serial number「海の凹凸」に竹下景子ら、水俣病支援者たちの心の軌跡描く

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serial number13「海の凹凸」が2月27日から3月8日まで東京のザ・スズナリにて上演される。

serial number13「海の凹凸」出演者

serial number13「海の凹凸」出演者

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これは水俣病支援者をテーマに、詩森ろばが作・演出を担うserial numberの新作。1980年代の東京、東亜大学で公害に関わる市民講座が開催されていた。その10年あまり後、水俣病をはじめとする公害問題の解決を見ないまま、講座は終わろうとしていて……。

上演に向けて詩森は「水俣病は70年前の昔話ではなく、今を生きる私たちが学び、省み、そして生かしていかなければならない問題なのだということを、支援者たちの綺麗ごとばかりではない心の軌跡を辿る旅を通じて、伝えられたらと思っています」とコメントした。

出演者には川田希西原誠吾荻野友里杉木隆幸かんのひとみ、山下直哉、串田十二夜花岡すみれ、そして竹下景子が名を連ねた。チケットの一般前売りは12月27日10:00にスタート。

詩森ろば コメント

わたしの作家としての方向性を決定づけたのは中学生の時に読んだ石牟礼道子さんの「苦海浄土」です。水俣を描いたフィクションとノンフィクションを横断するこの文学に出会ったことで、わたしの人生は大きく決定づけられたと言っても過言ではありません。それから数十年、ジャーナリズムでなく、演劇のかたちで社会と向き合うことや、そのための在り方を、今も灯台のように照らし続けてくれています。

厳しい水質や大気の管理によってかたちとしての公害病は発生していませんが、今も変わらない経済重視の在り方で、世界的にも環境が破壊されており、それを生み出す社会構造はむしろ悪い方向へと向かっているように見えます。また国と企業のあいだで患者たちの人生が守られなかった痛みは、弱者を切り捨てていく現代へと繋がっている気がしてなりません。

水俣病は70年前の昔話ではなく、今を生きる私たちが学び、省み、そして生かしていかなければならない問題なのだということを、支援者たちの綺麗ごとばかりではない心の軌跡を辿る旅を通じて、伝えられたらと思っています。

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serial number13「海の凹凸」

開催日程・会場

2026年2月27日(金)〜3月8日(日)
東京都 ザ・スズナリ

スタッフ

作・演出:詩森ろば

出演

川田希 / 西原誠吾 / 荻野友里 / 杉木隆幸 / かんのひとみ / 山下直哉 / 串田十二夜 / 花岡すみれ / 竹下景子

※U-25チケット、障害者割引あり。

公演・舞台情報

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