瀬戸山美咲「いまの私たちの姿そのもの」木下晴香らが紡ぐ音楽劇「コーカサスの白墨の輪」開幕

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音楽劇「コーカサスの白墨の輪」が、3月12日に東京・世田谷パブリックシアターで開幕した。

音楽劇「コーカサスの白墨の輪」より。(撮影:細野晋司)

音楽劇「コーカサスの白墨の輪」より。(撮影:細野晋司)

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「コーカサスの白墨の輪」は、ベルトルト・ブレヒトが、ナチスからの亡命中に未来への希望を込めて執筆した戯曲。戦争の最中に置き去りにされた1人の赤ん坊を巡り、“育ての親”と“生みの親”が真実の母親の座を争う裁判が描かれる。このたび上演台本・演出を担う瀬戸山美咲は、同作を“未来の戦争が終わったあとの物語”として再構築。劇中ではエレクトロ、ファンク、ロック、ディスコミュージックなどの多彩なオリジナル楽曲が使用される。

置き去りにされた太守夫妻の子供を育てる料理女グルーシェ役を木下晴香、彼女の婚約者である兵士シモン役を平間壮一、太守夫人ナテラ役をsara、グルーシェを支えるスリカ役を加藤梨里香が務め、物語を語り上げる“旅一座の歌手”役を一路真輝が担当。偶然にも裁判官として判決を下すことになるアズダク役を眞島秀和が演じている。

開幕に際し、瀬戸山は「ブレヒトが描く人間たちはみな衝動に突き動かされ、みな間違っています。それは、いまの私たちの姿そのものです。この世界を少しでもマシなものにしていくために。まだぎりぎり終わっていないうちに踏みとどまれるように。この作品をみなさまに届けたいと思います」とコメント。

木下は「作品と登場人物たちのエネルギーに翻弄されまくった稽古期間でしたが、初日はなんとか地面を踏み締められたような気がします。劇中の言葉たちがあまりにも刺さる世界になってきているけれど、そんな今だからこそ、一人でも多くのお客様に見ていただけますように。千穐楽まで、人間の強さも弱さも見つめ続けていけたらと思います」と語った。

上演時間は休憩含む2時間45分を予定。東京公演は3月30日まで行われ、その後、本作は4月11・12日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、18・19日に岡山・岡山芸術創造劇場 ハレノワ 中劇場、24・25日に佐賀・鳥栖市民文化会館 大ホール、5月2・3日に愛知・春日井市民会館にて上演される。

なおステージナタリーでは、本公演の特集を展開中。特集では、木下、sara、加藤、瀬戸山が作品の魅力をたっぷりと語っている。

瀬戸山美咲コメント

ブレヒトの作品を通して「未来」の人間を描く。そう思って書いた上演台本は、「いま」の物語になってしまいました。戦争について、人間について、座組のみんなで立ち止まり、話し合いながらつくりました。ブレヒトが描く人間たちはみな衝動に突き動かされ、みな間違っています。それは、いまの私たちの姿そのものです。この世界を少しでもマシなものにしていくために。まだぎりぎり終わっていないうちに踏みとどまれるように。この作品をみなさまに届けたいと思います。

木下晴香コメント

無事に初日を迎えられてホッとしていると同時に、ものすごい旅路が始まったぞという気持ちです。作品と登場人物たちのエネルギーに翻弄されまくった稽古期間でしたが、初日はなんとか地面を踏み締められたような気がします。劇中の言葉たちがあまりにも刺さる世界になってきているけれど、そんな今だからこそ、一人でも多くのお客様に見ていただけますように。千穐楽まで、人間の強さも弱さも見つめ続けていけたらと思います。

平間壮一コメント

無事に幕が開いた事、嬉しく思っています! 作品のテーマは重めですが何かを無理して変えなきゃということではなく、ほんの少しの一人ひとりの意識の変化が大きな平和につながると僕は信じています。

saraコメント

無事に初日を迎えることができました。はるか未来の話ではありますが、未来の人間も今の私たちも、同じ心を持ち、愛して、悩んで、苦しんでいます。でも時間は無慈悲で、今はまだ種かもしれないものが、この時にはもう、取り返しのつかないほど大きなものになっている。私たちの中にある争いの種を、私たちはどう引き受け、争いではない選択が出来るか。瀬戸山さんの紡ぐ劇中の言葉が、突き刺さり、そして新しい可能性を開いていくのを舞台上で感じた初日でした。共に、今を生きることを味わっていたいただけるときにできるよう、ここからまた走ってまいります! 最後まで、どうぞよろしくお願いいたします。

加藤梨里香コメント

お客様がいらっしゃって作品が完成する。それを改めて実感した初日公演でした。今こそ届けたい作品になりました。音楽に乗せて、人々が必死に生きている姿を劇場に観にいらしていただけたら嬉しいです。スリカとして、毎公演エネルギーを持ちながら生き、グルーシェを見守り、そして言葉を伝えていきたいと思います。劇場でお待ちしております!

一路真輝コメント

「コーカサスの白墨の輪」幕が上がりました。お客様と一緒に造る! そんな実感が溢れた初日でした。お稽古場からカンパニーのみんなで造ってきた作品がお客様の前で完成した、そんな感動がありました。ナチスから逃れ、争いの絶えない世界を批判したブレヒトの作品を上演している現代、演劇を通してお客様と一緒に現代情勢を考えさせられる貴重な時間を頂けたと思っています。日々大切に演じて行きたいです。

眞島秀和コメント

怒涛の勢いで初日がやってきて、過ぎていきました。稽古に入る前はとても不安でしたが、今は素敵なカンパニーの一員でいられることに喜びを感じております。初日から劇場に足を運んでくださった皆様、ありがとうございました! そしてこれから観劇予定の皆様、劇場でお待ちしております! まだ幕が開いたばかりです。どうぞ、よろしくお願い致します!

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音楽劇「コーカサスの白墨の輪」

開催日程・会場

2026年3月12日(木)〜30日(月)
東京都 世田谷パブリックシアター

2026年4月11日(土)・12日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

2026年4月18日(土)・19日(日)
岡山県 岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場

2026年4月24日(金)・25日(土)
佐賀県 鳥栖市民文化会館 大ホール

2026年5月2日(土)・3日(日・祝)
愛知県 春日井市民会館

スタッフ

原作:ベルトルト・ブレヒト(東宣出版 酒寄進一訳)
上演台本・演出:瀬戸山美咲
音楽監督:坂井田裕紀

出演

木下晴香 / 平間壮一 / sara / 加藤梨里香 / 森尾舞 / 西尾友樹 / 武谷公雄 / 辰巳智秋 / 斎藤瑠希 / 大久保祥太郎 / 阿岐之将一 / 酒巻誉洋 / 浜野まどか / 一路真輝 / 眞島秀和

公演・舞台情報

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