“怖がりながら最後まで書き続けた”、幻灯劇場「盲年」京都・東京ツアー公演

1

69

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 23 44
  • 2 シェア

幻灯劇場「盲年」が、8月に京都、9・10月に東京で上演される。

幻灯劇場 第9回公演「盲年」チラシ表

幻灯劇場 第9回公演「盲年」チラシ表

大きなサイズで見る(全2件)

幻灯劇場の第9回公演となる今回は、同団体が2019年にも上演した藤井颯太郎「盲年」が披露される。第25回劇作家協会新人戯曲賞の最終候補に選出された本作では、観世元雅による能「弱法師」を下敷きに、現代社会における家庭内暴力や犯罪を扱った物語が展開。地下鉄のホームで電車を待っていた裁判官は、15年前に捨てた息子が向かいのホームに立っているのを見つける。息子の目が見えないことに気付いた裁判官は、赤の他人を装いながら「一緒に住まないか」と誘い……。

藤井は「この物語を書いているとき、少し自分が怖くなった。紛れもなく自分から出てきたはずの登場人物や言葉が、自分の中の倫理観を力強く壊していくのを感じた。それでも、この物語に登場する全員が、いとおしく、身近に感じられたので、怖がりながら最後まで書き続けた。ホラーではありません。あなたの身近な人のお話です」とコメントしている。

公演は8月27日から29日まで京都・京都芸術センター、9月30日から10月4日まで東京・こまばアゴラ劇場で行われる。京都公演分のチケット予約受付は、本日7月21日にスタート。東京公演分のチケット予約受付は、8月下旬に開始される。

この記事の画像(全2件)

幻灯劇場 第9回公演「盲年」

2021年8月27日(金)~29日(日)
京都府 京都芸術センター

2021年9月30日(木)~10月4日(月)
東京都 こまばアゴラ劇場

脚本・演出:藤井颯太郎
出演:村上亮太朗、橘カレン、松本真依、鳩川七海、本城祐哉、谷風作、藤井颯太郎

全文を表示

読者の反応

  • 1

ステージナタリー @stage_natalie

“怖がりながら最後まで書き続けた”、幻灯劇場「盲年」京都・東京ツアー公演(コメントあり)
https://t.co/qE8NtZUDK1 https://t.co/WMLPQrORO2

コメントを読む(1件)

関連記事

幻灯劇場のほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 幻灯劇場 / 藤井颯太郎 / 小山十輝 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします