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「偽義経冥界歌」は“チャンバラ版アベンジャーズ”!「回さなくていいので逆に新鮮」

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「いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』」製作発表記者会見より。

「いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』」製作発表記者会見より。

2019年3月から20年4月にかけて全国各地で上演される「いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』」の製作発表記者会見が、本日11月26日に東京都内で開催された。

劇団☆新感線の旗揚げ39周年を記念した「39興行」の一環として上演される「偽義経冥界歌」は、3年ぶりとなる「いのうえ歌舞伎」の新作。“奥州三代”と“義経黄金伝説”をモチーフとした本作では、作を中島かずき、演出をいのうえひでのりが手がけ、生田斗真が主演を務める。

本日の会見には、中島、いのうえ、生田をはじめとするキャスト・クリエイターが登壇。まず中島が「いつもの新感線らしい賑やかな芝居になります」と口火を切り、「生田くんが演じる主人公・源九郎義経は、かなり弾けた役。彼は抑えた役や受けの芝居をすることが多いので、今回は図抜けた明るさを持つキャラクターを演じてもらえたら」と主演の生田に期待を寄せる。

続くいのうえは、客席が回転するIHIステージアラウンド東京で上演されてきた「髑髏城の七人」「メタルマクベス」を振り返りつつ、「『偽義経冥界歌』では、回すことを考えなくていいので逆に新鮮です(笑)」とコメント。また司会の中井美穂から「IHIステージアラウンド東京での演出経験から得たものは?」と問われ、「……仲間ですね。一緒に戦ってきた仲間!」と答え、会場の笑いを誘う。さらにいのうえは「偽義経冥界歌」の内容についても言及。「“チャンバラ版アベンジャーズ”とでも言いますか、『これぞ新感線!』というような内容になっています」と紹介し、「『いのうえ歌舞伎』初登場の斗真には思いきり暴れてほしい。中山優馬さんと藤原さくらさんというフレッシュな顔合わせも楽しみです」と笑顔で語った。

16年の「Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!」以来の出演となる生田は「『Vamp Bamboo Burn』に出演した際に、いのうえさんから『斗真のために考えている企画がある。斗真でいのうえ歌舞伎をやりたい』とお話をいただきました」と述懐。「2年間、客席をぐるぐる回してきた新感線の皆さんと、『偽義経冥界歌』ではいろいろな地方を回ることができるので楽しみ(笑)。各地の皆さんにたくさんのサンキューを届けたいと思います」と意気込みを述べた。

17年の「『髑髏城の七人』 Season花」で新感線作品に初参加したりょうは「昨年までぐるぐる回っていました、りょうと申します。もう一度新感線さんの作品に出演したいと思ってアピールしていたので、その夢がすぐに実現してうれしいです」と挨拶。一方、今回が初出演となる中山は「素晴らしいキャストの方々とご一緒させていただけるということで緊張しています。今回僕が演じるのは斗真くんの弟役。自分には兄がいないのでうれしいです」とはにかみ、ジャニーズ事務所の先輩にあたる生田に視線を送る。これを受け、生田も「(中山と)これまでなかなか共演する機会がなかったので、一緒にお芝居ができてうれしい」と微笑んだ。

今作が初舞台となる藤原は「自分がまさか新感線の舞台に出演することになるとは……。いち観客として拝見させていただいていたので、この舞台に立てることを幸せに思います」と感慨深げに述べる。また源頼朝役の粟根まことが「台本に『(頼朝は)目つきが悪く、性格も悪い』と書いてあったので、通常営業でいきたいと思います」と落ち着き払った様子で語ると、登壇者からは笑い声が上がった。

続く山内圭哉は「大阪を皮切りに地方公演からスタートするということで、2年間豊洲で公演をされてきた皆さんの解放感というか、『遊びに行こう!』みたいな気持ちを感じました。その雰囲気を一緒に楽しめたらと思います(笑)」と回答。14年上演の「いのうえ歌舞伎『蒼の乱』」以来の出演となる早乙女友貴は「前回は緊張して常に体に力が入った状態だったので、今回はいい意味で力を抜いて楽しみたいです」とリラックスした表情で述べた。

武蔵坊弁慶役の橋本じゅんは「どう見ても圭哉くんのほうが弁慶なんですけど……今回弁慶をやらせていただくことになりました。“大人の悪ふざけ”を爆発させて、元気に大暴れしたいと思います!」と豪快に語る。また、橋本じゅんとWキャストで武蔵坊弁慶役を演じる三宅弘城は「今までおバカな役が多かったのが、今回初めてまともな役と言いますか、しかも弁慶という大役を仰せつかることになりました。再来年の公演なのでまだピンと来ていないところもあるのですが、期待して待ちたいです」とニコリ。

今年18年の「メタルマクベス」で21年ぶりに新感線作品に出演した元劇団員の橋本さとしは「『また出るんかーい!』と先輩方に言われましたが(笑)、かずきさんの脚本をいのうえさんが演出する作品に出演できるのは、本当に帰って来た感があります」と述べつつ、新感線を退団した際に占い師から「53・54歳に人生のピークが訪れる」と言われたことを明かし、「僕、来年53歳になるんです。皆さんには、僕の人生のピークをぜひ見届けていただきたいなと。間違いなく最高の作品になると思いますので、ぜひ観に来てください」と観客に呼びかけた。

「39興行」にちなみ、「誰にサンキューを伝えたいか」と問われた中島は「何よりお客様ですね。39年続けてこられたのは、お客様や一緒にやってきてくれたメンバーのおかげです。それと、もし演劇の神様がいるとしたら、演劇の神様にもサンキューと言いたいです」とコメント。またいのうえは「この2年間で特に疲弊した、小道具プランナーの高橋岳蔵(インディ高橋)くん。彼にサンキューと言いたいです(笑)」と労いの言葉をかけた。

「偽義経冥界歌」は、19年3月8日から21日まで大阪・フェスティバルホール、4月2日から7日まで石川・金沢歌劇座、18日から21日まで長野・まつもと市民芸術館で上演。その後、別演目の夏秋公演を挟み、20年2月に東京・TBS赤坂ACTシアター、4月に福岡・博多座で公演が行われる。「偽義経冥界歌」の大阪、金沢、松本公演のチケットは19年1月27日に発売。

2019年劇団☆新感線 39(サンキュー)興行・春公演「いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』」

2019年3月8日(金)~21日(木・祝)
大阪府 フェスティバルホール

2019年4月2日(火)~7日(日)
石川県 金沢歌劇座

2019年4月18日(木)~21日(日)
長野県 まつもと市民芸術館

2020年2月上演予定
東京都 TBS赤坂ACTシアター

2020年4月上演予定
福岡県 博多座

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:生田斗真 / りょう中山優馬藤原さくら / 粟根まこと山内圭哉早乙女友貴 / 橋本じゅん(大阪、金沢、松本公演のみ出演)、三宅弘城(東京、福岡公演のみ出演)/ 橋本さとし / 右近健一、河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、インディ高橋 / 山本カナコ(東京、福岡公演のみ出演)、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ / 新谷真弓(大阪、金沢、松本公演のみ出演)、村木仁、川原正嗣、武田浩二 / 狩野新之介、鈴木智久、山崎翔太、渡部又吁、小板奈央美、後藤祐香、齋藤志野、鈴木奈苗、藤家剛、川島弘之、菊地雄人、あきつ来野良、藤田修平、北川裕貴、紀國谷亮輔、下島一成

※山崎翔太の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

(c)2019『偽義経冥界歌』

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