猿之助は「このたびは熊本の大地震、心よりお見舞いを申し上げます」と挨拶。「このようなときに芝居を上演して良いものかどうか、非常に悩むところでございました」と心情を明かし、「今回の出演俳優の中には、熊本出身、大分出身、家族が熊本にいる、大分にいると言う人もありました。そして何よりも『ワンピース』の原作者である尾田先生の出身地が熊本でございます」とコメント。「みんなで話し合いまして、このようなときこそ演るべきだ、そして何よりもお客様が1人でもいるならば、俳優は絶対に舞台を演らなければいけない、これが俳優の使命であると存じております」と公演実施の判断に至った経緯を語った。
「大好評を得まして、特にこの週末の公演は完売でございます。しかしながらご覧いただくと空席がいくつもございます。この席は空席ではなく、来られなかった方の熱い熱い想いが詰まった席でございます」と続け、「“祈り”とは何も手を合わせて祈るだけではございません。ここで皆様に大いに楽しんでいただき、大いに拍手をしていただき、客席と舞台が一体になることが大いなる祈りだと私は信じております」と公演の継続にかける思いを語り、被災地へエールを送る。さらに公演の二幕終了後には、出演者自ら客席やロビーに登場し、募金の呼びかけを行った。
四代目市川猿之助が、人気マンガ「ONE PIECE」の世界を新たに創造した「スーパー歌舞伎II『ワンピース』」。昨年10月から11月まで東京・新橋演舞場で行われた公演は10万人超を動員。3月の大阪松竹座公演では新キャストに
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