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由来を教えて!劇団名50 その22 [バックナンバー]

ぱぷりか

親しみやすい劇団名で、人に寄り添う作品を

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次々と新たな作り手が頭角を表す演劇界。数ある劇団の中から、ジャケ買いならぬ“劇団名買い”で観劇に行った経験はないだろうか。チラシやニュース、SNSなどで目にする劇団名は、シンプルなものから不思議な音の響きを持つもの、「どういう意味?」と目を引くものまでさまざまだが、それには名づけ主の希望や願い、さらには演劇的活動戦略が込められているはず。このコラムでは多彩な個性を放つ若手劇団たちの、劇団名の由来に迫る。劇団名が持つ秘密と共に、未来の演劇界を担う彼らの活動の軸を紐解いていく。

22番目に登場するのは、ぱぷりか。広島県出身の福名理穂が演劇を作る団体として2014年に旗揚げされたぱぷりかは、第5回公演「柔らかく搖れる」が第66回岸田國士戯曲賞を受賞した新星で、広島弁でつづられる会話劇が特徴。まもなく同作の再演ツアーを豊岡・東京・広島で行うぱぷりかに、気になる劇団名の由来を教えてもらった。

ぱぷりかの過去の舞台の様子。

ぱぷりかの過去の舞台の様子。

ぱぷりか

Q. 劇団名の由来、劇団名に込めた思いを教えてください。

旗揚げ当時、一緒に住んでいた白いインコの名前が「ぱぷりか」で語感が良いので、もらいました。

読みやすく、呼びやすく、親しみやすさはけっこう大事にして付けました。

Q. 劇団の一番の特徴は?

主に広島弁を用いた現代口語演劇を創作しています。役の内面を重視して、馴染みのない広島弁でもじんわりと観ている方に言葉が届く作品になっていると思います。

Q. 今後の目標や観客に向けたメッセージをお願いします。

今作で登場する人々のさまざまな葛藤は、自分と同じ気持ちだったり、近くにいる似た人と重なる時がもしかしたらあるかもしれません。作品の中で役の心が揺れている瞬間瞬間に巻き起こる感情の波を、リラックスした状態で一緒に体感していただけたらうれしいです。

今後も、人に寄り添った作品を作り、東京以外でも上演できるよう努めていきたいです。そして、生きづらさを感じる人たちが少しでも肩の力を抜いて過ごせる時間が増える事を願ってます。

プロフィール

2014年に福名理穂が演劇を作る団体として始動し、現在は1・2年に1本のペースで新作を上演している。2021年に上演した第5回公演「柔らかく搖れる」が第66回岸田國士戯曲賞を受賞。9月から10月にかけて同作の再演ツアーが豊岡・東京・広島で行われる。

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ぱぷりか @pap926

#やわゆら2023|掲載情報

"ぱぷりか"の由来をステージナタリーさんに取り上げていただきました!

ぜひご覧ください🦜

#柔らかく搖れる2023 https://t.co/9fmRZGpvsB

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