岡崎藝術座の初ヨーロッパ公演「+51~」開幕、神里雄大「新しい挑戦を」

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岡崎藝術座にとって初のヨーロッパ公演となる「+51 アビアシオン, サンボルハ」が、現地時間5月23日にベルギー・ブリュッセルで開幕した。

「+51 アビアシオン, サンボルハ」ブリュッセル公演より。(c)Antonio Pistis

「+51 アビアシオン, サンボルハ」ブリュッセル公演より。(c)Antonio Pistis

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「+51 アビアシオン, サンボルハ」は、移民をテーマに創作を続けてきた神里雄大自身のルーツに迫りながら、メキシコ演劇の父と呼ばれる演出家・佐野碩の生涯や、移民に憧れながらも日本に留まり、世界各国に支援を続ける実業家・神内良一との邂逅を描いた物語。さまざまな時空を往き来しながら重層的に描かれた本作は、第60回岸田國士戯曲賞の最終候補にも選出されている。ヨーロッパ公演の初日を終えた神里から、ステージナタリーに寄せられたコメントは以下の通り。

神里雄大コメント

クンステンフェスティバルでの初演が終わった。たしかにヨーロッパ初の公演だし、感慨深いなあと思うところもあったけれど、この作品はずっと日本各地で上演してきたこともあって、俳優もぼくも、いつもと同じように初日にのぞむことができた。会場が変わることによる、空間への適応や、セリフの音のこと、字幕のタイミング、舞台上での態度や、体力の配分など、ぎりぎりまで調整を続けた。俳優も各種スタッフやフェスティバルスタッフも、できることをできるだけ精度高くやろうと取り組んでいることがわかるので、そのような現場に立ち会えてよかったと思っている。自分は客席で本番を見る演出家として作家として、もっといろいろな価値観に出会って、各地の観客をなんらかのかたちで挑発する作品を、今後も作っていかなければならない。そのための改善や新しい挑戦を続けなくてはいけない。

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岡崎藝術座「+51 アビアシオン, サンボルハ」

2016年5月23日(月)~28日(土)
Kunstenfestivaldesarts
ベルギー・ブリュッセル Les Brigittines

作・演出・美術:神里雄大
出演:小野正彦、大村わたる、児玉磨利

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