だなと感じる世の中ですが、劇場という空間の中では自由でありたいと願っています。
初めて企画から立ち上げました。一生懸命がんばります。劇場に足を運んでくださると嬉しいです。
柳生二千翔コメント
社会と自分自身との境界。そこに横たわる「違和感」を強く認識し、その間で揺れて、悩むこと。そうした瑞々しく繊細な感性の持ち主を、人は「若者」と呼ぶ。やがて老いを重ねる中、絶望を繰り返すことで慣れていき、「違和感」を感じなくなっていく。しかし今回、舞台上に現れる高校生は、全員成年だ。今はなき高校生当時の若さに恋焦がれて、「アオハル」ぶるのはとても気持ち悪い。私たちなりのアプローチから、やるせない世界で、いまこの瞬間を生きている、生命の輝きを探りたいと思う。
青年団若手自主企画 vol.89 山中企画「転校生」
2022年2月18日(金)~27日(日)※18・19日はプレ公演。
東京都 アトリエ春風舎
作:
演出:
出演:
※2022年2月15日追記:柳生二千翔は体調不良のため演出を降り、代わって石渡愛が演出を担当します。また演出家の変更に伴い、出演者の坊薗初菜が降板し、代わって根本江理が出演します。
青年団のほかの記事
リンク
ステージナタリー @stage_natalie
青年団・山中志歩の自主企画、「転校生」を“年齢も性別もバラバラな”俳優で立ち上げる(コメントあり)
https://t.co/9wRm4xjVvh https://t.co/vX5cMd0jcI