本企画では、東京・本多劇場にて無観客で行われたリーディングアクト「プラン変更 ~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~」の生配信と、
7月11日に行われた公開ゲネプロでは、「PRE AFTER CORONA SHOW The Movie」上映会のあと、「プラン変更」を上演。当日は、サーモグラフィー検査、手指の消毒、フェイスシールド配布などの感染症対策が講じられ、劇場には約100名の観客が集まった。「PRE AFTER CORONA SHOW The Movie」では、人形劇、オフィスコント、劇場コント、サスペンス調コントなどのナンセンスコントがオムニバス形式で展開。続く「プラン変更」では、古田演じるアラータ探偵を中心とした物語が繰り広げられる。出演者たちはエリアごとにアクリル板で区切られた舞台上で、次々と役を変え、衣装を着替え、時には台本を手放して“ヘンテコな世界“を立ち上げた。なお配信のアーカイブは、7月19日まで販売される。
公開ゲネプロを終えた、KERAと古田からのコメントは以下の通り。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント
11日の公開ゲネプロは、劇場に約100人のお客様がいらしてくださいました。観客と空間を共有することで、キャストのテンションが俄然高まるのを実感しました。今まで沢山やってきた「ナンセンス」ですが、ナンセンスはラフには作れないものだなと改めて思いました。ここの間尺で、このトーンで、と緻密に作っていかなければならず、それをこの短期間でまとめ上げてくれた、キャスト・スタッフに感謝しています。このチームでこれまで3本の作品を創り上げてきた経験は大きく、このメンバーだからこそ出来たのだと思います。
「プラン変更」を観ていて、やはりここでやるはずだった中止公演「欲望のみ」のことがチラチラちらつきましたね。もし上演できていたらどんな作品になったのだろう、と。
一方、映像作品「PRE AFTER CORONA SHOW The Movie」については、僕が学生時代から手本にしていたモンティ・パイソン同様、ナンセンスな上にストーリー性がない。日本では少なくとも地上波でも映画でも上映は難しいのではないかと思います。コロナ禍で嫌なことばっかりですけど、こういうことがなければ創る機会もなかったでしょう。奇しくもこのコロナ禍から受けた恩恵、というと変な話ですが、それは良かったなと思います。
芝居はお客さんが劇場に入り、様々な反応があって初めて完成すると思いますが、配信の場合はお客様の顔は見えません。視聴者にそれぞれの場所で受け止めてもらうことで完結するのではないでしょうか。スマホ画面で見るのと客席で見る劇場観劇との落差はなかなか大きいと思うので、出来る限り大きい画面でご覧になって頂けると嬉しいです。アーカイブも観られますので、初回はただ楽しんでもらって、次はどんな作りになっているのか、見直すような楽しみ方もあるんじゃないかなと思います。
古田新太 コメント
やっぱり皆でものを創るのは楽しいなと思いました。まあ自由ではないけれど。
不自由な中でも面白いものが出来たと喜んでおります。
劇場はまだ満員には出来ないので、早く満員の中でやりたいですね。
配信をご覧になる方は、一所懸命デタラメを作っていますので、お家で過ごす時に少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
また観たら感想を何かにあげてください。
「CUBE produce PRE AFTER CORONA SHOW」
CUBE produce PRE AFTER CORONA SHOW presents リーディングアクト「プラン変更 ~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~」
作・演出:
出演:
「PRE AFTER CORONA SHOW The Movie」
脚本・構成・総合演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
共同脚本:
出演:古田新太、大倉孝二、入江雅人、八十田勇一、犬山イヌコ、山西惇 /
声の出演:
特別出演:
関連記事
オジソン a.k.a. カズキ @terubowz
公開ゲネプロで“観客と空間を共有”、KERAによる演劇&映像2本立て配信 - ステージナタリー
#マイナタリー https://t.co/Y6l1Y6YxdO