亡き夫への届かぬ手紙を漂流郵便局へ、劇団民藝「ペーパームーン」

劇団民藝「ペーパームーン」が、6月20日から7月1日まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演される。

本作は受取人のいない手紙を預かる、瀬戸内海の小島に実在する“漂流郵便局”をモチーフとした作品。突然夫を亡くし、整理のつかない気持ちを、漂流郵便局宛の手紙にしたためる妻、そして義姉の助っ人にかけつけた夫の弟の物語を佐藤五月が書き下ろす。

妻役を樫山文枝、夫と夫の弟の2役を西川明、郵便局長役を稲垣隆史が担当。演出を中島裕一郎が手がけ、1930年代アメリカのラブソング「It’s Only A Paper Moon」に彩られた、歌あり朗読ありダンスありの舞台を立ち上げる。なお会場では出張“漂流郵便局”が開設され、来場者は手紙を預けることができる。