松田聖子と松任谷由実が10年ぶりタッグ「大きな宝物をいただいた」「出会えて本当に良かった」

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松田聖子が本日5月14日にジャズのスタンダード楽曲「Stardust」のカバーを配信リリース。この日本語訳を松任谷由実が担当し、2人のタッグが10年ぶりに実現した。

松任谷由実とは?

1954年生まれ、東京出身の女性シンガーソングライター。1971年に作曲家としてプロデビューを果たし、翌1972年に荒井由実として歌手デビューシングル「返事はいらない」をリリースする。1973年に1stアルバム「ひこうき雲」を発表し、翌年から本格的なステージ活動を開始。「あの日にかえりたい」をはじめとする、数々のヒット曲を連発する。1976年にアレンジャーの松任谷正隆と結婚してからは、松任谷由実として活躍。1970年代から2010年代にかけての史上初となる5つの年代でのアルバム売上首位を達成するなど、数多くの記録を樹立する。2016年には38枚目のオリジナルアルバム「宇宙図書館」をリリースし、翌2017年9月まで42都市80公演の全国ツアーを行った。デビュー45周年を迎えた2018年4月にベストアルバム「ユーミンからの、恋のうた。」をリリース。同年9月より2019年5月にかけて全国アリーナツアー「Ghana presents 松任谷由実TIME MACHINE TOUR Traveling through 45years」を開催した。9月にテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」のエンディングテーマ「深海の街」を配信リリース。2020年2月に40回目の新潟・苗場プリンスホテルでのコンサート「松任谷由実 SURF&SNOW in Naeba Vol.40」を行った。秋に39作目のアルバムのリリースを予定している。

松田聖子

松田聖子

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松田聖子「Stardust」ジャケット

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4月1日にデビュー45周年を迎えた松田。「Stardust」のカバーは、彼女が6月4日にリリースする45周年記念オールタイムベストアルバム「永遠のアイドル、永遠の青春、松田聖子。 ~45th Anniversary 究極オールタイムベスト~」に収録される。

松任谷由実

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2人のタッグは松任谷が呉田軽穂名義で作曲した松田の35周年シングル「永遠のもっと果てまで」以来。今回も松任谷は呉田軽穂名義で日本語訳詞を担当しており、「Stardustは、遠く離れた愛する誰かを想う歌。きっと聖子さんに合うと思って、少し前から日本語に訳してみた。歌手の運命は100%、その声質で決まる。素晴らしくメルティーで爽やかな歌声の持ち主。聖子さんは、聖子さんの運命を生きるしかない。私の音楽人生は、松田聖子に出会えて本当に良かった。デビュー45周年、心からおめでとうございます!」と松田にエールを送っている。

松田は松任谷に「このデビュー45周年という特別な年に、尊敬する松任谷由実さんから、また、大きな宝物をいただいたような気持ちです。デビューから、ずっと素晴らしい曲を作っていただき、育てていただき、感謝の気持ちしかありません。今まで、歌ってきて本当に良かった。今回ご一緒できたことは、そんな気持ちになれた出来事でした。松任谷由実さん、本当にありがとうございます」と感謝の思いを述べている。

また配信リリースと同時に「Stardust」のミュージックビデオも公開された。MVは松田が楽曲を聴き、イメージした映像世界を再現した内容に。出窓と星空のシチュエーション、その風合いや薔薇の演出、そして衣装に至るまで、松田本人のプロデュースで制作された。

松田聖子 / Stardust

松田聖子 コメント

「Stardust」について

このデビュー45周年という特別な年に、尊敬する松任谷由実さんから、また、大きな宝物をいただいたような気持ちです。
デビューから、ずっと素晴らしい曲を作っていただき、育てていただき、感謝の気持ちしかありません。
今まで、歌ってきて本当に良かった。
今回ご一緒できたことは、そんな気持ちになれた出来事でした。
松任谷由実さん、本当にありがとうございます。

MVについて

「6月のバラがゆれている星空」「月のセレナーデ」── 松任谷由実さんにいただいた日本語訳詞が、私の胸を優しく揺らしました。そんな美しいフレーズの数々からインスピレーションを受け、可憐なバラが優しく風にそよぐバルコニーが心に浮かびました。その場所は、夢と現実が交差する小さなバルコニー。ミュージックビデオの撮影を通じて、楽曲が紡ぐ物語にさらに深く引き込まれ、その音色が描き出す幻想的な世界に、改めて心を奪われました。バラの花びら、夜空の星々と響き合う瞬間、音楽がまるで一編の詩のように私の心を包み込んでくれました。このミュージックビデオが、多くの方々の心にも優しく、そして、音楽と映像が織りなす物語の中で、共にそのひとときを皆様に感じていただけたら幸せです。

松任谷由実 コメント

私は聖子さんを喜ばせたかった。
勝手な想像だとしても、今の彼女の心情を自然に重ねられるような、この先ずっと愛し、傍らに置けるようなナンバーを提供できたらうれしいと思った。
80年代初頭、初めて松本隆さんから曲のオファーがあった時、あの頃私は“アイドル”というものが大嫌いで、仮想敵国のように思っていた、にもかかわらず、スーパーアイドル松田聖子への興味が勝って引き受けることにした。そして気づけば、作曲家=呉田軽穂としてずいぶん多くの楽曲に携わることになった。

彼女はどんなグルーヴも世界観もすぐに自分のものにしてしまうので、私はいつもスタジオで、複雑な小癪な気持ちにさせられた(それが松本さんのねらいでもあったのだろう)。でも「SWEET MEMORIES」を聴いたときには、あまりにも好くて、自分が関わっていない事をとても残念に思ったのを覚えている。

当時は相当攻めたつもりの曲でも、松田聖子の表現力と人気は必ずナンバー1ヒットにさせ、それらは日本人の耳を裾野から耕して行った。まもなく登場して来るシティーポップ群に直接的な影響を及ぼしたのは確かである。

カルチャーとしての影響力も絶大だった。ヘアスタイル、発言、恋愛、。それだけに松田聖子が受けた世間からの風圧は凄まじいものだった。(後に私も体験することになる風圧、でも彼女が受けたそれには遠く及ばない)。彼女が打たれ、立ち上がろうとする姿は、理不尽な思いをしたことのある人たちにとって、どれほど大きな力になっただろう。今なお強い支持を集める理由のひとつ。そして、このSNSの時代には決して現れ得ない存在だと思う。

“アイドル”を真に貫いてステージに立ち続けて来たのは、松田聖子の他にはいない。“アーティスト”を自称して時々出てくる方がずっと楽なのだ。私は、同じショウビズに身をおくものとして、あるときから彼女に深いシンパシーを抱くようになった。

誤解があっても、ブランクがあっても、激烈なシーンを共に戦った戦友。痛みも喜びも、数々のスタンダードナンバーとなって、今日も日本のどこかで聞かれ、歌われている。

Stardustは、遠く離れた愛する誰かを想う歌。
きっと聖子さんに合うと思って、少し前から日本語に訳してみた。

 歌手の運命は100%、その声質で決まる。
 素晴らしくメルティーで爽やかな歌声の持ち主。
 聖子さんは、聖子さんの運命を生きるしかない。
 私の音楽人生は、松田聖子に出会えて本当に良かった。

デビュー45周年、心からおめでとうございます!

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鶴谷智生 @trysters

Bravo! #タタイテマス #擦ってます https://t.co/roBIBQMo9R

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