8月16日に神奈川・CLUB CITTA'にて、yukihiro(Dr / L'Arc-en-Ciel)のソロプロジェクトacid androidが主催するDJ&ライブイベント「acid android in an alcove vol.5」が行われた。
acid android名義での活動が久しぶりということもあってか、平日のオールナイトにもかかわらずチケットは完売。この日はyukihiroを含め5人のDJと3組のバンドによるパフォーマンスが繰り広げられ、深い時間になるにしたがってフロアの熱気は帯びていった。
開場と同時にSATORUのオープニングDJが観客を出迎え、続いて KOMATSU(REBOOT)がビートを効かせたテクノサウンドを提供。タイムテーブルも出演者の全貌も明かされないイベントだったため、最初は立ち尽くしている観客の姿も見られたが、次第に自由に体を動かし場の雰囲気を楽しみ始める。そしてDJの3番手としてyukihiroがブースに姿を見せると、興奮気味の歓声が起こりじわじわと場内の温度が上昇していく。黒のTシャツ姿のyukihiroは、RADIOHEADやKASABIANといったUKロックを中心としたアナログ盤を手に取り、次々とフロアに響かせた。
個々の趣向を感じさせる3人のDJ陣によるパフォーマンスが終わると、ライブアクト1組目の
夜もすっかり更けた26:00過ぎ、 TKDのパフォーマンスを挟んで始まったのは事前に一切詳細が明かされていなかったyukihiro(Dr)、345(B, Vo /
20分ほどの短い持ち時間で披露したのは、百々節とも言えるストレートなロックナンバーや、345の柔らかく無機質な歌声と百々のハイテンションなボーカルが織り成すミディアムチューンなどオリジナル3曲と、MY BLOODY VALENTINE「When you sleep」のカバーの計4曲。yukihiroはL'Arc-en-Cielのときとは対照的なシンプルなドラムセットを用意し、硬質なビートでフロントの2人を支える。ちなみに圧巻のアンサンブルを奏でる傍らで、何度もお互いの視線を交わしながらプレイしている様子も見られ、結成されたばかりのバンドの初々しい空気感を感じさせた。
フロアをテクノ一色に染め上げたTAKAMIのプレイのあとは、再びyukihiroがDJとして登場。このターンでは歌モノやヒップホップ、デジタルロックなどを流していたが、緊張の初セッションを終えた安堵感からか、リズムを刻んだりターンテーブルの前で自由に動き、穏やかに観客を煽った。さらに彼は45分のDJセットを終えると、今度は「acid android ver:20120816」としてのステージに移行。acid androidとしてのライブの場合はギタリスト2名を含むバンドを従えているが、この日は同期を駆使し、ドラムのyasuoをと2人だけのミニマムなセッションを展開。1曲目の「unsaid」ではyukihiroはエレキギターを抱えながら鋭利なボーカルを聴かせ、その後も新たなアレンジを施した「daze」「violent parade」を息つく間もなく投下していく。そしてラストナンバーを歌い終えると、マイクを床に叩き付け鮮烈な印象を残してステージを降りていった。
なお「acid android in an alcove vol.5」を機に再始動したacid androidは、9月22日に千葉・千葉ポートパーク特設野外ステージで行われる「BUCK-TICK FEST 2012 ON PARADE」に出演した後、11月に東名阪でワンマンツアーを開催する。
リンク
- tracks on drugs
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
kei🐼 @keichasunzel
TAKAMIさんとの思い出の日♬ https://t.co/svc1HQMfYl