次々と新たな作り手が頭角を表す演劇界。数ある劇団の中から、ジャケ買いならぬ“劇団名買い”で観劇に行った経験はないだろうか。チラシやニュース、SNSなどで目にする劇団名は、シンプルなものから不思議な音の響きを持つもの、「どういう意味?」と目を引くものまでさまざまだが、それには名づけ主の希望や願い、さらには演劇的活動戦略が込められているはず。このコラムでは多彩な個性を放つ若手劇団たちの、劇団名の由来に迫る。劇団名が持つ秘密と共に、未来の演劇界を担う彼らの活動の軸を紐解いていく。
50番目に登場するのは、愛知県名古屋市を拠点に活動し、2018年に旗揚げされた
優しい劇団
Q. 団体名の由来、団体名に込めた思いを教えてください。
優しい劇団代表の尾﨑優人です。
僕が当時好きだった団体の影響で「○○劇団」のように、最後に“劇団”がつく劇団名に憧れ、自身の名前とあわせて「優しい劇団」と命名しました。
形容詞から始まるところがキャッチーで気に入っています。
よく「優しい劇団なのに優しくない」という声もいただきますが、実際の作品に触れていただければ優しい劇団で表現したい「優しさ」のようなモノは伝わると自負しております。
これまで数々の作品に取り組んできましたが、一貫して「人々の出会いと別れ」がテーマとして描かれております。
いつか誰かに「ずっと同じ内容で書いてるね」とか言われるのではないかと思っていますし、その時は僕もそうだと返すつもりです。
Q. 団体の一番の特徴は?
「フットワークの軽さ」です。
演劇公演を行う際、1~2年前から計画を練って3~4か月稽古期間を設けられることが一般的だと思いますが、僕らの場合は思い立った1か月後に公演を行うこともあります。
だからといって手を抜くようなことはありません。
ハイクオリティな公演をよりインスタントでコンスタントに行えるよう、日々試行錯誤しております。
お客様にも「観劇」をもっと気軽に感じていただきたいです。
お客様が自由でいられる空間(野外など)での上演にも力を入れており、今後も続けていきたいと考えております。
Q. 今後の目標や観客に向けたメッセージをお願いします。
優しい劇団の公演を「名古屋の観光」にしたいです。
僕は劇団☆新感線さんを観に大阪へ行ったり、唐組さん目的で新宿に行ったり、そんなふうに観劇のために遠方へ足を運ぶことが楽しくて好きです。
いつか僕たちもそんな存在になれたらと思っております。
全国のお客様が名古屋に足を運ぶキッカケとなれるよう、現在東京や地方での公演を打ち続けております。
優しい劇団を観た後に、味噌煮込みうどんをすすっていただけたら、この上ない幸せです。
優しい劇団
2018年に尾﨑優人を中心に旗揚げ。愛知県名古屋市を拠点に活動を行う。“俳優の特権的な肉体とかつて見た風景の視覚的リメイク”を一貫したテーマとして掲げ、“人の心の涙を拭う演劇”をモットーに活動している。
尾﨑 優人 @maezu0118
なるべく簡単に、
なるべく多くの素晴らしい演劇を作り出したいと思っている団体です。
名古屋から https://t.co/41iqY1XOIN