今年も前説に来た“後輩”にユーキは
昨年8月に行われた「BULLET TRAIN FAN MEETING 2024 『MEMORIAる 8号車の日』」に続き、2年連続で横浜BUNTAIを舞台に実施された超特急のファンミーティング。今年のイベントは、公式ファンクラブ「夢の青春8きっぷ」(通称:夢8)の発足から10周年を迎えたことを記念して実施された。
「BUNTAIに1年ぶりに帰ってきましたー!」。開演直前にヌルッと姿を見せた超特急の後輩・稜海こと小笠原海&船津稜雅による前説で、今年のファンミーティングは幕を開けた。今回の前説には、稜海いわく「僕たちを一番かわいがってくれている先輩」であるユーキも登場。“稜海にお呼ばれするときの一張羅”である、ツアー「T.I.M.E」の白ジャケット姿のユーキ先輩は9日公演で「やるならやるって言っとかないと、事前に……」と、完全オフモードのローテンションで愚痴をこぼす。また10日の昼公演では、白ジャージ姿で現れた稜海に「絶対やっちゃいけない。衣装かぶりは」と、先輩らしい一面を見せたユーキ。そんな彼は生配信が行われた10日の夜公演で過去2公演とは明らかに異なる、はつらつとした姿を見せる。稜海の2人から「テンション違くない?」といぶかしがられると、ユーキは「最後だし、腹決めてスイッチ入れようと思って。かわいい後輩のためにね!」と返したが、この言葉に味を占めたのは小笠原。小笠原は「僕らの好きなところ言ってください」「一番かわいがってる後輩は稜海だって名言してください」とユーキに詰め寄り、ユーキから「僕ユーキは、稜海ちゃんのことを一番かわいがってます」という言質を取ってみせた。「こんなこと言ったらおもちゃにされるだけなんだよ(笑)。2人に遊ばれてるんだからね? 気付いてる? みんな!」。ユーキの必死の訴えも、稜海は“後輩しぐさ”でどこ吹く風。出会って間もない先輩後輩のはずなのに、長年の付き合いが成せる“阿吽の呼吸”を感じさせる3人のトークは、客席を埋め尽くす満員の8号車を大いに和ませた。
君も夢8♪ 君も夢8♪
稜海が立ち去ったステージに発車ベルが鳴り響くと、9人はアッパーなロックチューン「メタルなかよし」で景気よくライブをスタートさせた。それぞれのイメージカラーを取り入れたサマーカジュアルの9人が初っ端から大暴れする中、この曲のセンターを務めるリーダーのリョウガは「君も夢8(友達)♪ 君も夢8(友達)♪」「ほら、みんな“入会”して(笑って)~? 継続(なかよく)できるよね~、ね?」と、自身のセリフを“FCバージョン”にアレンジ。言いながら自分で笑ってしまう、FCイベントならではのユルい自由さで8号車を笑顔にした。
メンバーが自己紹介とひと言挨拶を済ませると、さっそくファンミーティングならではの企画コーナーへ。ここでは9人が3チームに分かれ、2つのゲームの合計得点による優勝を目指して火花を散らした。くじ引きの結果、9日公演ではAチームにリョウガ、ユーキ、ハル、Bチームにタカシ、シューヤ、アロハ、Cチームにカイ、タクヤ、マサヒロという組分けに決定。3チームはまず「チームワークを見せつけろ! 障害物競走」という種目に挑んだ。ステージと客席通路をつないで作ったリレーコースには「平均台」「スラローム」「けんけんぱ」といった障害物が設けられ、メンバーはお玉にピンポン球を乗せた状態でそれらをクリアしなければいけないというこのレース。リョウガ、アロハ、タクヤが第1走者を担ってスタートすると、まずはCチームのタクヤが快走を見せる。第3走者では、同じくCチームのマサヒロが優れたバランス感覚を発揮。お玉に乗せたピンポン球を安定させながら次々に関門をクリアし、後続のタカシやユーキを煽る余裕でレースを盛り上げてみせた。アンカーの第4走者はペアで障害物をクリアしなければいけないルールで、カイ&タクヤ、シューヤ&アロハ、リョウガ&ハルが見せるドタバタな2人縄跳びやフラフープくぐりに8号車の声援もヒートアップ。終盤は団子状態になりながらもCチームが首位を守り抜き、最高得点の100ポイントをゲットした。
ミロ→M!LKの黄色の“神回避”
続いての企画は「どんどん連結! 借り物しりとり」。客席の8号車からの借り物でしりとりをつないでいくゲームで、しりとりが1つつながるごとに10ポイント、また“神の声”がレアだと判断した借り物には20ポイントもしくは30ポイントが与えられるというルールのもとでバトルがスタートした。昨年のファンミーティングでも大盛り上がりだった借り物競走。メンバーは客席通路を猛ダッシュし、8号車と至近距離で会話を交わしながらレアアイテム探しに奔走する。また、9人の助けになりたい8号車のチームワークも抜群で、レアアイテムを持つ人の周囲が総出でその人を指し、メンバーにアピールするというほほえましい団結力も客席のあちこちで見られた。
メンバーと8号車、全力で借り物競走に臨む両者の相乗効果か、制限時間15分で最大“11連結”という成果を得た最初のレース。Cチームはここでも好成績で、タクヤがゲットした20ポイントの「いなり」からマサヒロの「リョウガの幕(Lienel高岡ミロのサイン付き)」、カイの「ク~ル洸希(SUPER★DRAGON田中洸希の生写真)」と、EBiDANファンを沸かせるようなアイテムをつなぐ、鮮やかな連結を見せる。“11連結”を達成したBチームも、タカシがゲットした「とろろ昆布」、シューヤが手に入れた「福引機(ミニチュア)」と、レアアイテムを重ねてしっかり加点してみせた。そんな中でドタバタ劇を繰り広げたのはAチーム。ハルの「しょうがのグミ」に続いてリョウガが「(高岡)ミロ!」とアクリルスタンドを掲げたが、彼が手にしていたのは吉田仁人(M!LK)のアクリルスタンドだった。まさかの“人違い”でしりとりがつながらないという危機的状況にリョウガが「おい!(笑)」と持ち主にツッコみ、敵の2チームが大盛り上がりする中、ハルは「あ!『M!LKの黄色』!」(吉田のメンバーカラーは黄色)と、機転を効かせて名前を言い換え。続くユーキが手に入れた30ポイントのレアアイテム「ローブ」にしりとりをつなげる“神回避”で、8号車から大きな喝采を浴びていた。
借り物しりとりの2回戦では、頭文字が「な」のアイテムを探していたカイがNAOYA(ONE N' ONLY)のスタイルフォトブック「直弥いる。」を調達し、NAOYAの実兄・タクヤに手渡すというファインプレーを披露するひと幕も。またAチームはこのレースで健闘し、「3DS」「バーツ」などレアアイテムを連発しながら3チーム最多の“10連結”を達成した。熱戦を経て、勝負の行方に注目が集まる中で結果発表へ。この日は合計340ポイントでCチームが優勝に輝き、賞品として9000円分のサマージャンボ宝くじを手に入れる。そして290ポイントのBチームに続き、わずか10ポイント差で最下位となってしまったのはAチーム。Aチームには罰ゲームとして「全力一発ギャグ」が課せられた。冠番組「超特急の撮れ高足りてますか?」でたびたび一発ギャグを披露している、メンバーいわく“チートキャラ”のユーキは「ホントなんも考えないでいったほうがいいよ」とリョウガ、ハルに頼もしいアドバイスを送りつつ、先陣を切って「横浜の“横”を掃除する人」というギャグを繰り出す。横浜の“横”をリズミカルに拭き上げるユーキの動きに、リョウガは「きれい!」、ハルは「見て見て!」と合いの手を入れ、恥をかき捨てながら全力でギャグを完遂してみせた。
“星野じゃんけん”マスター・タクヤ
喉の調子が万全でないユーキのためにタカシが用意してくれたという特製ドリンクを回し飲みしたタクヤとハルによる“まずい”表情のリアクションリレーに、チーム分けくじ引きでのボケ合戦……と、脱力感満点のアイドリングタイムを挟み、10日昼公演の企画コーナーはAチームにユーキ、マサヒロ、アロハ、Bチームにタクヤ、タカシ、シューヤ、Cチームにカイ、リョウガ、ハルという組分けで実施された。1つ目のゲームは「グリコじゃんけん」をアレンジした「8号車の中を駆け抜けろ! ジャンケンワード」。各チームの3人はじゃんけんする人、“ジャンケンワード”のくじを引く人、“ジャンケンワード”の歩数で進むプレイヤー役を順番に担いながら、ステージと客席通路をつないだコースを1周するレースに臨んだ。超特急のじゃんけんと言えば「最初はStar☆」のかけ声で星をかたどる、通称“星野じゃんけん”がおなじみのスタイルとなっているが、9人はこの日も“星野じゃんけん”の型を崩すことなくゲームを進行。すると、Bチームでじゃんけん役のトップバッターを担ったタクヤがマサヒロ、カイを相手に4連続で勝利するという無類の勝負強さを発揮し、プレイヤー役・シューヤの駒を大幅に進める。一方で5回戦を終えてもなおスタート地点に留まっていたのはCチームのリョウガ。6回戦、7回戦でようやくカイが勝利し、くじ引き役のハルが「中華そば」「パンケーキ」を引くと、リョウガは「リョウガ足長いから2文字でシューヤに追い付く!」とチームメイトが期待を寄せる中で大きなストライドを見せ、計11歩でステージ中央から客席通路まで降りるというファインプレーでレースを盛り上げた。
10回戦まで進んだのち、各チームのじゃんけん役が交代しても、Bチームの勝ち運は揺らがず。2番手のシューヤも全6回中4回のじゃんけんで勝利を決め、Bチーム圧勝のムードの中で迎えた最終盤。じゃんけん役を担ったのはユーキ、タカシ、ハルの3人だったが、誰よりも気合いを込めて「最初はStar!」を叫んでいたハルがことごとく負け抜けるという展開にメンバーは大盛り上がり。そして、ここではAチームのユーキが5回戦中4回勝利と強さを発揮して3位のCチームとの差を引き離す。結果、ゴール目前まで接近したBチームが1位、Aチームが2位、Cチームが3位という順位が確定し、3チームの勝負は続く「どんどん連結! 借り物しりとり」へと進む。
前日の公演でも行われた、人気企画の「借り物しりとり」。制限時間10分で行われたこの日のレースでも、9人は客席の上層階までくまなく通路を進みながらレアアイテムを探して回った。Bチームのトップバッター・タカシが「USB」を借りてくると、続くシューヤが客席からゲットしてきたのは「左手」の模型。すると、続くタクヤも「手」の模型を、その後のタカシも「手」の形の差し棒を手に入れるという、「左手、手、手」の奇妙なしりとりを連結させる。Bチームの借り物置き場にずらりと「手」が並ぶという異様な光景に、タカシが「ステージにこんな手が集まることないで。手の祭典ですよ」と思わずツッコミを入れる中で迎えた採点タイムでは、「う」のアイテムを探して来たAチームのユーキが「Wiiリモコン!」と語尾を「ん」にしてしまうというドジっ子ぶりを発揮。また、Cチームのカイは小さな男の子8号車に渡されたという、やりかけの「漢字ドリル」で、最高得点の30点を獲得した。
カイのパソコンギャグ爆誕、そして“王騎将軍”の帰還
2つのゲームの得点を集計した結果、優勝に輝いたのはいずれのバトルでも強さを発揮したBチーム。そして最下位は2位と10ポイント差でCチームに決まり、カイは「敗因はハッキリしてますね。じゃんけんが弱い!」と悔しそうに声を上げた。Cチームには罰ゲームとして「全力一発ギャグ」が課せられ、3人はハル、カイ、リョウガの順で一発ギャグを披露することに。果敢に先陣を切ったハルは「ピタゴラスイッチ」の歌をハミングし、ピタゴラ装置の動きを体で再現しながら最後の「ピタゴラスイッチ♪」で変顔を繰り出すというギャグを見せた。すると、続くカイは「お前だけには傷を負わせねえ!」と勇ましく8号車の前に踊り出るも「けんけんぱ、けんけんパソコン!」とデスクワークのポーズを決めるギャグで会場の空気を凍らせてしまう。「これはヤバい。死んだぞ……」とメンバーがざわつく中、ラストのリョウガはハルのギャグを踏襲し、最後の「ピタゴラスイッチ♪」でダブルピースを決めるというユルいオチでメンバーから総ツッコミを食らっていた。
大ダメージを受ける3人だったが、MC役のタクヤは無情にも「8号車にさされ! キメゼリフチャレンジ」という追加の罰ゲームをコールする。これは昨年のファンミーティングで大盛り上がりとなった罰ゲームで、チャレンジャーは「Steal a Kiss」に登場する3度のセリフパートのタイミングに合わせて、アドリブで甘い言葉を投げるというもの。リョウガは「お前、ホントかわいいな」、ハルは「俺の前では一時停止ッ!」、カイはダンディな声で「いらっしゃい。一緒に遊ぼう」とつぶやいたが、リョウガが「ハル、お前だけ“標識”なんだよ!(笑)」とハルにダメを出し、なぜかハル、ユーキ、マサヒロの3人でテイク2が行われることに。すると、ここで“トリ”を担ったマサヒロは、昨年の「キメゼリフチャレンジ」で「(『キングダム』の)王騎将軍だ!」と周囲から爆笑をさらった、野太い声で放つ決めゼリフ「抱きしめたい」を繰り出してみせる。王騎将軍の“1年越しの帰還”に、メンバーと8号車は抱腹絶倒。BUNTAIが沸き返る中、タカシは「馬に乗ってる姿が見えた!」と大喜びしていた。
ジェスチャーが上手い超特急
10日夜公演の企画コーナーは、Aチームにカイ、タカシ、ハル、Bチームにタクヤ、ユーキ、シューヤ、Cチームにリョウガ、マサヒロ、アロハという組分けで実施された。最初のゲームは「指差し確認! 遠距離ジェスチャー」で、9人は客席通路に設置されたお立ち台からステージ上のチームメイトに向けてジェスチャーをし、正解数の多さを競うというチャレンジに挑む。制限時間が3分間と短いため、ジェスチャー役の交代にもスピードが求められるこのゲーム。“チーム陽キャ”と命名されたCチームが一番手を担うと、アロハは持ち前の表情の豊かさとキレのある動きを駆使して「ステーキを食べるペンギン」や「髭剃りをするマイケル・ジャクソン」といったお題を的確に伝えていく。続くマサヒロも「テニスをするロボット」でテクニカルなロボットダンスを見せるなど、ダンサー魂を感じさせるジェスチャーを披露。アンカーを担ったリョウガもまた「シャボン玉をするサル」で巧みなパントマイムを見せ、3人は12問正解でチャレンジを終えた。
Bチームの挑戦では、1番手のタクヤがスピーディなジェスチャーで4つのお題をクリア。最後の「重量挙げをするアンパンマン」でユーキの「ガッツ石松!」という“珍回答”を引き出してしまうも、スムーズにバトンをつなぐ。続くユーキは「ヨガをするチアリーダー」や「ボクシングするカニ」といったお題をキュートな動きで表現。アンカーのシューヤは「綱引きをするドラえもん」のコミカルな仕草で8号車を沸かせつつ、幽霊や魔法使いといった癖のあるお題もしっかりと伝え、3人は13問の正解を叩き出した。最後にチャレンジに臨んだのはAチーム。カイに「ボディランゲージの人ですから!」と期待を寄せられたトップバッターのハルはその評価に違わぬ全力ジェスチャーで必死にお題を表現し、「スケートを滑る大谷翔平」では大きく体を反らせた“イナバウアー”から投げたり打ったり……と、忙しない動きでゲームを盛り上げる。続くタカシは終始楽しそうな笑みを浮かべながら「砲丸投げをする恐竜」や「ギターを弾くTT兄弟」を表現し、8号車とメンバーを笑顔に。アンカーのカイも「リコーダーを吹くダンサー」や「釣りをする警察官」を無駄のない動きで表し、3人はBチームと同率1位となる13問正解という健闘を見せた。
「自分の作品を恨みたくないんだよ。アレがなければ…」
そして企画コーナーは、毎回恒例の企画「どんどん連結! 借り物しりとり」へ。3度目のチャレンジとあって、9人はレアアイテムによる高得点ゲットを狙い、Bチームのタクヤは競技スタート前から「マジでレアなものちょうだいね!」と8号車にお願いしていた。そのタクヤが「食品サンプル」の借り物に成功して30ポイントを獲得、Cチームのリョウガも「金メダル」を高らかにアピールして30ポイントを獲得するなど各チームそれぞれに熱い借り物しりとりを展開したが、強さを見せたのはAチーム。「み」から始まるアイテムを探していたハルがゲットした、タクヤの主演ドラマ「みなと商事コインランドリー」のクリアファイルが、タクヤの「5点!」という評価を覆す50ポイントの最高得点を叩き出す。しりとりの連結数も8個と3チームの中で最多だったAチームは、総合得点でも270ポイントで首位を獲得。そして2位のCチームに続き、最下位で罰ゲームが決定したBチームのタクヤは「自分の作品を恨みたくないんだよ。アレ(50ポイント)がなければ……」と最後まで嘆き節だった。
最下位チームによる罰ゲームの披露タイムは、最終公演ということもあって異様なほどの盛り上がりに。「全力一発ギャグ」で心に傷を負ったタクヤ、ユーキ、シューヤに追い打ちをかけるように課せられた「8号車にさされ! キメゼリフチャレンジ」では、シューヤが「俺の胸筋の上で寝ろよ」、ユーキがハグの仕草付きで「もう離さない」とキメたのち、タクヤが「青椒肉絲作ってあげる♡」と笑いに走ってメンバーの非難を浴びる。消化不良のムードの中でなぜか優勝したAチームに白羽の矢が立つと、ここでもタカシの「なあ、チューしていい?」、カイの「愛してるよ」という直球勝負ののち、3番手のハルが「俺の左肩、空いてるぜ!」とボケに走ってしまった。ここからは繰り返される「Steal a Kiss」に合わせ、指名されたメンバーが次々と決めゼリフを言っていくカオス的状況となったが、絶妙なタイミングで仲間たちに押し出されるマサヒロによる“鉄板ネタ”「抱きしめたい……ッ!」が放たれるたび、残る8人は手を叩いて大喜び。ほとんどのメンバーがステージに崩れ落ち爆笑する中、カイは「もう、このあと踊れないって……!(笑)」、タカシは「このあともし『ステキス』が来たら、笑ってもうてまう……!」と漏らしていた。
「このあともし『ステキス』が来たら…」鮮やかな伏線回収
イベント後半のライブパートでは、“8号車カラー”のピンク色で統一した衣装に着替えてパフォーマンスを披露した9人。ひさびさの披露となった「MORA MORA」のイントロに8号車の歓声が沸き上がると、タカシは喉を鳴らすバスボイスの新鮮なボーカルアレンジで、シューヤはマイクを逆手に持ちハイトーンボイスを響かせる仕草で歓声を誘う。横1列に立ち並んだ9人が一斉に腰を落として右手を伸ばし、観る者を誘惑するハイライトで客席の熱気が急上昇すると、勢いのままに「Secret Express」へ。9人の名前を盛り込んだラップと「Go with No.8!」というフレーズが盛り込まれたこの曲では8号車がタイミングよくメンバーの名を叫び、ファンクラブイベントならではの一体感に満ちたコールがBUNTAIの大空間に響き渡った。また、10日昼公演では「MORA MORA」のあとに「My Buddy」が届けられ、アロハは「夢8! 夢8! いつもありがとう!」と、タクヤは「夢8! 夢8! 継続してね~!」と、それぞれにセリフをアレンジして客席に笑顔の輪を広げていった。
なお、10日夜公演のライブパートの1曲目には、「MORA MORA」ではなく「Steal a Kiss」が用意されていた。「『ステキス』が来たら笑ってもうてまう!」とタカシが張っていた伏線をしっかりと回収する展開で8号車を沸かせたた9人は、激しくも艶かしいダンスでオーディエンスの期待感を最高潮まで高めたのち、セリフパートを担うアロハ、タクヤ、ユーキが鮮やかな「抱きしめたい!」3連発を披露。ここまでのファンミーティングの流れを汲んだうえでの完璧なアレンジで、熱狂的な盛り上がりを作り出してみせた。
思いは常に8号車に向けて
そして、ライブパートの最後に用意されていた「超えてアバンチュール」も、この曲でセンターを取るリョウガの遊び心によって各回異なる特別なアレンジが施された。リョウガは1番のサビと2番のサビのセンターポジションをメンバーに任せ、9日公演ではマサヒロとハルを、10日昼公演ではアロハとユーキを、10日夜公演ではカイとタクヤをお膳立て。リョウガに押し出された6人もまた、完璧にセンターの振りを踊って会場の熱気をブーストさせてみせる。また、10日昼公演ではカイの一発ギャグ「けんけんパソコン!」の“天丼”が随所に見られ、メンバーたちのこのイタズラ心にカイは「やめて……」と消え入りそうな声でタジタジに。10日夜公演ではリョウガが馬にまたがるジェスチャーから「抱きしめたい!」を放ったのを皮切りにステージ上が「抱きしめたい!」乱れ撃ちの様相を呈し、爆笑と熱狂が渦巻く中でファンミーティングはフィナーレへと突き進んでいった。
最後の挨拶では、タクヤが「すごくふざけてましたけど、思いは常に8号車に向けて。感謝の気持ちいっぱいなので、受け取って帰ってください。大好きです」と8号車にまっすぐ思いを伝え、ユーキも「8号車だけの空間では肩の力を抜いてイベントができたらいいなと思っていたので、『こんな一面あるんだ』と思っていただけたらうれしい限りです」と続く。「月1でやりたいくらいめちゃくちゃ楽しかったです!」と無邪気に感想を語ったアロハの言葉に会場のムードが和むと、ハルは観客と生配信の視聴者へ向けて「また来年も一緒に楽しみましょう!」と約束した。挨拶の最後を担ったリョウガによる「こんなメンバーたちですけども、『超特急、最高だな』と思った方はぜひ『夢8』にご入会くださいね!」という呼びかけに、メンバーから「みんなはもう入ってくれてるのよ!(笑)」というツッコミが飛んだところでお開き。「最後は皆さんご一緒に! 以上、僕たちは」というリーダーの合図に、メンバーと8号車が「超特急でした!」と声を重ねた挨拶でファンミーティングは締めくくられる。メンバーが次々と舞台裏に姿を消す中、最後に残ったのはタカシとマサヒロ。タカシの「今日一番盛り上がったあの言葉で締めましょう。せーの!」という呼びかけから大声量の「抱きしめたい!」コールが響くと、マサヒロは満足げに「抱きしめたい!」の決めゼリフを残してステージを降りた。
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1日目のサングラスタクヤさんおるてぇ!!!!
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