5月10日をもってあやさ、ネ兎ねう、村咲ちいの3名が卒業したのち、狸々みょん、佐倉あむ、玖遠いのりの3名を新メンバーに迎えて新たな5人体制になったキングサリ。再出発の節目となった昨日のステージは、新生キングサリの魅力を伝える衣装やセットリストとともに、グループの新章を告げるライブとなった。
重厚なビートに乗せる再出発に懸ける意志
ライブはオープニングSEを経て「Pain Wall」でスタート。モノトーンの衣装に身を包んでステージ中央に登場したメンバーは、鋭いダンスと力強いボーカルで観客を引き込み、重厚なビートに乗せて再出発に懸ける意志を明確に示していく。続く「アイノホンノウ」では、1曲目の緊張感を引き継ぎつつ、会場の空気がよりエモーショナルなものへと変化。ボーカルワークとダンスに抑揚が加わり、楽曲のテーマである“本能”が強く印象付けられた。
順に自己紹介を行い、新体制で初めてステージに立つことへの感謝や意気込みを語ったキングサリは、次に「spell」「ミラージュ」「おかえりきみ」の3曲を連続で披露。新体制初の楽曲「ミラージュ」では柔らかくはかなげなムードの中で、メンバーの表情や手の動きが際立つ。また「おかえりきみ」では、フロアを包み込むようなサウンドに乗せて、観客との距離がさらに縮まるような穏やかなパフォーマンスが届けられた。
初披露の新曲で届けた“始まり”のメッセージ
MCでは新メンバーの佐倉が進行を担当し、「これからも楽曲を育てていきたいので、皆さんもたくさん聴いて愛してください」と初々しいトークを展開する。玖遠が「アツアツの日にしちゃいましょうー!」と声を上げたあとは、「さまサマ☆ SUMMER PARTY」でライブの後半戦がスタート。メンバーが手にタオルを持ち、軽快なビートに合わせてフロアを煽ると、フロアでも一斉にタオルが揺れ、会場全体が明るく熱を帯びた。「Dance with me」ではグルーヴィなサウンドに合わせて自然と手拍子が広がり、佐倉の「キングサリと一緒に生きてくれますか?」という煽りによってラストスパートに向けた勢いが加速していった。
公演終盤には狸々が「想像以上の盛り上がりと熱気で楽しいです」とここまでのライブの印象を口に。メンバーが観客の声援に笑顔を見せながら応える場面も見られた。そして5人はこの日が初披露となった楽曲「黎明のスタートロール」で新生キングサリの “始まり”のメッセージを内包した力強いパフォーマンスを届け、照明と振付の緩急を生かしたステージで再スタートへの意志を強調した。
「キングサリってこんなにも愛されてるんだ」
ライブのラストナンバーとして披露されたのは「ぼくらのSTORY」。落ち着いたトーンのサウンドの中で、メンバーは互いにアイコンタクトを取りながら歌を紡ぐ。日女白が「本当に忘れられない1日をありがとうございました」とファンに感謝を伝えたあとは、新曲「ミラージュ」「黎明のスタートロール」が6月11日に配信リリースされること、7月にグループ初のラジオ番組がスタートすること、9月18日に東京・WWW Xでワンマンライブが行われることが発表された。続けて、玖遠は「今日ステージに立ってみて、客席から感じた愛が本当にすごくて、キングサリってこんなにも愛されてるんだって改めて実感しました。新しい5人のキングサリのことを、これからもっともっと愛してもらえたらうれしいですし、僕たちも皆さんのことをたくさん愛していけるようにがんばっていきたいと思います」と挨拶。メンバーは晴れやかな表情でファンに感謝を告げてライブ本編を締めくくった。
退場から間髪をいれずに起こった盛大なアンコールの声を受けて、再びステージに登場したキングサリはこの日2度目の「ミラージュ」を披露。計10曲分のパフォーマンスを通じて再出発の決意を提示し、新体制での物語がここから本格的に動き出すことを観客に印象付けた。
セットリスト
キングサリ「グサリといきる」2025年5月27日 Veats Shibuya
01. Pain Wall
02. アイノホンノウ
03. spell
04. ミラージュ
05. おかえりきみ
06. さまサマ☆SUMMER PARTY
07. Dance with me
08. 黎明のスタートロール
09. ぼくらのSTORY
<アンコール>
10. ミラージュ
玖遠いのり @kingsari_kuon
昨日の新体制お披露目ライブをとても詳しく記事にしてくださっています!⟡.·
読んでたら昨日のこと鮮明に思い出してまた幸せに浸っていますᐢ. ̫.ᐢ
昨日会場に来てくれた方も、来れなかった方も、是非に読んでみてほしいです!お写真も沢山あります!みてねっ> <♡ https://t.co/mBNVVmw77T