ケイコレ〜稽古着ファッションをお届け〜 Vol.51 [バックナンバー]
藤間爽子の“私服となんら変わりのない”リラックス稽古着
台本だけがピッタリと入るバックが欲しい
2021年11月4日 19:00 1
舞台人はどのような姿で稽古に励んでいるのか? ステージナタリーがお届けする稽古着コレクション「ケイコレ」では、公演を控えるアーティストが自身の稽古着をダイアリー形式で紹介。またひそかに注目している稽古場のおしゃれさん、実は狙っている稽古グッズ、作品の見どころや意気込みについても聞く。
第51回に登場するのは
Day1
これまでTシャツでお稽古していたくらい暖かかったのに、急激に寒くなり、タンスからセーターを引っ張り出しました。今回自分の衣装はズボンなので稽古着もゆるっとしたズボンをはいています。
Day2
黄緑色?の服です。劇団員に、緑色が好きすぎて私物がすべて緑色の坂本慶介くんという方がいるのですが、稽古場に来て早々に「その服どうしたの?」と彼に声をかけられました。緑色への執着がとにかくすごいです。
Day3
本格的に寒くなりショールを用意しました。自分の出番でないときは肩からショールをかけています。稽古場に1日いると芯から冷えてしまうので、足先にはカイロを貼り、膝までの長い靴下を履いて寒さ対策しています。
稽古着におけるこだわりは?
芝居の邪魔にならないように無地やシンプルなものを選びがちです。そこから稽古を重ね、役のイメージや衣装案ができあがったらそれに合う稽古着を持ってきたり、買ったりするようにしています。スポーティーな稽古着は持っておらず、私服となんら変わりのない稽古着です。
「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は誰ですか?
志甫まゆ子さんです!
スタイルもいいし、普段の私服からオシャレ。今回「老いと建築」には出演していないのですが、中山祐一朗さんの稽古着や私服も個性的で。「ご夫婦そろってオシャレだなあ」と思ってよく観察しています。
いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?
台本だけがピッタリと入るバックが欲しいです。
普段から荷物が多く、気が付くとバックの中には物がいっぱいで。前に共演した方で、台本がピッタリと入るバック(むしろ台本しか入らないサイズ)だけを持って稽古場に来ていたのがうらやましかったです。
阿佐ヶ谷スパイダース「老いと建築」で、特に注目してほしいのはどんなところ?
2年ぶりの長塚圭史さん書き下ろしアサスパ新作公演です!
この前のインスタライブで「村岡希美が主演だということが一番の見どころです!」と圭史さんはおっしゃっていました。本当にじょじょさん演じる老婆が素敵です! そしてまたその老婆を取り巻く10人もみんな個性豊か!
今回のお芝居は、きっと年齢によって、性別によって、環境によって、登場する11人、誰の背中を追いながらこの芝居を見ていくのか、またどう感じていただけるのか、三者三様だと思います。
存分に家の中で迷子になってほしいし、また家の外から俯瞰して見てもらってもいいと思います。いろいろな楽しみ方があるなと思っています。劇場で、いや、おばあちゃんのお家で待っています。
プロフィール
1994年、東京都生まれ。日本舞踊家、俳優。幼少より祖母・初世家元藤間紫に師事し、7歳のときに歌舞伎座の舞踊会で初舞台を踏む。今年2月には、三代目藤間紫を襲名した。俳優としては2017年にNHK連続テレビ小説「ひよっこ」でデビュー。2018年から阿佐ヶ谷スパイダースに所属し、「MAKOTO」「桜姫」に出演した。そのほかの出演舞台に中屋敷法仁演出「半神」、てがみ座「燦々」、田村孝裕演出「タンスのゆくえ」、川名幸宏演出「いとしの儚」がある。
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