トゲナシトゲアリ初の学園祭ライブで熱いパフォーマンス、エンタメ業界を目指す学生にエール

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オリジナルアニメ「ガールズバンドクライ」と連動するリアルバンド・トゲナシトゲアリが11月3日に東京・蒲田の日本工学院専門学校 日本工学院アリーナで行われた「ナタリー × 日本工学院かまた祭 School Festival LIVE “トゲナシトゲアリ”」に出演した。トゲトゲが学園祭ライブに登場するのはこれが初。この記事では彼女たちのステージの模様をレポートする。

「ナタリー × 日本工学院かまた祭 School Festival LIVE “トゲナシトゲアリ”」の様子。(撮影:キセキミチコ)

「ナタリー × 日本工学院かまた祭 School Festival LIVE “トゲナシトゲアリ”」の様子。(撮影:キセキミチコ)

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ガルクラ聖地の隣町

本公演は蒲田で創立78年を迎えた日本工学院専門学校の学園祭「かまた祭」の一環として、ナタリーと日本工学院がタッグを組んで行ったもの。「音楽業界を目指す学生や『かまた祭』に集うエンタテインメントに関心のある10代~20代に向けて夢や希望を与えるような公演を作りたい」というコンセプトをもとに、ナタリーは蒲田の隣町・神奈川県川崎市を舞台にしたオリジナルアニメ「ガールズバンドクライ」と連動するリアルバンド・トゲナシトゲアリに出演をオファーした。

ステージをバックに記念撮影するトゲナシトゲアリ。(撮影:キセキミチコ)

ステージをバックに記念撮影するトゲナシトゲアリ。(撮影:キセキミチコ) [拡大]

9月に開催したキャリア初となる日本武道館でのワンマンライブ「トゲナシトゲアリ LIVE in 日本武道館 “奏檄の叫”」は1万2000枚超のチケットが完売となり、大成功を収めたトゲトゲ。「かまた祭」はトゲトゲにとって日本武道館公演後初のライブで、学園祭ライブを前に音楽ナタリーで実施されたインタビューでは「“レベルアップしたいつも通り”を見せたい」と意気込んでいた。

左から朱李(B)、日本工学院蒲田校のキャラクター・かまトゥ、理名(Vo)、夕莉(G)。(撮影:キセキミチコ)

左から朱李(B)、日本工学院蒲田校のキャラクター・かまトゥ、理名(Vo)、夕莉(G)。(撮影:キセキミチコ) [拡大]

巨大な旗に書かれていたのは

ステージでは、「棘無棘有」と書かれた日本工学院の学生による手作りの旗が観客をお出迎え。理名(Vo)、夕莉(G)、朱李(B)が姿を現すと、ファンが身に着けているバングルライトが一斉に光り出す。ライブの幕開けを飾ったのはストレートな応援ソング「運命の華」。トゲトゲは学園祭のステージに立つ喜びを表現するように、互いにアイコンタクトを交わしながら生き生きとしたパフォーマンスを繰り広げ、理名がロングトーンを響かせると、その迫力に場内から歓声が上がった。続く「声なき魚」「渇く、憂う」では、彼女たちのクールではかなげな魅力が炸裂した。

理名(Vo)(撮影:キセキミチコ)

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メンバーで唯一現役の学生である理名は「学園祭に呼んでいただけてうれしいです」と喜びもひとしおのよう。「今日は学園祭ということで、学生のあなた中心に(パフォーマンスを)ぶつけていきますよ。いつも来てくださっている方々は若者たちを導いてください!」と声をかけ、ライブへの気合いを入れ直した。理名の明るいMCのあと、トゲトゲは「極私的極彩色アンサー」や「傷つき傷つけ痛くて辛い」でダークな世界へと引き込んだかと思えば、「ガルクラ」のストーリーを印象的に彩ってきた「空の箱」や「空白とカタルシス」で会場に熱気を呼び込み、緩急のあるセットリストでファンを魅了していった。

「薄采ディスプレイ」を初披露

朱李が「ガルクラ」について「蒲田のお隣にある川崎が舞台なんです」と紹介し、蒲田の名物である鳥久の弁当のおいしさに言及すると、オーディエンスは大きくうなずく。「日本工学院の学生さんはエンタメ業界を志望している人も多いんだよね?」と切り出した夕莉はギターを始めるきっかけとなった学園祭でのライブを思い返し、「こうやってステージに立って、誰かを楽しませることができるのはやりがいがあるよ。皆さんもやってみたいと思うことがあれば、そう思ったきっかけを思い出してみてください」と先輩らしく語った。そのあとに届けられたのは、トゲトゲの原点とも言える1stシングル曲「名もなき何もかも」。トゲトゲらしさあふれる狂騒的なナンバーを、メンバーはステージを大きく躍動しながら届けた。

夕莉(G)(撮影:キセキミチコ)

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ライブが折り返しを過ぎた頃、公開中の「劇場版総集編 ガールズバンドクライ 【前編】 青春狂走曲」のオープニング主題歌「もう何もいらない未来」、先日の日本武道館では披露されなかった新曲「薄采ディスプレイ」を連投し、さらなる盛り上がりを生み出すトゲトゲ。「爆ぜて咲く」「雑踏、僕らの街」というライブ定番曲では大合唱が沸き起こり、圧倒的なパフォーマンスで場内を熱狂の渦に巻き込んだ。そして、メンバーは歓声を浴びながらステージをあとにした。

朱李(B)(撮影:キセキミチコ)

朱李(B)(撮影:キセキミチコ) [拡大]

アンコールを求める熱い声に応え、ステージにカムバックしたトゲトゲは、切ないラブバラード「蝶に結いた赤い糸」を披露。曲中で3人が穏やかな歌声を重ね、感動的なムードが広がる。ラストナンバーはトゲトゲ節全開の激しさ極まるロックチューン「ダレモ」。この曲を通じて、人々の背中を押すようなパワフルなメッセージが届けられた。初の学園祭ライブを終えたメンバーは手を振りながら舞台裏へ。理名は「いつか音楽の世界でまた会えたらと思います。いつもライブに来てくれている大人の皆さんもまたよろしくお願いします!」と言葉を送った。

トゲトゲは2026年2月から3月にかけてキャリア初の全国ツアー「トゲナシトゲアリ Zepp Tour 2026 “拍動の未来”」に臨む。

ナタリーストアでは11月9日12:00より「ナタリー × 日本工学院かまた祭 School Festival LIVE "トゲナシトゲアリ"」のオリジナルグッズであるTシャツの事後通販が行われる。

トゲナシトゲアリと観客との記念写真。(撮影:キセキミチコ)

トゲナシトゲアリと観客との記念写真。(撮影:キセキミチコ) [拡大]

セットリスト

「ナタリー × 日本工学院かまた祭 School Festival LIVE “トゲナシトゲアリ”」2025年11月3日 日本工学院専門学校 日本工学院アリーナ

01. 運命の華
02. 声なき魚
03. 渇く、憂う
04. 理想的パラドクスとは
05. 極私的極彩色アンサー
06. 傷つき傷つけ痛くて辛い
07. 誰にもなれない私だから
08. 空の箱
09. 空白とカタルシス
10. 名もなき何もかも
11. 視界の隅 朽ちる音
12. もう何もいらない未来
13. 薄采ディスプレイ
14. サヨナラサヨナラサヨナラ
15. 爆ぜて咲く
16. 雑踏、僕らの街
<アンコール>
17. 蝶に結いた赤い糸
18. ダレモ

公演情報

トゲナシトゲアリ Zepp Tour 2026 “拍動の未来”

2026年2月11日(水・祝)神奈川県 KT Zepp Yokohama
2026年2月14日(土)福岡県 Zepp Fukuoka
2026年2月23日(月・祝)愛知県 Zepp Nagoya
2026年2月28日(土)北海道 Zepp Sapporo
2026年3月8日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2026年3月13日(金)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)
2026年3月14日(土)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)

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読者の反応

朱李 / トゲナシトゲアリ Ba. @shuri_togetoge

日本工学院かまた祭でのライブのライブレポが出たぞ〜〜〜‼️‼️‼️‼️‼️

初めての学園祭ライブたのしかった〜〜🥰🥰🥰またやりたいね🥰🥰🥰

#ガルクラ #トゲナシトゲアリ https://t.co/cdHacMzjwB

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