“ギャラ独り占め”岡崎体育ד出演費1人760円”の梅田サイファー、関西出身の2組が新宿で火花散らす

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ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)とライブナタリーによるコラボイベント「SMA50th Anniversary×ライブナタリー」の第1弾として、1月13日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)で岡崎体育梅田サイファーの対バンライブが開催された。

バックヤードで楽しそうな岡崎体育と梅田サイファー。(Photo by MAYUMI)

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円陣を組む岡崎体育と梅田サイファー。(Photo by MAYUMI)

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「SMA50th Anniversary×ライブナタリー」はSMAの創立50周年を記念して企画され、岡崎体育と梅田サイファーの対バンを皮切りに、2月11日に大阪・Zepp Osaka Baysideで真心ブラザーズと銀杏BOYZ、2月14日に東京・東京キネマ倶楽部にて橋本絵莉子とスカートのツーマンライブが予定されている。岡崎体育と梅田サイファーは同じソニー・ミュージックレーベルズに所属するレーベルメイトながらも、競演するのはこれが初めて。キャリアも音楽性も編成も異なるが、関西出身でありライブでは観客をとことんまで楽しませる点で共通する2組の初ツーマンを見届けようと、フロアは双方のファンで埋め尽くされた。

梅田サイファー

梅田サイファー(Photo by MAYUMI)

梅田サイファー(Photo by MAYUMI)[拡大]

梅田サイファー(Photo by MAYUMI)

梅田サイファー(Photo by MAYUMI)[拡大]

定刻の17:30にトラックが流れ出すや否や、この日やむなく欠席となったR-指定(Creepy Nuts)を除く梅田サイファーのメンバー12人で舞台はぎゅうぎゅうに。ステージ同様に大勢の人がひしめくフロアが沸き立つ中、ライブの火蓋は「BE THE MONSTERR」で切って落とされた。極彩色のライティング同様、カラフルな個性を持つMC陣によるマイクリレーが展開される梅田サイファーのライブ。思い思いのストリートファッションに身を包んだMC陣はマシンガンのようにリリックを繰り出し、DJ陣は鮮やかな手腕でトラックを次々と流し、フロアを心地よくグルーヴさせた。

フロアを熱狂させる梅田サイファー。(Photo by MAYUMI)

フロアを熱狂させる梅田サイファー。(Photo by MAYUMI)[拡大]

テークエムは熱狂する観客を前にしつつ、「今日が人生のピークって言えるくらい盛り上がれますか?」「激アツバイブスでやっていくのでよろしくお願いします」と煽り、大所帯ならではの迫力あるステージを約束。「BOW WOW」や「VIBE SHAKE」、出身地へのリスペクトを込めた代表曲「梅田ナイトフィーバー19’」では観客とのコール&レスポンスを繰り広げて会場に一体感をもたらすなど、百戦錬磨のライブアーティストとしての力量を見せた。さらにライブ中盤ではサイファーになだれ込み、ミドルテンポのビートに乗せて、9人は丁々発止のラップで、観客を時に笑わせ、時に唸らせ、時に歌わせ、本領発揮のパフォーマンスで会場を盛り上げ続ける。メンバーはCreepy Nutsの世界規模での人気ぶりをいじりつつ、「俺らもワールドに行くためにまずは日本制覇!」と宣言。最後にテークエムの「俺たちの荒馬に乗って、乗りこなして、暴れまくってください」という言葉とともに勢いよく「Rodeo13」をドロップして、疾風怒涛のように60分のライブを駆け抜けた。

岡崎体育

岡崎体育(Photo by MAYUMI)

岡崎体育(Photo by MAYUMI)[拡大]

12人が所狭しと躍動した梅田サイファーのライブから一転、岡崎体育のターンになるとステージには清々しいほどの広いスペースが。「BASIN TECHNO」の文字が躍るお馴染みのパーカーでバッチリ決めた彼は、対バン相手に負けじとハイボルテージな「XXL」でフロアのテンションを一瞬でピークへと引き上げた。

岡崎体育(Photo by MAYUMI)

岡崎体育(Photo by MAYUMI)[拡大]

岡崎体育(Photo by MAYUMI)

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この日は、ギターロックサウンドの上でラップを繰り出す「Phenomena」や、テクノサウンドを前面に打ち出した「Gung Tang Summer Bong Winter」、ライブ前日に作ったばかりの清涼感あふれるエレクトロチューンなども盛り込んだ梅田サイファー仕様のセットリストを用意した岡崎体育だったが、本人いわく「いかんせん体力がない」ため、ライブはほぼ1曲ごとに休憩を兼ねたMCを挟むスタイルで進行。「皆さんそれぞれつらい経験とか悲しい思いがあると思いますが、その経験が血となり肉となり僕を作ってます。同じような経験を持つ人に届けたいと思います……」と過去の不運を宇宙と長野のせいにするという、壮大なのか矮小なのかわからないバラード「宇宙と長野」では観客を失笑させ、相棒のペンギン・てっくんとの軽妙な掛け合いを見せる「FRIENDS」では、13人が在籍する梅田サイファーのギャラ事情をあげつらい爆笑を巻き起こす。ちなみに岡崎体育の計算によれば、この日の梅田サイファーの1人あたりの出演費は760円。ソロアーティストであれば、ギャラを一人占めできるというのが彼の弁だ。しかし「お金じゃないよー!」という声がフロアから上がると、「そうだね。あとで謝ります」と反省の姿勢を示す場面もあった。

てっくんから梅田サイファーの出演費を知らされ驚く岡崎体育。(Photo by MAYUMI)

てっくんから梅田サイファーの出演費を知らされ驚く岡崎体育。(Photo by MAYUMI)[拡大]

なお、SMA在籍歴はかれこれ6年にのぼる岡崎体育。「これからもなるべく在籍できるようがんばります」と意気込み、「マッシュル-MASHLE-」の“テーマ曲アーティスト仲間”であるCreepy Nutsを引き合いに、「僕も梅田サイファーと一緒にワールドクラスを目指したい。世界で戦える岡崎体育を目指します!」と誓う。そして熱狂と笑いを巻き起こした濃密な60分のステージを終えると、「最高の年明けです! 幸先よすぎ」と手応えをシャウトした。

セットリスト

「SMA50th Anniversary×ライブナタリー “岡崎体育×梅田サイファー”」2025年1月13日 Zepp Shinjuku(TOKYO)

梅田サイファー

01. BE THE MONSTERR
02. スイッチ
03. YDK
04. 韋駄天S**t
05. REVENGE
06. BOW WOW
07. Odd Numbers
08. VIBE SHAKE
09. サイファー
10. マジでハイ
11. 梅田ナイトフィーバー19’
12. Dots and Lines
13. 他人
14. OOKAMI
15. Rodeo13

岡崎体育

01. XXL
02. Phenomena
03. 宇宙と長野
04. Stereo
05. Gung Tang Summer Bong Winter
06. New Year(新曲)
07. FRIENDS
08. おっさん
09. 私生活
10. Youth

公演情報

SMA50th Anniversary×ライブナタリー “真心ブラザーズ×銀杏BOYZ”

2025年2月11日(火・祝)大阪府 Zepp Osaka Bayside
<出演者>
真心ブラザーズ / 銀杏BOYZ

SMA50th Anniversary×ライブナタリー “橋本絵莉子×スカート”

2025年2月14日(金)東京都 東京キネマ倶楽部
<出演者>
橋本絵莉子 / スカート

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ライブナタリー @live_natalie_mu

【ライブレポ公開!】

SMA50th Anniversary×ライブナタリー
“岡崎体育 × 梅田サイファー”

ライブレポが、音楽ナタリーにて公開!
たくさんの写真と併せてお楽しみください。
🔗https://t.co/6nt6BvZLSX

撮影:MAYUMI https://t.co/B3HlGvsyez https://t.co/WBGeBvI440

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