松村北斗が思う実写「秒速5センチメートル」の魅力は「生身の人間だから描ける素晴らしさ」

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映画「秒速5センチメートル」の完成披露試写会が本日9月17日に東京都内で行われ、主演の松村北斗SixTONES)をはじめ、キャストの高畑充希森七菜青木柚木竜麻生上田悠斗(EBiDAN NEXT)、白山乃愛宮崎あおい吉岡秀隆、監督の奥山由之、原作者の新海誠が登壇した。

“巡り合わせ”の話題で吉岡秀隆が子役時代の作品を目にして「観たことある子がいるなーと思ったら自分でした」と明かし、思わず笑ってしまう松村北斗(SixTONES)。

“巡り合わせ”の話題で吉岡秀隆が子役時代の作品を目にして「観たことある子がいるなーと思ったら自分でした」と明かし、思わず笑ってしまう松村北斗(SixTONES)。

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違いに感動していただけるはず

緊張の面持ちの松村北斗(SixTONES)。

緊張の面持ちの松村北斗(SixTONES)。[拡大]

10月10日公開の「秒速5センチメートル」は新海の劇場アニメーションを原作とした映画。心を通わせた男女が、時の流れによって疎遠になっていくものの、約束の日に再会を果たそうとする姿が描かれる。

新海誠から映画「国宝」の演技を褒められ笑顔になる森七菜。

新海誠から映画「国宝」の演技を褒められ笑顔になる森七菜。[拡大]

松村が演じるのは新宿のソフトウェア開発会社に勤めるシステムエンジニア・遠野貴樹。完成披露試写会は上映前に行われた、観客の前で松村は「世界で初めて皆様から順々に実写『秒速5センチメートル』を観ていただけると思うと感動もありますし、アニメーションが世の中にあるうえで実写映画が出て、どのような違いや共通点が生まれて、皆さんの心の中で育まれているのか楽しみです」と言葉を紡いでいく。さらに話を続け、「アニメだから描けること、僕ら生身の人間だから描けることそれぞれの素晴らしさがあって。その違いに感動していただけるんじゃないかと期待しています」と目を輝かせる。奥山監督は「大切にしている原風景とか、大切な人との思い出とか、青春のまっすぐな気持ちとか、大人になるときの惑いとか、いつの時代も誰もが感じるようなことが描かれているので、改めて実写として『秒速5センチメートル』をお届けできること、監督として関わらせていただいたことが誇らしくうれしく思います」と原作への敬意を払いながら熱くコメントした。

怖がる上田悠斗に松村北斗は

緊張している上田悠斗(EBiDAN NEXT)。

緊張している上田悠斗(EBiDAN NEXT)。[拡大]

上田は「初めてのこういう舞台で、しかも初めての俳優として出演した作品なので緊張してます。怖い……撮影は楽しくできました」と登壇者の中でも特に緊張気味。公の場に慣れない上田に対して、松村は「怖いよなー。こんないっぱいたらな」と寄り添った。上田が松村のファンだという話題になると、松村は「好きでいてくれてるの?」と疑いの眼差しを向け、上田は「はい」と大きな声で返事をした。

高畑充希「エモい」

高畑充希

高畑充希[拡大]

大切な人との巡り合わせを描くこの映画にちなんで、巡り合わせだと感じた出来事を聞かれた登壇者たち。松村は「一番仲がいい高校の友達が舞台に出て、うれしくて観に行ったら、主演をやられてた方が僕が16年前に一緒にオーディションを受けた方で。今もがんばってる姿を見て刺激になりました。当時はムードメーカー的な存在だったんですけど、これからも元気を与える存在になるんだろうなって思うと僕も負けてられないです」と思いがけない再会を振り返った。高畑はアニメ版でも実写映画でも使用されている山崎まさよしの代表曲「One more time, One more chance」に触れ、「音楽番組に出るときに『One more time, One more chance』を歌わせていただいて、間もなくこの映画のオファーをいただいて、エモいと思いました」とにっこり笑った。

切実な物語

笑顔の青木柚。

笑顔の青木柚。[拡大]

サプライズで登場した新海誠を温かく迎える森七菜(左)、松村北斗(中央)、高畑充希(右)。

サプライズで登場した新海誠を温かく迎える森七菜(左)、松村北斗(中央)、高畑充希(右)。[拡大]

イベントの後半には新海がサプライズで登場。「皆さんに気を使っていただいて、『秒速5センチメートル』を不朽の名作と紹介していただいて……」と謙遜しつつ、「20年前くらいにアパートにスタッフを集めて、当時なりに一生懸命作った作品なんですけど、映画化すると聞いたときに『これでいいんですか? ほかに素晴らしい作品があると思うんですけど』と思っていました。原作者が出しゃばるのはよくないと思ったんですけど、皆さんにお礼だけ伝えたくて今日はお邪魔しました」と思いを述べた。最後に奥山監督は「日々悩みや不安を抱えながら生きている人に『大丈夫だよ』って背中に手を添えられるような作品になったんじゃないかと思います」と改めて本作を紹介。松村は「言葉を大切にしている作品でありながら、言葉にできない感情がずっと続いていくような切実な物語だと思います。映画を観たあとに皆様の中にもある切実な部分と共鳴して、例えば帰り道に見た空とかがちょっと美しく感じられると思います。目の前で起こることを何も考えずに観ていただければと思います」と言葉を尽くして映画をアピールした。

※宮崎あおいの「崎」はたつさきが正式表記。

イベントレポート

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