少年王者舘が「街ノ麦」を25年ぶりに上演、街の変化をノスタルジックに描く

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少年王者舘「街ノ麦」が、7月5日から9日まで東京・上野ストアハウスで上演される。

天野天街

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少年王者舘「街ノ麦」チラシ表

少年王者舘「街ノ麦」チラシ表[拡大]

「街ノ麦」は、当時メンバーだった加藤千晶の小説をもとに、1993年に初演された作品。十代だった加藤が変わっていく“街”の姿を瑞々しい感性で切り取った小説が、天野天街の脚色・演出により舞台作品として立ち上げられた。

25年ぶりの上演となる今回は、天野が新たに構成・演出を手がけ、現在はミュージシャンとして活動する加藤と珠水、そして原マスミが音楽を担当。演劇、音楽、ダンスをコラージュ的に散りばめ、“街”の変化をノスタルジックに描き出す。

メンバーのほか、初演にも出演した月宵水が出演。さらに加藤率いる特別編成バンド・街々ソックスと原が生演奏で参加する。上演に向け加藤は、「少年王者舘ファンの方にも、また、少年王者舘をまだご覧になったことがない方にも、たくさんの方に楽しんでいただけたらいいなぁと思っています」と意気込みを語った。

加藤千晶コメント

加藤千晶

加藤千晶[拡大]

「街ノ麦」は少年王者舘に私が在籍していたおよそ25年ぐらい前に、当時、私が熱に浮かされて書いた小説を原作として、主宰の天野天街さんが脚色・演出で上演されました。
それから25年もの年月を経た今年、それをさらに脚本や構成を変えて当時とはまた別のものに作り変えて上演したいというお話をいただき、とてもびっくりしています。
今よりもさらにさらに未熟な頃にうっかりと書いてしまった小説を題材に、今またこうして上演していただけることになろうとは!
原マスミ

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自分が書いた小説は、そもそもがぼんやりとした自分目線の情景をつないだようなものだったので、1993年の当時はぼんやり役者としても出演してしまったのですが、今回は少年王者舘の珠水さん、そして原マスミさんと共に音楽を担当し、生演奏で参加します。
生演奏のバンドはこの公演の特別バンドで豪華なメンバーが集まってくださいました。
そして今回は現少年王者舘に加えて、初演時に出演されていた月宵水さんも出てくださることになりました。
私はお芝居での生演奏というのははじめてのことでとてもどきどきしてはいますが、なんといっても高校生の私を知られちゃっている天野さん、田岡さん、珠水さん、月宵水さん、そして年々研ぎ澄まされたキレッキレの新作を生み出し続けている現在の少年王者舘のみなさまとご一緒できるとあっては、もう何が起きてもこわくない、しかし今回はもうぼんやりとはしていられない、という気持ちでいます。
少年王者舘ファンの方にも、また、少年王者舘をまだご覧になったことがない方にも、たくさんの方に楽しんでいただけたらいいなぁと思っています。

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少年王者舘「街ノ麦」

2018年7月5日(木)~9日(月)
東京都 上野ストアハウス

構成・演出:天野天街
脚本:虎馬鯨
原作:加藤千晶
音楽:加藤千晶、珠水、原マスミ
構成・振付:夕沈
出演:珠水、夕沈、虎馬鯨、中村榮美子山本亜手子、雪港、小林夢二、岩本苑子、近藤樺楊 / 月宵水
演奏:街々ソックス(加藤千晶、鳥羽修、熊坂るつこ、高宮博史、橋本剛秀、松井亜由美)、原マスミ

※橋本剛秀は7月5・6・7日、松井亜由美は7月8・9日の出演。

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中西理@演劇舞踊評論 @simokitazawa

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