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「海辺の鉄道の話」詩森ろば、松村武ら車両内で制作発表「再発見のきっかけに」

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ACM劇場プロデュース公演 / 未来サポートプロジェクト「海辺の鉄道の話」制作記者発表より。

ACM劇場プロデュース公演 / 未来サポートプロジェクト「海辺の鉄道の話」制作記者発表より。

ACM劇場プロデュース公演「海辺の鉄道の話」の制作記者発表が、去る4月10日にひたちなか海浜鉄道の車内で行われた。

「海辺の鉄道の話」は、2016年に上演された音楽劇「夜のピクニック」に続く、茨城・水戸芸術館 ACM劇場の地元を題材とした企画の第2弾。今回は水戸市に隣接するひたちなか市のローカル鉄道・ひたちなか海浜鉄道の物語を上演する。

制作記者発表には、作・演出の詩森ろば、主演の松村武、オーディションで選ばれた地元出身俳優の杉山文乃、同劇場演劇部門芸術監督の井上桂、ひたちなか海浜鉄道取締役社長の吉田千秋氏らが出席した。

最初に井上が、「演劇作りそのものが、地域の宝を顕彰するものとなって、さらにはいろいろな人同士の新しい関係を導くものとなればよいと願って企画しました。作品は、詩森さんと松村さんで間違いないと思っています。ですから多くの人に見てもらう工夫もしていきたい。東京からのお客様も想定して、観劇とひたちなか海浜鉄道の2つを同時に楽しんでいただくツアーも準備しています」と挨拶する。

続く詩森からは、「取材で何度も訪れているが、ひたちなか海浜鉄道を支える人たちの熱い思いに感動しています。この企画はこれからの日本を再生させていくヒントになると思う。また、自分のふるさとがどれだけ素敵な場所なのか、再発見のきっかけになってほしい」と抱負が語られた。

松村は「私の出身地・奈良県でも地元の物語を演劇にしているが、昔の話を題材としたものが多い。ですが、今作からは今現在活躍している会社やその人々をリアルに演じる。目の前にその人(ひたちなか海浜鉄道取締役社長)がいるのは、とても不思議な気持ちですが、その体験も楽しみにしています。また自分もこうした単線のローカル線に乗るのが好きなので、それも楽しみます」と笑顔を見せる。杉山は「中学生のとき、水戸芸術館が開催した『子供演劇アカデミー』に参加したことによって、俳優になる決心をしました。また水戸芸術館の舞台に立てることはとてもうれしいです」と出演の喜びを口にした。

「こうやって思わぬ形で私たちの鉄道会社が取り上げられていることは、とてもうれしいです」と語る吉田社長は、「私を演じる俳優さんが目の前にいるのは不思議な感じがしますが、私たちが外からどんなふうに見えているのか、それを見るも楽しみです。思う存分やっていただきたいです」と松村に視線を送った。公演は9月20日から24日まで水戸芸術館 ACM劇場にて。

ACM劇場プロデュース公演 / 未来サポートプロジェクト「海辺の鉄道の話」

2018年9月20日(木)~24日(月・祝)
茨城県 水戸芸術館 ACM劇場

作・演出:詩森ろば
出演:松村武 / 杉木隆幸酒巻誉洋佐野功田島亮高畑こと美、八幡みゆき、白井風菜、椎名一浩、橋本昭博篠原立、杉山文乃 / 劇団ACM(塩谷亮、大内真智、小林祐介)

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