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今が倒し時!?古田新太との共演叶った早乙女太一「刀を交えてみたかった」

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2019年劇団☆新感線39興行・夏秋公演「いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』」製作発表会見より。

2019年劇団☆新感線39興行・夏秋公演「いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』」製作発表会見より。

劇団☆新感線「いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』」の製作発表会見が、本日5月13日に東京都内で行われた。

2016年の「乱鶯」でタッグを組んだ倉持裕いのうえひでのりが手がける本作は、頭の切れる軍配士とずる賢い謎の浪人を中心とした人情時代劇。本日の会見には、いのうえと倉持に加え、主演を務める古田新太らメインキャストが出席した。

作劇を担当した倉持は「『けむりの軍団』は、黒澤明監督の映画『隠し砦の三悪人』と太宰治の小説『走れメロス』を合わせた話にしたい、といのうえさんからお題をいただきました。また今作の執筆中に古田さんから『激しいアクションは若い俳優に任せたい』というリクエストがあったのと、『乱鶯』のときに出ずっぱりだったことに対して、古田さんがわりと本気で怒っていたことを踏まえて、古田さんが一服できる時間を作るように細心の注意を払いました(笑)」と「けむりの軍団」の執筆秘話を明かす。

いのうえは、倉持のコメントに笑いながら、「『いのうえ歌舞伎』では、『週刊少年ジャンプ』作品のような熱い男の芝居を多く上演してきましたが、劇団員の高齢化が進んでキツくなってきた部分がありまして……(笑)」と前置きし、「今回は劇団外の作家さんに頼んで、年相応の『いのうえ歌舞伎』を作っていこうということになりました。しっかりとした時代劇、骨太な人間ドラマにしたいです」と抱負を述べる。

主人公・真中十兵衛役を演じる古田は「『代表作は次回作です』っていつも言ってるんですけど、この『けむりの軍団』が自分の代表作になればいいなと思います。それから、(早乙女)太一くんや(須賀)健太くんたちに『舞台にコンプライアンスはない』ということを教えていきたいですね」と答え、会場を笑いで包んだ。

世を統治する目良家の侍大将・飛沢莉左衛門役の早乙女太一は「古田さんと刀を交えたいとずっと思っていたので、何よりもうれしいです。古田さんも少しお年を召されて今が倒し時かなと思うので(笑)、テクニックでは勝てませんが、体力を使ってついていきたいです」と冗談交じりに意気込みを語る。厚見家から目良家に嫁いだ紗々姫役の清野菜名は、自身が出演した「『髑髏城の七人』Season花」を振り返り、「新感線さんの作品では楽しんだもの勝ちだと思うので、とにかく楽しみたいです」と笑顔を見せる。

厚見家の家臣・雨森源七役を演じる須賀健太は、舞台に出演したいと思ったきっかけが新感線だったと話し、「『けむりの軍団』には劇団員の皆さんがそろって出演されるということで、共演させていただけることを幸せに思います」とニコリ。目良家の権力者・嵐蔵院役の高田聖子は「劇団☆新感線の重鎮です。役どころとしては嫌われ者担当だと思います」と自己紹介しつつ、「脚本を読んだらすごく面白くて。落語的な楽しさがあるなと思いました」と感想を述べる。夭願寺の住職・残照役の粟根まことも「重鎮その2です。屁理屈担当です。屁理屈を駆使して、皆さんを煙に巻こうと思っています」と独特な挨拶で登壇者の笑いを誘った。

浪人の美山輝親役として、古田と共に物語を牽引していく池田成志は「美山輝親はちょっぴりいい人なので、ちょっぴり緊張しながら稽古に入ることになると思います」と現在の心境を述べつつ、「台本が電話帳くらいの厚さなので、カットする方向で考えていただきたい(笑)」と倉持に視線を向けた。

また本作の劇中に、頭の切れる軍配士とずる賢い浪人が登場することにちなんで、「これまでに人を翻弄したことはあるか? 逆に翻弄されたことはあるか?」という質問が飛ぶと、いのうえは「『回る劇場に興味はありますか?』と聞かれたので『あります』と答えたら、IHIステージアラウンド東京で公演をやることになって。作品を作っては稽古し、作品を作っては稽古し……あのときは翻弄されたなと思います(笑)」と苦労を明かす。続く古田は「翻弄されたのは、過去にひどく愛した女かな。あとは、以前ひどく愛した女を翻弄したことがあります」と色男っぷりを垣間見せた。

最後に池田は、自身の実家の留守番電話に下ネタだらけのメッセージを残した渡辺いっけいに激怒したエピソードを明かし、「20年以上経ってから、あれは渡辺いっけいじゃなくて古田くんの声真似だったことが判明したんですよ。古田くんには本当に翻弄されましたねー(笑)」と結んだ。

「けむりの軍団」の公演は7・8月に東京・TBS赤坂ACTシアター、9月に福岡・博多座、10月に大阪・フェスティバルホールにて。東京公演のチケットは5月19日10:00に発売される。

2019年劇団☆新感線39興行・夏秋公演「いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』」

2019年7月15日(月・祝)~8月24日(土)
東京都 TBS赤坂ACTシアター

2019年9月6日(金)~23日(月・祝)
福岡県 博多座

2019年10月8日(火)~21日(月)
大阪府 フェスティバルホール

作:倉持裕
演出:いのうえひでのり
出演:古田新太 / 早乙女太一清野菜名須賀健太高田聖子粟根まこと / 右近健一、河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、インディ高橋、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ / 宮下今日子、村木仁、川原正嗣、武田浩二 / 藤家剛、加藤学、川島弘之、菊地雄人、あきつ来野良、藤田修平、北川裕貴、下島一成、鈴木智久、南川泰規、山崎翔太、米花剛史、渡部又吁、見目真菜、小板奈央美、後藤祐香、鈴木奈苗 / 池田成志

※山崎翔太の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

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