キングサリはキングサリらしく、初のバンドセットワンマンでLIQUIDROOMを満員に

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キングサリ初のバンドセットでのワンマンライブ「キングサリ BAND SET ONEMAN LIVE『Survive the new world』」が昨日1月16日に東京・LIQUIDROOMで開催された。

「キングサリ BAND SET ONEMAN LIVE『Survive the new world』」の様子。(撮影:真島洸)

「キングサリ BAND SET ONEMAN LIVE『Survive the new world』」の様子。(撮影:真島洸)

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重厚感のある演奏で楽曲がパワーアップ

キングサリとバンドメンバー。(撮影:真島洸)

キングサリとバンドメンバー。(撮影:真島洸)[拡大]

キングサリはアンスリュームの公式ライバルグループとして2022年4月30日にステージデビューした6人組。「生きる / 活きる / イキる / 熱きる / 射切る」という5 つの“いきる” をコンセプトに活動し、松永天馬(アーバンギャルド)、MOSHIMO、空想委員会ら多彩なアーティストから楽曲提供を受けている。彼女たちは今年に入るとフライヤーの配布や生配信など連日施策を実施し、LIQUIDROOM公演を成功させるために一直線に突き進んできた。その甲斐あって当日のフロアは見事満員になり、生バンド仕様で畳みかけられる楽曲の数々に大勢のファンが熱狂した。

「キングサリ BAND SET ONEMAN LIVE『Survive the new world』」の様子。(撮影:真島洸)

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ライブは村咲ちいの艶やかなアカペラとともに「狂喜乱舞」で盛大に幕開け。ステージ前方からCO2が噴き出し、メンバーの動きに合わせてオーディエンスが一斉に左右へ移動するなど、開演早々フロアのボルテージが沸騰していく。「Life hack キラーチューン」「生生しろよ」といったアッパーチューンも、生バンドの重厚感あふれる演奏によっていつも以上にパワーアップして届けられた。その後「グサリといきる」というキャッチコピーを口にしつつ自己紹介した6人は、MCを早々に切り上げ、会場の熱が冷めやらぬうちに次のブロックへ。キングサリとバンドメンバーの計10人が一枚岩となり、「やっちゃうぞ?」という歌詞が刺激的な「シリアルガール」などを次々に披露した。

「Cuteness Nemesis」で見せた新境地

ここまでハイテンションなパフォーマンスが休みなく続いたが、バラードナンバー「おかえりきみ」はメンバーの歌声とキーボードの音色のみというしっとりとしたアレンジに。6人は情感のこもった声で“希望”を描いたこの曲を響かせると、続いて2023年12月にリリースしたアルバム「SURVIVE」に収録されている新機軸の1曲「Cuteness Nemesis」を初披露。バンドは一旦退場し、メンバーの歌とダンスによって楽曲のシリアスな世界観が表現された。

「キングサリ BAND SET ONEMAN LIVE『Survive the new world』」の様子。(撮影:真島洸)

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「キングサリ BAND SET ONEMAN LIVE『Survive the new world』」の様子。(撮影:真島洸)

「キングサリ BAND SET ONEMAN LIVE『Survive the new world』」の様子。(撮影:真島洸)[拡大]

6人の歌声にじっと耳を傾け、しなやかな踊りに釘付けになっていたオーディエンスは「SURVIVE」のリード曲「王様デスゲーム」が始まると再びヒートアップ。「Dance with me」「一矢報いて」など熱量の高い楽曲が矢継ぎ早に繰り出された。終盤のMCではネ兎ねうがこの日を迎えるまでの歩みを振り返りながら「ここまでの経験が今日に生かされていたらいいなと思うし、みんなが帰るときに『今日はいいものを見たな』と思ってくれたらうれしいです」と話し、「キングサリはキングサリらしく、もっともっと大きなステージを目指していきますので、これからもキングサリの応援をよろしくお願いします!」と呼びかける。そしてフロアから沸き起こる歓声を浴びた彼女たちは、ライブ本編の最後にエモーショナルなナンバー「ぼくらのSTORY」を歌唱。オーディエンスとともに腕を左右に振り、一体感あふれる光景をLIQUIDROOMに作り出した。

目標のZeppに向けて

バンドメンバーとともにフロアのファンと記念撮影するキングサリ。(撮影:真島洸)

バンドメンバーとともにフロアのファンと記念撮影するキングサリ。(撮影:真島洸)[拡大]

アンコールで再びステージに姿を見せたキングサリは、4月30日に東京・Spotify O-WESTでデビュー2周年記念ワンマンライブを行うことを発表。Spotify O-WESTは2年前にデビューを飾り、いきなりフロアを満員にした思い出の会場だ。今回もチケットを完売させ、目標のZepp会場に近付くことを固く誓った6人はラストに「CRAZY KING」をパフォーマンスし、この日一番の興奮を場内に生み出す。曲中、メンバーの手書きコメント入りのテープがフロアに勢いよく放たれた。計16曲を披露し終えた彼女たちはスタッフから花束を受け取り、達成感を顔ににじませて改めてファンに対する感謝の思いを言葉に。6人のうち、天神・大天使・閻魔は思わず感極まって涙を見せ、「つらいこともあったり、自分たちのがんばりに対して成果が出なくて葛藤したりしたこともあって」と苦労を明かしつつ、「好意を持って協力してくれてる人もたくさんいて、どうやって恩を返せるかなという気持ちでいっぱいだったんですけど、今日で返せたかな!?」と声高らかに叫んだ。

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セットリスト

キングサリ「キングサリ BAND SET ONEMAN LIVE『Survive the new world』」2024年1月16日 LIQUIDROOM

01. 狂喜乱舞
02. Life hack キラーチューン
03. 生生しろよ
04. シリアルガール
05. ミーイズムがとまらない!
06. ハルメキテ
07. おかえりきみ
08. Cuteness Nemesis
09. 王様デスゲーム
10. オリコウサン
11. Dance with me
12. 一矢報いて
13. ホワイトシアター
14. ぼくらのSTORY
<アンコール>
15. spell
16. CRAZY KING

ライブ情報

キングサリ デビュー2周年記念ワンマンライブ

2024年4月30日(火)東京都 Spotify O-WEST

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かいと @kaitoasukacocoa

楽しかった想い出〜 https://t.co/lOamKqbXvV

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