「ユーミン×帝劇 vol.3『朝陽の中で微笑んで』」が、昨日11月27日に東京・帝国劇場で開幕。これに先駆け、ゲネプロと囲み取材が11月26日に行われた。
本作は、ユーミンこと
2012年の「ユーミン×帝劇 vol.1『8月31日~夏休み最後の日~』」、14年の「ユーミン×帝劇 vol.2『あなたがいたから私がいた』」に引き続き、
物語の舞台となるのは、現在から500年先の未来。主人公の鳴沢肇(寺脇)には、かつて結婚を誓い合った恋人がいた。不治の病で恋人を亡くして数十年、鳴沢は彼女に瓜二つの女性・北岡紗良(宮澤)と出会う。蓮の花のオブジェが幻想的に彩るステージでは、寺脇、宮澤らキャスト陣が紡ぐ切ない物語とクロスするように、ユーミンが自身の楽曲を歌唱。劇中では、表題曲の「朝陽の中で微笑んで」をはじめ、「Autumn Park」や「未来は霧の中」など全14曲が披露される。
ゲネプロ後に行われた囲み取材には、ユーミン、寺脇、宮澤、六平、斎藤、松任谷の6人が出席。本作にかける意気込みを問われた寺脇は「ユーミンさんとの共演で、俳優一同、幸せな時間を過ごさせていただいています。ライブでもなく芝居でもない、新しいエンタテインメントが皆さんのもとに届くように精進してまいります」と抱負を述べる。また同劇場で上演されたミュージカル「王家の紋章」でキャロル役を務めた宮澤は「再びこの帝国劇場に立てる喜びと、ユーミンさんとステージに立てる喜びを噛み締めながら、正隆さんが私に書き下ろしてくださった紗良という役を、最後まで演じ切りたいです」と笑顔を見せる。
これを受け、六平は「当て書きは役者の勲章だからね」と宮澤に視線を送り、「唐十郎のテントで育ちましたので、セリフは一字一句間違ってはいけないと教わってきました。今回も一字一句間違えないように、本の世界に入り込んでいきたいです」と気合十分の様子で語る。続く斎藤は「六平さんのあとで非常に言いづらいのですが、セリフを間違ってばかりおります……(笑)」と恐縮しつつ、「私はギアチェンジするのに時間がかかってしまうのですが、初日ではいきなりトップギアからスタートできるようにがんばりたい」と意欲を見せた。
キャスト陣の意気込みを聞いていたユーミンは「素晴らしい俳優さんたちに囲まれているので、私は安心して“土佐犬”になれます(笑)」と挨拶し、「どういうことかと言いますと、私は今、化粧まわしを付けて帝劇の前でゼエゼエ言っている状態ですが、初日で化粧まわしが外れたら楽日までガーッと突進していけそうな気がしていて(笑)」とはにかみながら説明する。
脚本・演出を手がけた松任谷は「ユーミンさんが主役なのではなく、“作品自体が主役”です。最初、脚本をプロデューサーに見せたとき『共感できない』と言われて、自信をなくしたこともあったのですが、実際に本読みをしてみて、『これは行けるかもしれない』と思いました」と制作秘話を明かす。さらに松任谷は、初日に向けてまだ改善の余地があると述べつつ、「ユーミンさんがストーリーテリングして、俳優の皆さんが物語を体現するという、今のバランスがとても自然なものだと思っています」と手応えを見せた。
最後にユーミンは「過去2作もハンカチやタオルが必要だと言われてきましたが、今回はバスタオルものかなと(笑)。自分の過去の楽曲を松任谷が具現化し、それを俳優さんたちが誠心誠意演じてくださっているので、感動しないわけがありません。ぜひご覧いただけたらうれしいです」と本作の魅力をアピール。また会見では、ユーミンから座長弁当200個が差し入れられたことや、メインキャストに楽屋のれんが贈られたことも明らかになった。公演は12月20日まで。
「ユーミン×帝劇 vol.3『朝陽の中で微笑んで』」
2017年11月27日(月)~12月20日(水)
東京都 帝国劇場
脚本・演出:
歌・ストーリーテリング:
出演:
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- ユーミン×帝劇vol.3 『朝陽の中で微笑んで』オフィシャルサイト
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RYAN CHAN @nootak
とても新鮮な feeling を伝わって来ました
ユーミンの歌は
同じ曲でも
喜びと思えばすごく喜ぶ
悲しみと思えばすごく悲しむ
それがユーミンの魔法のパワー
「朝陽の中で微笑んで」
初日おめでとう!
LOVE & RESPECT! https://t.co/tXD6lmUzNR