卓越したスキルでグループを牽引してきた上國料
上國料は10年前の2015年に「2015アンジュルム新メンバーオーディション」に合格してアンジュルムに加入し、2023年にリーダーに就任。卓越したパフォーマンス力でグループを牽引するだけでなく、テレビ番組やCMへの出演を通して知名度を高め、現在のアンジュルムを象徴するメンバーとして活躍してきたが、将来について考える中で見聞を広げていきたいという気持ちが強くなり、留学を始めるべく活動の区切りを決めた。卒業を発表したのは2024年12月だが、自身の思いを固めたのはその2年ほど前だったという。
5月にスタートしたコンサートツアーのファイナルとして開催された横浜アリーナ公演には、約1万2千人のファンが来場。さらにCSテレ朝チャンネルで行われた生中継の視聴者、日本全国と台湾の映画館で実施されたライブビューイングの観客もリーダー上國料体制によるアンジュルムの集大成を目に焼き付けた。
上國料のデビュー曲から最新曲まで
ライブが始まると、観客が掲げるペンライトによって客席一面が上國料のメンバーカラーであるアクアブルーで染まる。1曲目に披露されたのは、上國料にとってデビュー作となった2016年発表のトリプルA面シングル「次々続々 / 糸島Distance / 恋ならとっくに始まってる」の表題曲の1つ「次々続々」。これを皮切りに9人は渾然一体となった迫力のパフォーマンスを繰り広げ、力強い歌とダンスで観客を魅了していった。
上國料がはつらつと挨拶を述べたあとは、5月21日にリリースされた最新シングル曲「アンドロイドは夢を見るか?」へ。センターステージでキレのあるロボットダンスを踊る9人に大きな歓声が送られた。また「SHAKA SHAKA TO LOVE」の曲中には上國料が「みんなずっと大好きだよ!」と笑顔を弾けさせ、「初恋、花冷え」ではハート型の紙が場内を舞う美しい光景が広がった。
ライブ終盤には「美々たる一撃」「ドンデンガエシ」など破壊力抜群のナンバーが畳みかけられ、場内のボルテージがますます上昇。公演本編のラストを飾った「友よ」では、上國料がメンバーと肩を寄せ合いながら「ありがとう 出会ってくれたこと」と力いっぱい歌い上げ、彼女とアンジュルムのこれからの歩みを後押しするように華々しい金色のテープが放たれた。
手紙にしたためたあふれんばかりのアンジュルム愛
メンバー1人ひとりが上國料へメッセージを送る映像の上映を経て、ライブはいよいよアンコールへ。「アンジュルムも、アンジュルムのファンの皆さんも、アンジュルムに関わってくださる皆さん、そして私自身も未来が明るいものになりますように」という彼女の思いを込めて「お先はまっキラ!」というタイトルが付けられた本公演。上國料はそのテーマにぴったりな、胸元と肩にハートのビジューを入れたきらびやかなドレスに身を包んで1人登場すると、この瞬間のためにしたためてきた手紙を読み上げた。
上國料は時折感極まった表情を見せつつも、「9年半もいたのでアンジュルムにもいろんな時代があって、たくさんのメンバーと過ごして、思い出も数えきれないほどあります。アンジュルム、大好きでした。どの時代もずっとずっと大好きでした。大好きと心から言えないような苦しい時期もちょっとだけあったけど、今の私は、その時代も含めて、アンジュルムが大好きだ!と心の底から言いたいです。大好きで大好きで大好き!」とアンジュルム愛をありったけの言葉で表す。さらに「私は家族や友人、卒業したメンバーと会っても、いつもそのときのアンジュルムの話しかしてなくて。うれしいことも悩みごとも、全部がアンジュルムだったように思えます」としみじみと語った。
続いて彼女は「アンジュルムの3代目のリーダーになり、今こうして最高のアンジュルムをこの満員の横浜アリーナで皆さんに届けられていること。アンジュルムをどうにかつなげていかなきゃと必死だった頃の自分に教えてあげたいです。今のアンジュルムは胸を張って最高だと言えます」と達成感を口に。「私が卒業してもお先はまっキラだ!と本気で思います!」「皆さんの未来もまっキラでありますように!」とメンバーやファンに清らかな笑顔を送った。
ファンが一斉に掲げた「お先はまっキラ」
手紙を読み終えた上國料が、この晴れ舞台で1人歌唱した楽曲は「帰りたくないな。」。メンバーと楽しい時間を過ごした日の帰り道にいつも口ずさんでいたというこの曲を、切ない感情を声ににじませつつ、噛みしめるようにじっくりと歌い上げた。その後、白の衣装で統一したほかのメンバーが登場すると、これまでも大切な場面で歌われてきた楽曲「交差点」が流れ始める。上國料のもとへ歩み寄った8人は、胸からあふれ出る思いを伝えるように彼女の目を見つめながら歌唱。涙を浮かべながら歌うメンバーの姿、「元気でね さよなら 大好きよ ありがとう」という歌詞が観客の胸を打った。続いて披露された「光のうた」では晴れやかなシンガロングが巻き起こり、ラストナンバー「愛すべきべき Human Life」の冒頭では観客が「お先はまっキラ」と書かれた紙を一斉に掲げる場面も。上國料がアンジュルムやファンにとってどれだけ大きな存在だったか、そのことを改めて印象付けるようなシーンが続き、感動的な空気の中でライブが締めくくられた。
セットリスト
「アンジュルム 10th Anniversary tour 2025春『桜梅桃李』上國料萌衣 FINAL ~お先はまっキラ!~」2025年6月18日 横浜アリーナ
01. 次々続々
02. 地球は今日も愛を育む
03. Uraha=Lover
04. ハデにやっちゃいな!
05. ミステリーナイト!
06. アンドロイドは夢を見るか?
07. RED LINE
08. 涙は蝶に変わる
09. 愛・魔性
10. うわさのナルシー
11. 大器晩成
12. SHAKA SHAKA TO LOVE
13. ええか!?
14. ライフ イズ ビューティフル!
15. 初恋、花冷え
16. 忘れてあげる
17. 人生、すなわちパンタ・レイ
18. 汗かいてカルナバル
19. 美々たる一撃
20. アイノケダモノ
21. ドンデンガエシ
22. 友よ
<アンコール>
23. 帰りたくないな。
24. 交差点
25. 光のうた
26. 愛すべきべき Human Life
さんぺー@お仕事募集中 @sunsun2812
推しが卒業してしまった。。
ほんと最高だった✨
めちゃくちゃ綺麗だったなぁ https://t.co/oDaCwQRjlL