早稲田大学に在学中の黒木洋平による演劇ユニット・亜人間都市が、“日常の言葉”と“非日常の言葉”、わかるものとわからないものの混在する“世界”を表現し、現代演劇における“口語”について思考する。
上演に際して作・演出の黒木は、「身の丈を超えた言葉、自分にとっても分からない言葉に取り囲まれながら、語ることを避けるのではなく、また上手く語ろうとするのでもなく、上手く語れないという『失敗』から、それを真正面から引き受けることから、なんとか今という時代を見つめ直します」と意気込みを述べている。
黒木洋平コメント
いつからか、アートに直接的なメッセージを求める空気が強くなっているのを感じます。しかし、94年生まれで、「政治と宗教について語ってはならない」という暗黙の了解の中で生きてきた僕には、何を語るという前に、そもそも語ることができないということについて考えなくてはならないように思えます。身の丈を超えた言葉、自分にとっても分からない言葉に取り囲まれながら、語ることを避けるのではなく、また上手く語ろうとするのでもなく、上手く語れないという「失敗」から、それを真正面から引き受けることから、なんとか今という時代を見つめ直します。
亜人間都市「語りえぬもの」
2017年10月6日(金)~9日(月)
東京都 早稲田小劇場どらま館
作・演出:黒木洋平
出演:川口航、藏下右京、本田百音、水川瑞穂
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