市川由紀乃のリサイタル「新章」、公演名に込めた“新たな歌手人生の始まりと決意”

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演歌歌手・市川由紀乃が本日10月6日に東京・国際フォーラム ホールCで単独公演「市川由紀乃リサイタル 2025『新章』」を開催した。

市川由紀乃とは?

1976年1月8日生まれ、埼玉県出身の演歌歌手。中学1年のときに両親が離婚し、脳性麻痺の障害のある兄とともに母の女手ひとつで育てられる。16歳のときに埼玉新聞社主催のカラオケ大会で優勝。プロダクションのスカウトを受ける。1993年8月、17歳でシングル「おんなの祭り」をテイチクから発表し、デビュー。1994年に「第26回新宿音楽祭」新人賞、「第13回メガロポリス歌謡祭」新人賞、1996年に「第6回NHK新人歌謡コンテスト」優秀賞を受賞する。1998年にキングレコードに移籍し、シングル「一度でいいから」を発表。燃え尽き症候群により2002年4月に歌手活動を休止し、天ぷら専門店「新宿つな八」でアルバイトをする。2006年10月に復帰し、10年後の2016年から、2年連続で「NHK紅白歌合戦」に出場を果たす。2019年には日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞。近年では吉本新喜劇にゲスト出演するなど活躍の幅を広げている。2022年8月にシングル「石狩ルーラン十六番地」をリリースし、9月に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でワンマンリサイタル「ソノサキノユキノ」を成功させる。10月にCD7枚とDVDからなるボックスセット「市川由紀乃コンプリート・ベストBOX」を発表。12月21日にはCD、Blu-ray、DVDの3形態でライブ関連作品「市川由紀乃リサイタル2022 ソノサキノユキノ」をリリースする。

市川由紀乃

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市川は2024年6月に卵巣腫瘍が見つかり、開腹手術の結果、卵巣がんと判明。その後およそ9か月におよぶ闘病生活を経て、今年5、6月に埼玉、大阪、愛知の3カ所でコンサート「ただいま!」を開催し、見事な熱唱で病気療養後とは思えぬ健在ぶりを示した。そして本日のリサイタルでは市川が歌唱だけでなく、ナレーションなども自ら担当。11曲のカバー曲のうち10曲が初披露で、彼女の並みならぬ思いを感じることができる公演となった。

リサイタルの見せ場は、市川が大きなリスペクトを寄せるちあきなおみの楽曲3曲を披露する「ちあきなおみの歌世界」や、沢田研二「サムライ」の世界観を軸にストーリーを構成したショート歌謡ミュージカル「片手にピストル、心に花束を。」、この公演のためにアレンジを変えたオリジナル3曲で物語を紡ぐ「恋幕譚『北の愛獄』」など。多彩な衣装も見どころの1つで、開演前には「ちあきなおみの歌世界」で着用したディープグリーンのロングドレスを身にまとった市川がマスコミの囲み取材に応じた。

市川由紀乃

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市川は「とにかくうれしいです。復帰させていただいて、お客様の前に立つ喜び、歌える喜びを感じさせていただいている日々の中で約2年ぶりのリサイクルということで、すごく心が躍ります」「リサイクルを開催させていただいて歌えていることが、自分にとっては夢のようで奇跡です」と心境を語り、「新章」という公演名について「新たな歌手人生の始まり、自分自身の決意をリサイタルのタイトルにしたいと思っていました」と説明。記者から現在の体調について尋ねられると「お陰さまで少しずつ前に進んでいると思います。まだ抗がん剤の副作用で手足のしびれは残っているんですけど、お医者様から『いつか必ず(しびれが)取れる』と言われているので、このしびれを前向きに捉えています」とコメントした。

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※記事初出時、見出しと本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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