このドラマは岩手県の沿岸にある田野畑村でオールロケを実施。津波で母親や家を失ったある家族が、都会から来た母子との交流によって再生の一歩を踏み出す姿を描く。脚本は多くの東日本大震災被災者への取材をもとに作られ、主人公をはじめとした主要人物として田野畑村の漁師や仮設住宅の住民が出演するなど、被災者の今の思いを忠実に描くドラマを目指している。
東日本大震災発生以降、一青窈は被災地の釜石、女川、北上などにある中学校などに訪れ「歌の炊き出し」を行っており、これがドラマの制作方針と一致したため番組サイドが出演をオファー。番組のチーフプロデューサー菓子浩は「気負わず素直な気持ちで支援活動を続けてこられた一青さんの、被災地への温かい眼差しにとても共感しました。被災された方々と一緒に作っていくこのドラマには、一青さんの自然体な演技が欠かせないと思い、出演をお願いいたしました」とコメントしている。
一青窈はこのドラマで、数年前に田野畑の海で夫を亡くした都会の女性、公子の役を担当。なお彼女は俳優として、2004年にホウ・シャオシェン監督映画「珈琲時光」で主演を務め、「第28回山路ふみ子映画賞」新人女優賞や「日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞している。また2008年には初の舞台出演となる音楽劇「箱の中の女」を東京・Bunkamuraシアターコクーンで上演した。
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一青窈、津波被災地を舞台にしたNHK特番でドラマ初出演 http://t.co/HDi1k1Lu