ままごと「ツアー」開幕、わずか45分のかけがえのない旅と偶然の物語

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ままごとの新作「ツアー」が本日4月21日に開幕した。

ままごと「ツアー」より。左から大石将弘、小山薫子、端田新菜。(撮影:石倉来輝)

ままごと「ツアー」より。左から大石将弘、小山薫子、端田新菜。(撮影:石倉来輝)

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ままごと「ツアー」より。小山薫子。(撮影:石倉来輝)

ままごと「ツアー」より。小山薫子。(撮影:石倉来輝)[拡大]

大きなトランクを引いて、小山薫子演じる“女”が舞台に現れる。女が車に乗り込み、ナビを呼び出すと、大石将弘演じる“ナビ”が登場。ナビは女の希望に応じて、スリッパで天気を報せ、ラジカセで音楽を流し始める。目的地を決めずに車を走らせる女は、目に入る物や言葉をきっかけに、一瞬にして過去の記憶に引き戻されてしまう。

ままごと「ツアー」より。大石将弘。(撮影:石倉来輝)

ままごと「ツアー」より。大石将弘。(撮影:石倉来輝)[拡大]

ある朝、幼い息子が息をしていなかったという記憶。息子を病院に緊急搬送した記憶。冷たくなった息子を前に、現実が受け入れられなかった記憶。そんなつらいフラッシュバックとは裏腹に、ナビが選んだ“ドライブにぴったりの曲”、□□□の「ツアー」は女を快適に遠くへと誘う。

やがてドライブインに立ち寄った女は、仲間に置いていかれた、端田新菜演じる異国の女性を同乗させることになった。快活な女性のテンションに、女は次第に巻き込まれていき……。

ままごと「ツアー」より。左から端田新菜、小山薫子。(撮影:石倉来輝)

ままごと「ツアー」より。左から端田新菜、小山薫子。(撮影:石倉来輝)[拡大]

強い喪失感に苛まれつつも、それを表に出せずにいる女を小山はフラットな演技で表現。そんな女とは対照的に、言葉は片言だが感情はオープンな異国の女性を、端田は愛嬌ある人物として立ち上げる。また旅に憧れるナビという不思議な役どころを、大石はコミカルに、温かみを持って演じた。

上演時間は約45分。公演は4月21日から30日まで神奈川・STスポットにて。なお本作は5月4日から6日に、静岡で開催される「ストレンジシード2018」でも上演される。秋以降には、全国ツアーを予定。詳細は続報を待とう。

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ままごと「ツアー」

2018年4月21日(土)~30日(月・振休)
神奈川県 STスポット

※全国ツアーの予定あり。

作・演出:柴幸男
出演:大石将弘小山薫子端田新菜

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おおとも ひさし @tekuriha

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