盟友5人が祝福!アジカン浜スタ「オールスター感謝祭」

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ASIAN KUNG-FU GENERATIONが9月15日に神奈川・横浜スタジアムにて「デビュー10周年記念ライブ オールスター感謝祭」を開催した。

ASIAN KUNG-FU GENERATION「ASIAN KUNG-FU GENERATION デビュー10周年記念ライブ オールスター感謝祭」の様子。(photo by TEPPEI)

ASIAN KUNG-FU GENERATION「ASIAN KUNG-FU GENERATION デビュー10周年記念ライブ オールスター感謝祭」の様子。(photo by TEPPEI)

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ストレイテナーのホリエアツシ(Vo, G, Key)を迎えたセッションの様子。(photo by TEPPEI)

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The Rentalsのマット・シャープ(B, Vo)を迎えたセッションの様子。(photo by TEPPEI)

The Rentalsのマット・シャープ(B, Vo)を迎えたセッションの様子。(photo by TEPPEI)

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the HIATUSの細美武士(Vo, G)とASIAN KUNG-FU GENERATIONのセッションの様子。(photo by TEPPEI)

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後藤正文(Vo, G)とナカヤマシンペイ(Dr)のアコースティックセッションの様子。(photo by RIEI NAKAGAWARA)

後藤正文(Vo, G)とナカヤマシンペイ(Dr)のアコースティックセッションの様子。(photo by RIEI NAKAGAWARA)

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フジファブリックの金澤ダイスケ(Key)とのセッションの様子。(photo by TEPPEI)

フジファブリックの金澤ダイスケ(Key)とのセッションの様子。(photo by TEPPEI)

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前日の9月14日公演は「ファン感謝祭」と銘打って、ファンから募ったリクエスト曲に加え、新曲「ローリングストーン」を含む全31曲を披露した彼ら。一転して2日目は長年の付き合いである盟友たちをゲストに招き、アニバーサリーライブにふさわしいセッションの数々で約3万人を楽しませた。また台風18号の接近に伴い悪天候が予想されていたが、ライブ中はにわか雨が一瞬降るだけにとどまり心地よい天気に恵まれた。

「オールスター感謝祭」の幕開けを飾ったのは「All right part2」。前日の「ファン感謝祭」では4人編成でライブを行ったアジカンだが、この日は「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2012『ランドマーク』」と同じ、三原重夫(Per)、上田禎(Key, G)、岩崎愛(Cho)の3人を迎えた7人編成をベースにステージを進行した。前日のライブを成功に終えた手応えからか、メンバーの表情にはほんのり余裕がにじむ。また演奏曲は大幅に変更され、現在のアジカンを提示するような内容に。序盤では伊地知潔(Dr)と三原がスリリングなリズムセッションを展開した「AとZ」、後藤正文(Vo, G)と喜多建介(G, Vo)のツインボーカルが印象的な「ナイトダイビング」などが披露されオーディエンスを魅了する。後藤が「みんな自由に踊ってよ」と紹介した「1980」では、躍動的なアンサンブルが色鮮やかな照明にあわせて響いた。

「昨日は4人だけでやったんですが、今夜は『オールスター感謝祭』ということで、我々できるだけのコネクションを使いまして。お祭り騒ぎをしたいと思います」という後藤の言葉からゲストとのセッションブロックへ。1人目のゲストとして登場したストレイテナーのホリエアツシ(Vo, G, Key)は、後藤の「彼にアジカンの曲を歌わせるという暴挙を。カラオケの十八番だそうです」という紹介を受けて「無限グライダー」をカバー。後藤との息の合ったツインボーカルを聴かせつつ、そのままストレイテナーの「Killer Tune」へとなだれ込み狂騒を煽った。

続いて登場したゲストは、後藤が10代の頃から憧れてやまないThe Rentalsのマット・シャープ(B, Vo)。彼は登場するなり「1時間スピーチをするよ」と冗談を飛ばし、「成功することはみんなとどれだけ幸せになれるかということだと思います。AKGとは7年の付き合いですが、どれだけ幸せを与えてくれたかわかりません。そういう意味でAKGは成功したバンドだと思います」と述べ、「AKGとみんなの幸せを願って!」とグラスを持つような仕草をみせ「10 more years!」と観客とともに叫んだ。そこから始まったセッションではThe Rentalsの「Getting By」と、マット在籍時に発表されたWeezerの名曲「only in dreams」の2曲が披露された。「only in dreams」の長いアウトロをマットとともにプレイした後藤は、「今の1曲は何がなんだか……」と夢のような時間だったことを明かしていた。

3番目のゲストはアジカンにとって兄貴分にあたるthe HIATUSの細美武士(Vo, G)。セッション1曲目の「インソムニア」から細美は弾いていたギターを途中で置き、ハンドマイクで熱唱する。さらに「遥か彼方」ではマイクを持ったままステージを駆け回り、エモーショナルな歌声でオーディエンスを煽る。その強烈な存在感と訴求力に、彼が去ったあと後藤は圧倒されたように「やっぱロックスターだね……」とつぶやいた。そしてコンピレーションアルバム「ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2013」に収録されているBECK「Loser」の日本語カバー、そして「マーチングバンド」を経て、後藤は音楽への思いを吐露。「僕たちの演奏する音でみんなが幸せになってくれたらうれしい」と述べ、「踵で愛を打ち鳴らせ」「今を生きて」の2曲で観客を踊らせて第1部を締めくくった。

第2部は、アリーナエリア後方に設営されたミニステージに後藤が現れたところからスタートした。彼は弾き語りで「ひかり」をじっくり歌い上げ、東日本大震災直後に作った同曲への思いを語る。「この曲はオロオロしてる当時の思いが出てて、パッケージしておいてよかったなって。自分を戒める思いもあって」と述べ、続けて「夜を越えて」を披露した。さらに「僕のベストフレンド」という紹介とともにシークレットゲストのナカヤマシンペイ(Dr)を呼び込む。後藤とナカヤマは約10年前に“楽屋で暗い組”だったエピソードを語り、「下北のライブハウスで一番暗かった2人がピッチャーマウンドに立ってるんだよ。夢があるよね」と笑い合った。2人はギターの弾き語りとカホンというミニマムな編成で「転がる岩、君に朝が降る」をプレイ。途中でにわか雨が降る一幕もあり、アコースティックセッションに彩りを添えた。

ミニステージでのパフォーマンスを終えると、後藤は一旦退場。その間はメインステージに現れた喜多、山田貴洋(B)、伊地知がファンへの感謝を告げ、山田は「まだ飲み込めてない自分がいるんですけど、皆さんのおかげでここまで来れたと思います」と語る。後藤がメインステージの戻ってくるまでの間、3人はアルバム「マジックディスク」のツアーでも共演したフジファブリックの金澤ダイスケ(Key)を呼び込み、喜多がメインボーカルを務める「嘘とワンダーランド」を披露。フロントマンとなった喜多は「横浜!」と何度も叫び、抜けのいいハイトーンボイスをスタジアム中に響かせ観客を興奮させる。その盛り上がりに後藤は「だいぶジェラシー! 悔しい!」と言い放った。そのまま4人は金澤を迎えた編成で、アルバム「マジックディスク」からのナンバー「迷子犬と雨のビート」「架空生物のブルース」「さよならロストジェネレイション」をパフォーマンス。「横浜」「金澤ダイスケ」といったコール&レスポンスを繰り広げつつ、会場の一体感を高めていった。

「惑星」と「センスレス」の2曲で勢いをつけたあとは、本編最後のMCに。後藤は「人生の半分をこの人たちと一緒にいるかと思うと複雑ですが(笑)」と憎まれ口を叩きつつ、メンバーに感謝。そして「CDショップの店先とかフェスで見つけてくれてありがとう。こういうところまでたどり着くことができました」と語ったのち、「ウチのリーダーが、どうしてもここでやりたいってきかないので」と「江ノ島エスカー」をプレイ。そしてoiコールが起きる中で「リライト」を、続けて「君という花」を届け、全30曲構成の本編を終えた。

アンコールではサポートメンバーを含む編成で、この日のライブのために書き下ろした新曲「スローダウン」をプレゼントした4人。そして「まだまだ俺たちの歩みはまだまだ続いていくんで。またどこかで会いましょう」という後藤の約束とともにメンバーはその言葉にふさわしい「アネモネの咲く春に」を丁寧に奏でる。スタジアム上空は晴れ渡り、さわやかな余韻を残して「オールスター感謝祭」は大団円を迎えた。

ASIAN KUNG-FU GENERATION デビュー10周年記念ライブ オールスター感謝祭
2013年9月15日@神奈川県 横浜スタジアム セットリスト

<第1部>
01. All right part2
02. アフターダーク
03. ブルートレイン
04. AとZ
05. 新世紀のラブソング
06. ナイトダイビング
07. ラストダンスは悲しみを乗せて
08. 1980
09. 無限グライダー
10. Killer Tune
11. Getting By
12. only in dreams
13. インソムニア
14. 遥か彼方
15. Loser
16. マーチングバンド
17. 踵で愛を打ち鳴らせ
18. 今を生きて
<第2部>
19. ひかり
20. 夜を越えて
21. 転がる岩、君に朝が降る
22. 嘘とワンダーランド
23. 迷子犬と雨のビート
24. 架空生物のブルース
25. さよならロストジェネレイション
26. センスレス
27. 惑星
28. 江ノ島エスカー
29. リライト
30. 君という花
<アンコール>
31. スローダウン
32. アネモネの咲く春に

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chinacafe @chinacafe

2013年9月のライブ

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