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井上ひさし「頭痛肩こり樋口一葉」永作博美が墓参り「もっともっと知りたい」

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樋口一葉の墓を拝む永作博美。

樋口一葉の墓を拝む永作博美。

「頭痛肩こり樋口一葉」の主演を務める永作博美が、4月12日に樋口一葉の墓前を訪問。その後、東京の台東区にある、樋口一葉の資料館・一葉記念館を訪れた。ステージナタリーでは当日の様子をお届けする。

24歳の若さで没するまで「たけくらべ」「大つごもり」などの名作を残した明治の女流作家・樋口一葉。「頭痛肩こり樋口一葉」は、男性中心の時代に、恋を捨て、貧しさに苦しみながらも筆一本で身を立てようとした一葉の姿を、19歳から死後2年に焦点をあてて描く。井上ひさしが「女性が活躍する時代のために」と書き下ろし、1984年にこまつ座の旗揚げ公演として初演され、その後も上演を重ねている人気作だ。2013年には小泉今日子が演じた主人公・一葉を今回は永作博美が演じ、一葉を取り巻く女性たちを、2013年版に続き三田和代熊谷真実愛華みれ深谷美歩若村麻由美が演じる。演出も2013年版と同じく栗山民也が担当。

永作は桜柄の着物で登場すると、一葉の墓に花を手向け、報道陣には聞き取れないボリュームでそっと一葉に語りかけた。「たまに遊びに来ていただけたらうれしく思いますとお伝えしました。天候もあって、晴れ晴れしく気持ち良い返答をいただきました」と笑顔で一葉とのやりとりの一部を明かした。

その後訪れた東京・一葉記念館では、小説の師匠であり恋心を抱いていた半井桃水へ、一葉がしたためた書簡や、一葉の家の復元模型を見学。当時一葉が経営していた店の仕入帳のレプリカを手にすると「すごく重いですよ……。生活がにじみ出ている……」と感想を漏らし「筆を折って生活をする決意を感じました」と語る。一葉の印象については「本当に苦労して、自分の宿命から逃げずに全うした人。もっともっと知りたくなった」と興奮気味に述べ、「本当に楽しかったです。一葉と当時の環境に少し近づけたかもしれません」と頼もしく語った。

「頭痛肩こり樋口一葉」は、8月5日から25日まで東京・シアタークリエにて上演。その後、兵庫、新潟、宮城、山形、滋賀、長崎、愛知と全国ツアーを実施する。

「頭痛肩こり樋口一葉」

2016年8月5日(金)~25日(木)
東京都 シアタークリエ

2016年9月3日(土)~4日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

2016年9月7日(水)
新潟県 新潟県民会館

2016年9月15日(木)
宮城県 電力ホール

2016年9月17日(土)
山形県 南陽市文化会館

2016年9月22日(木)
滋賀県 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール

2016年9月25日(日)
長崎県 アルカスSASEBO 大ホール

2016年9月28日(水)~30日(金)
愛知県 中日劇場

作:井上ひさし
演出:栗山民也
音楽:宇野誠一郎
出演:永作博美三田和代熊谷真実愛華みれ深谷美歩若村麻由美

※初出時、会場名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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