映画「
カンナは駈を救うことができるのか
2月7日公開の「ファーストキス 1ST KISS」は事故で夫を亡くした主人公・硯カンナが、夫・駈と出会う直前の日にタイムトラベルをするラブストーリー。駈を救うためには“夫婦にならない未来”を選ばなければいけないことに気付いたカンナが、運命に抗おうとする姿が描かれる。カンナを松、駈を松村がそれぞれ演じ、監督はドラマ「アンナチュラル」や映画「ラストマイル」などを手がけた塚原あゆ子が務める。
似合わない言葉かもしれないけど……
映画を観た松村は「2時間という長さをまったく感じなかったなと思いながら、それでいてたくさんの人生や物語を見て、密度の高い映画だったんなと。坂元さんがタイムスリップを扱ったことが衝撃で、もともとは本編よりボリュームのある台本をいただいたんですけど、あっという間に読めて、ものすごく面白かったです。似合わない言葉かもしれないけど、コスパがいいような……観ている側を疲れさせない、稀有な映画だったなと感じています」と独特な言葉選びで感想を述べる。そして、観客の反応をうかがいながら「くすくすしちゃいますよね?」と声をかけた。カンナとともに働く美術スタッフ・世木杏里を演じる森は「感動しすぎてハンカチが活躍しました。親近感の湧く物語で、観ていて心が動かされるところがたくさんありました」と興奮気味に語った。
松村が見せた俳優の力
松と松村は本作が初共演で、互いの印象の変化について松は「変わったっていうか知ったっていう感じですよ。最初の印象は……人気者」と言葉を絞り出す。松村から「あと、この質問をされたときは『どこにいても輪郭がはっきりしている』の一本槍なんですよ。ほかにないんですかね?」とツッコまれても、松は「思っていたより、シルエットがちゃんと見える方でした」と抽象的なコメントを返した。松村は釈然としない様子で「(意味が)わかる方いらっしゃいますかね?」と観客に尋ねつつ、松に視線を送りながら「僕は“芸能人・松たか子”みたいな印象でした。会った初日から今日まで、距離感と話し方が変わらない方。初対面からずっと知った仲かのように振る舞ってくれましたね。そのおかげで夫婦役をやれたと思います」と話した。
この映画で29歳と45歳を演じ分けた松村に対して坂元は「CGに頼らず、お芝居で演じ分けていてびっくりしましたね。俳優の力というものを見せていただいたと思います」と絶賛。この言葉を受けて松村は「肉襦袢みたいなものを着けて太って見えるようにしたんですけど、自然と低い声になってよく声が響いていたみたいです。松さんにサポートしていただき、塚原さんのアドバイスもあって、必死に演じる中で気付かない間に45歳にたどり着いたんだなと思います」とうれしそうに語った。
リリーのスキンシップ
駈に恋心を抱く天馬里津役の吉岡は、本作のキャストであるリリー・フランキーを話題にし、「リリーさんは松村さんに“母性本能”をくすぐられていて、松村さんをペタペタ触っていたんですよ。時代的にもいいのかな?と心配していました。松村さんも受け入れてる感じだったので、そーっと見守っていました」とコメント。松村は本作でリリーと一気に距離を縮めたようで「連絡先を交換させていただいて、2回食事に行きました。リリーさんと話してるとものすごく楽しいですね」と笑顔を見せた。
映画のストーリーにちなんで、2009年を振り返り、15年前の自身にメッセージを送る登壇者たち。当時のことを松村は「芸能界の活動を始めたのが2009年2月。それから思うままにやってきたら、この映画に出られるっていう奇跡が待っていました。たくさん間違えるけど、それがあって、今日のような舞台に立つことができました」と感慨深げに明かす。15年前は高校生だった吉岡は「そのときの自分に『パスポートを部屋から出すな』って言いたいです。高校生の修学旅行の行き先が海外だったんですけど、前日にパスポートを紛失して行けなかったんです」と後悔を口にした。
タイムトラベルなんてしなくてもやり直せる、そう思っていただけたら
最後に山田は「その日からの過ごし方が変わるような素敵な映画になればと思います」、坂元は「観終わったあとに、タイムトラベルなんてしなくても自分たちの気持ちや行動でやり直せるんじゃないかと。そう思っていただけたらうれしいです」とそれぞれコメント。松村は「観た人の明日が少しキラッとするように、この映画が届くといいなと思います」、松は「カンナと駈に目を向けていただいあとは、2人を取り巻く人に目を向けていただけたらと思います。そしたら自ずと、自分の話かなと感じられるんじゃないかと思います」と映画についてアピールした。
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