ステージナタリー - 舞台・演劇の最新ニュースを毎日配信

「曇天に笑う」再演が幕開け、玉城裕規「精一杯“笑って”生き抜きたい」

1059

「曇天に笑う」ゲネプロより。

「曇天に笑う」ゲネプロより。

舞台「曇天に笑う」が、本日5月27日に東京・銀河劇場にて開幕する。公演に先がけ、昨日26日に囲み取材とゲネプロが行われた。

唐々煙のマンガが原作となっている本作では、明治時代を舞台に琵琶湖に浮かぶ監獄・獄門処への橋渡しを行う曇神社曇家3兄弟の活躍が描かれる。2015年に上演された初演が人気を博し、今回の再演が決定した。

囲み取材には、演出を務める菜月チョビ、出演者の玉城裕規植田圭輔百瀬朔細貝圭松田凌が登壇。演出の菜月は再演にあたり「2015年に初演をやってまだ日が浅いが、早くも再演の機会をいただけて本当にうれしい。初演を観た方、観ていない方、どちらの期待にも応えられるような作品になっているので楽しみにしてください」と意気込みを見せる。

主人公・曇天火役を務める玉城は「マンガともアニメとも異なる、新しい『曇天に笑う』になっているはず。1公演1公演を大切に取り組んでいきたい。千秋楽まで精一杯“笑って”、舞台上で生き抜きたいと思います」と曇天火のセリフを交えて思いを語った。

曇空丸役の植田は「稽古開始から今日までの1カ月ちょっと、身体に負荷をかけっぱなしでしたけれども(笑)、衣装合わせのときからウエストが7cmくらい詰まってしまうくらいには身体が仕上がってきているので、本番でも全力で身体を使って演じていきたい」とコメント。また、安倍蒼世役の細貝もハードな稽古を振り返り、「体力的にも追い込まれている中、無事に誰1人ケガすることなく初日を迎えられることをうれしく思う。早く皆さんのもとに作品を届けたいです」と述べた。

見どころについて曇宙太郎役の百瀬は「『曇天に笑う』は、兄弟愛や友情がキーワードとなっている作品。プライベートでも仲がよいカンパニーのそういう面をお芝居でも見せていきたい」と語り、金城白子役の松田は「当時生きていた人々の深み、作品自体の深みを役者の自分たちが体現することに意味があると考えている。観に来てくださったお客さんには、これから生きる上で糧となるようなものを感じて帰っていただければ」と語った。

また再演からの出演となる植田は「再演では背負うものも多いが、自分しかできないことがあると信じてやってきた。初演の雰囲気も踏襲しつつ、今回ならではの空気感も大切にしていきたい」と意気込む。同じく初参加の松田は「今まで原作ものを演じる際にはキャラの再現度を重視してきたが、今回は再現というよりも、どういった魂の吹き込み方をするかを考えて演じた。原作を守るというより、原作をどう飛び越えたかに注目して観てほしい」と、本作を通じて自身の成長を感じている様子を見せた。

ゲネプロでは、激しい殺陣やアクションシーンが全編で展開。特に本作のキーパーソンとなる風魔小太郎(小澤亮太)と玉城扮する天火との戦闘シーンは圧巻だ。さまざまな策略が飛び交う中で、各々のキャラクターの葛藤を見事に表現する役者陣の演技にも注目したい。目まぐるしく移り変わる場面転換に明治黎明期の激動を感じさせるなど、菜月の大胆な演出が随所に光る。また劇団鹿殺しの入交星士×オレノグラフィティによる音楽や、ムーチョ村松による映像と作品との掛け合いも見どころのひとつだ。

なおDVDが9月21日に発売されることも決定した。特典としてメイキング映像が収められ、会場で予約すると、オリジナルブロマイド1枚が付いたフォトアルバムが特典に付く。

銀河劇場での公演は6月5日まで。東京公演ののち、6月10・11日には大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで公演が行われる。

「曇天に笑う」

2016年5月27日(金)~6月5日(日)
東京都 天王洲 銀河劇場

2016年6月10日(金)・11日(土)
大阪府 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

スタッフ

原作:唐々煙(マッグガーデン刊)
脚本:高橋悠也
演出:菜月チョビ

キャスト

曇天火:玉城裕規
曇空丸:植田圭輔
曇宙太郎:百瀬朔

安倍蒼世:細貝圭
佐々木妃子:入来茉里
鷹峯誠一郎:福井博章
犬飼善蔵:横山一敏
武田楽鳥:蒼山真人

赤松一郎太:今奈良孝行
青木弥二郎:秋元龍太朗
織田千代長:兒玉宣勝
錦:仁藤萌乃
大吾:橘輝
風魔小太郎:小澤亮太

金城白子:松田凌
岩倉具視:藤木孝
ほか

(c)唐々煙/マッグガーデン

ステージナタリーをフォロー