「ユーミン×帝劇 vol.3『朝陽の中で微笑んで』」の製作発表および予告篇上映会が、本日8月17日に東京都内で行われた。
本作は、ユーミンこと
一般のオーディエンス約400人が詰め掛けた製作発表では、まず2012年に上演された「ユーミン×帝劇 vol.1『8月31日~夏休み最後の日~』」、2014年に上演された「ユーミン×帝劇 vol.2『あなたがいたから私がいた』」のダイジェスト映像が上映され、そして今作「朝陽の中で微笑んで」の予告編が披露された。続いて松任谷由実、
主人公の鳴沢肇を演じる寺脇は「正隆さんはいつもとは違う私のシリアスな演技面に注目してくれたのかなと。今回は寺脇のダークな新しい一面をお見せできるはずです。我々の芝居とユーミンさんの名曲との相乗効果が生まれる舞台になる思います」と述べる。続いて北岡紗良役の宮澤は「私の母はユーミンさんの曲で育っているので、今回親孝行ができる気がします。寺脇さんとはミュージカルでご一緒させていただいていて、今回とても心強いです。ユーミンさんの楽曲の中でお芝居させていただけるので、一瞬一瞬を噛みしめて素敵な作品を届けられるようにがんばります」と意気込みを語った。
大崎医師役の六平は「今回は500年後の未来ということで、“シリーズ初のハゲ”が出るのかな……。」とオーディエンスの笑いを誘う。「一昨年に正隆さんと蜷川幸雄さんと亀梨和也くんと一緒に、寺山修司さんの『青い種子は太陽のなかにある』という舞台をやらせていただきました。正隆さんに曲も歌も全部作っていただきまして、そのときはバンドに檄を飛ばす正隆さんの厳しい一面も見られました」とエピソードを明かす。さらにユーミンとの共演について「由実さんは、我々世代のエポックメーカーですし大ファンですからね。同じ板の上で芝居できるのが幸せです」と笑顔をこぼした。
桜庭刑事役の斎藤は「一昨日、今やっている舞台が終わったばかりで、明日から大阪、福岡と回らなければならないので、12月という先の舞台についてはさっぱり見当がつきません。近未来の刑事の役ということは理解しております」と会場の笑いを誘う。続けて「由実さんのメロディの中で演じることができるというのは、失われた青春が蘇ってくるのかなという気がします」とコメントした。
歌とストーリーテリングを担当するユーミンは、夫である正隆について「現在、私はツアーで全国を回っていて、ほとんど家にいないのですが、たまに帰ると正隆がパソコンに向かって一生懸命に脚本を作っている姿が見られました。正隆はかつて、飼っていた猫に“おすわり”“お手”“待て”を教え込んだことがあります。猫にとっても演出家だったんですね。完成形をブラさず、しつこく積み重ねていく。本当に尊敬しています」と述べる。キャストについては「六平さん、斎藤さんは存在がSFと言いますか、いてくださるだけで60%はストーリーが見えてくるようです。また宮澤さんは若手のホープで共演を楽しみにしていました。主役の寺脇さんは今回、シリアスな面や哀愁をにじみ出してくれると期待しています」と語った。
最後に本作についてユーミンは「『朝陽の中で微笑んで』は荒井由実時代に作りましたが、私の曲の中でも歌うのがもっとも難しい楽曲だと思います。“永遠の中のうたかた”を、このメンバーで表現したいと思っています。どうぞご期待ください」と観客に呼びかけた。公演は11月27日から12月20日まで東京・帝国劇場にて。チケットの一般販売は9月16日に開始される。
※初出時、人名表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
「ユーミン×帝劇 vol.3『朝陽の中で微笑んで』」
2017年11月27日(月)~12月20日(水)
東京都 帝国劇場
脚本・演出:
出演:
関連記事
松任谷由実のほかの記事
リンク
- 帝国劇場『朝陽の中で微笑んで』
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
演劇倶楽部 -ENGEKI CLUB- @engeki__club
「朝陽の中で微笑んで」製作発表、松任谷由実「“永遠の中のうたかた”表現したい」 https://t.co/NelyqxJyoX