2016年の「乱鶯」でタッグを組んだ
作劇を担当した倉持は「『けむりの軍団』は、黒澤明監督の映画『隠し砦の三悪人』と太宰治の小説『走れメロス』を合わせた話にしたい、といのうえさんからお題をいただきました。また今作の執筆中に古田さんから『激しいアクションは若い俳優に任せたい』というリクエストがあったのと、『乱鶯』のときに出ずっぱりだったことに対して、古田さんがわりと本気で怒っていたことを踏まえて、古田さんが一服できる時間を作るように細心の注意を払いました(笑)」と「けむりの軍団」の執筆秘話を明かす。
いのうえは、倉持のコメントに笑いながら、「『いのうえ歌舞伎』では、『週刊少年ジャンプ』作品のような熱い男の芝居を多く上演してきましたが、劇団員の高齢化が進んでキツくなってきた部分がありまして……(笑)」と前置きし、「今回は劇団外の作家さんに頼んで、年相応の『いのうえ歌舞伎』を作っていこうということになりました。しっかりとした時代劇、骨太な人間ドラマにしたいです」と抱負を述べる。
主人公・真中十兵衛役を演じる古田は「『代表作は次回作です』っていつも言ってるんですけど、この『けむりの軍団』が自分の代表作になればいいなと思います。それから、(早乙女)太一くんや(須賀)健太くんたちに『舞台にコンプライアンスはない』ということを教えていきたいですね」と答え、会場を笑いで包んだ。
世を統治する目良家の侍大将・飛沢莉左衛門役の
厚見家の家臣・雨森源七役を演じる
浪人の美山輝親役として、古田と共に物語を牽引していく
また本作の劇中に、頭の切れる軍配士とずる賢い浪人が登場することにちなんで、「これまでに人を翻弄したことはあるか? 逆に翻弄されたことはあるか?」という質問が飛ぶと、いのうえは「『回る劇場に興味はありますか?』と聞かれたので『あります』と答えたら、IHIステージアラウンド東京で公演をやることになって。作品を作っては稽古し、作品を作っては稽古し……あのときは翻弄されたなと思います(笑)」と苦労を明かす。続く古田は「翻弄されたのは、過去にひどく愛した女かな。あとは、以前ひどく愛した女を翻弄したことがあります」と色男っぷりを垣間見せた。
最後に池田は、自身の実家の留守番電話に下ネタだらけのメッセージを残した渡辺いっけいに激怒したエピソードを明かし、「20年以上経ってから、あれは渡辺いっけいじゃなくて古田くんの声真似だったことが判明したんですよ。古田くんには本当に翻弄されましたねー(笑)」と結んだ。
「けむりの軍団」の公演は7・8月に東京・TBS赤坂ACTシアター、9月に福岡・博多座、10月に大阪・フェスティバルホールにて。東京公演のチケットは5月19日10:00に発売される。
2019年劇団☆新感線39興行・夏秋公演「いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』」
2019年7月15日(月・祝)~8月24日(土)
東京都 TBS赤坂ACTシアター
2019年9月6日(金)~23日(月・祝)
福岡県 博多座
2019年10月8日(火)~21日(月)
大阪府 フェスティバルホール
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演出:
出演:
※山崎翔太の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
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