約4年前に語った「誇りに思えるグループに」
「NOT OKAY」は、昨年リリースされたシングル「Limitless」以来およそ1年ぶりの日本シングル。同名の表題曲は8人の不屈の精神を歌った“FIGHT BACKソング”で、「疎ましい周りの雑音に巻き込まれるな、信じるものは自分で見定めろ」という彼ららしい強い意志が込められている。
ショーケースのMCを務めたのは古家正亨。2019年にATEEZが「KCON JAPAN」で初めて日本を訪れた際に彼らにインタビューしたという古家は、「当時僕がインタビューしたとき、『ファンの皆さんが誇りに思えるグループになりたい』とおっしゃっていました」と振り返る。「それが先日、さいたまスーパーアリーナでライブを成功裏に終えましたよね。そして今回は六本木でのショーケース。……もう十分ATEEZを誇りに思えるんじゃないかと思いますけど」と語り「あとは東京ドーム目指してがんばってほしいよね」と続けると、会場に集ったATINY(ATEEZファンの呼称)は大きな拍手と歓声でこれに賛同。そんな小粋な応酬を経て、準備が整ったATEEZは観客の前へ姿を現す。ファンの間で犬と猫に例えられることが多いYUNHO(ユンホ)とSAN(サン)は「こんにちわんこー、YUNHOです」「ATINYのニャン、SANです」と笑顔を見せ、JONGHO(ジョンホ)は「大好きチョン、JONGHOです」、MINGI(ミンギ)は「ATINYの愛、MINGIです」と茶目っ気たっぷりに自己紹介。そんな中、「キャプテンのHONGJOONGです」と挨拶したHONGJOONG(ホンジュン)は1人控えめにぺこりとお辞儀をしてはにかんだ。
「ファーン」という感じの曲の中で一番
メディア向けのフォトセッションが終了すると、壇上には8本のスタンドマイクが運び込まれ、そのまま「NOT OKAY」収録のカップリング曲「Days」のパフォーマンスへ。8人はATINYと過ごしてきた“これまで”と“これから”を歌ったこの曲を甘やかな声色で歌い上げ、ATINYもまた、彼らが届けるメッセージに呼応するようにペンライトをゆっくりと左右に揺らす。最後の「君が大好きだ 大好きだ 大好きだ」というフレーズで楽曲が終了すると、MINGIはすぐさま「ほんとに大好きよ!」とATINYに愛を叫び会場を沸かせた。
「Days」について、WOOYOUNG(ウヨン)は「初めて聴いたとき、きっと日本のATINYの皆さんが大好きになってくれる曲だろうと思いました。個人的には、今まで出してきた『ファーン』という感じの曲の中で一番いい曲だと思います!」と彼らしい表現で楽曲の印象を語る。その後HONGJOONGは「今までずっと過ごしてきたぶんの時間、これから毎日一緒にいたいという思いを込めた曲です」とにっこりほほえむ。YEOSANG(ヨサン)も彼に同意しつつ「僕が一番好きなのはATINYです。そんな意味が込められています」と続けた。
MINGIが突然立ち上がり……
表題曲「NOT OKAY」のミュージックビデオの撮影について、SANは「撮影はちょっと大変でしたけど、ごはんが本当にうまかったです。トッポギとスンデと……」と顔をほころばせながらその日の食事を回顧していく。そんなSANは、MVの見どころについては「YUNHOさんのカッコよくてハンサムな顔」と即答。のちにMINGIも「見どころは(ATEEZの)顔がカッコいいところ」とビジュアルのよさに自信を見せた。
楽曲で印象的な振付について問われると、SEONGHWA(ソンファ)が「気を集めて、それを投げるようなパートだと思います」と言ってこのパートを再現する。続けてYUNHOは「僕が思うに、MINGIさんの最後のダンスブレイクがポイントです」とMINGIの見せ場を推薦。するとMINGIはすぐさま「ありがとー!」とYUNHOに弾けるような笑顔を向け、SEONGHWAと同じく該当パートを観客の前で披露した。
トークセッション中は椅子に着席する形でトークをしていたATEEZ。「NOT OKAY」の制作に関するエピソードを尋ねられると、MINGIがおもむろに椅子から立ち上がる。しかし彼は、冷たい風が吹きすさぶ会場の寒さゆえに思わずその場から立ち上がっただけだったそうで、彼が何を語るのか、期待の眼差しが寄せられていることに気付くと「あ、ないです! 僕ないです、すみません! 今日寒いですから……」と大慌て。照れ笑いを浮かべながら再び着席した。なおMINGIは、イベント終盤、4月に出演を控える海外フェス「Coachella Valley Music and Arts Festival」の話題になった際には再び1人立ち上がり、「俺はコーチェラに立ってる、you know?」と、2月の日本公演で見せたソロラップの一部を披露。全編を通してフリーダムで天真爛漫な振る舞いを見せた。
BE:FIRSTにまた会いたい
「コーチェラ」のステージはメンバー全員が心待ちにしていると言い、SANは「ATEEZらしい舞台を準備したので楽しみにしていてください」とATINYに予告する。古家から名指しで「その美しい歌声を『コーチェラ』でも聴かせてくださいよ!」と声をかけられたJONGHOは、ニヤリと笑みを浮かべながら「はーい」と軽やかにレスポンスした。同フェスに多くのアーティストが出演することにちなみ「共演してみたいアーティスト」について話題が及ぶと、MINGIは「同じく『コーチェラ』に立つ方で僕の好きなアーティストがいます。
おつかれサン、ありがトンファ、おやすミンギ
最後に「NOT OKAY」のステージを残す中、ATEEZはATINYに向けて1人ひとり感謝の言葉を日本語で述べていく。SEONGHWAは「ひさしぶりのカムバックなので、とてもときめいて幸せでした。ATINYも僕たちの歌を聴いて元気を出してくれたらうれしいです」と愛おしげに客席を見渡す。そして「いつも皆さんにとって誇らしいATEEZになります。……ありがトンファ」と愛嬌たっぷりに自身のコメントを締めくくった。SEONGHWAに続くように、SANは「おつかれサン」、YEOSANGは「おはヨサン」、WOOYOUNGは「ありがとウヨン」、JONGHOは「愛してるチョン」とこれに便乗。HONGJOONGも「カムバックを待っていてくれてありがとうございます。今回の作品でもATINYといい思い出を作りたいです。今日寒かったんですけど、来てくださってありがとうございました」と感謝したのち、「愛してるホン」と彼らに続き、会場を盛り上げた。最後に挨拶したMINGIは「楽しいですか? 寒いですか? 僕もー」とATINYへの問いかけを交えつつ、ラストは「おやす?」「ミンギ」のコール&レスポンスを思う存分楽しんだ。
パフォーマンスの準備のため一時壇上から退場した際、客席ではパフォーマンスに向けてバックヤードで声出しをするメンバーの声が何度も漏れ聞こえるなど、1つひとつのステージに真摯に向き合う誠実な姿を見せたATEEZ。最後に8人は「NOT OKAY」を全身全霊で歌い踊って観客を熱狂の渦に巻き込み、ショーケースを締めくくった。
ATEEZ(에이티즈) - 'NOT OKAY' Official MV
※記事初出時、本文に誤りがありました。お詫びして訂正します。
Atiny For Ateez @atiny_for_ateez
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