本作は、森見の代表作の1つ「四畳半神話大系」の続編となる小説。京都を舞台に、主人公の“私”や、その悪友・小津、“私”がひそかに思いを寄せる“明石さん”ら大学生たちによる冒険喜劇が展開する。真夏のある日、学生アパートのエアコンのリモコンが水没し、故障してしまう。そこへ「25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきた」と言う男子学生が現れ、“私”は、タイムマシンで昨日に戻って、壊れる前のリモコンを持ってくることを思い付くが……。
森見は、今作について「森見登美彦の小説『四畳半神話大系』、劇団ヨーロッパ企画の舞台『サマータイムマシン・ブルース』。この二者を合体させればどうなるか、という単純素朴な発想であります」と述べ、「コロナの魔風が巷に吹きすさぶ今日この頃、この古風かつ明朗愉快な小説が、息苦しい自粛生活における一服の清涼剤となれば幸いであります」とメッセージを送った。
なお文芸Webマガジン「カドブン」では、本作の第1章44ページ分が無料公開されている。
森見登美彦コメント
読者の皆様へ、新作小説「四畳半タイムマシンブルース」をお届けいたします。
森見登美彦の小説「四畳半神話大系」、劇団ヨーロッパ企画の舞台「サマータイムマシン・ブルース」。
この二者を合体させればどうなるか、という単純素朴な発想であります。
真夏の四畳半アパート「下鴨幽水荘」を舞台に、「四畳半神話大系」の登場人物たちが、
突然あらわれたタイムマシンをなんとか有効活用しようとするのですが……。
「四畳半神話大系」、じつに十六年ぶりの続篇(?)となります。
コロナの魔風が巷に吹きすさぶ今日この頃、この古風かつ明朗愉快な小説が、
息苦しい自粛生活における一服の清涼剤となれば幸いであります。
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『四畳半神話大系』は履修してないが『サマータイムマシン・ブルース』ファンな僕は読むべきか?
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