日本テレビ系の音楽番組「バズリズム02」発のライブイベント「バズリズムLIVE 2023」の初日公演が、昨日11月3日に神奈川・横浜アリーナで行われた。
「バズリズム LIVE」は“今絶対見ておくべきアーティスト”が参加するイベントとして2015年にスタートし、今年が9回目の開催。初日は
XY
この日のオープニングアクトを務めたのはYOSHIKI(X JAPAN、THE LAST ROCKSTARS)プロデュースによるオーディション番組を経て選出されたボーイズグループ、XY。1曲目「XY」では総勢13名によるパワフルな演奏とボーカル、ダンスが場内に熱気を届けた。KARMA(Vo)の「今からやる曲は旅立ってしまったもう1人のメンバーが遺してくれた、大切な曲です」という言葉に続いては「VOICE」を披露。ボーカリストとして選出されながらも昨年11月5日に急逝したYOSHIが、メンバーとともにアメリカ・ロサンゼルスで過ごした日々を写した写真がスクリーンに投影される中、バンドメンバーによる思いのこもったプレイが繰り広げられた。
その後はオーディエンスへのサプライズとして、この日が初披露となる新曲「Spiky Fashion」をパフォーマンス。YOSHIKIが書き下ろし、世界的コレオグラファーのトラヴィス・ペインが振付を手がけたという新機軸のナンバーでグループの持ち味を見せつけたあとは、デビュー曲「Crazy Love」でステージを締めくくった。
MAZZEL
XYによる熱いパフォーマンスの余韻が残る中、ステージには番組MCのバカリズムと市來玲奈アナウンサーが登場した。市來アナに向けて「かわいい!」という歓声が起こると、バカリズムは「2人ともかわいいでしょう、生で見ると。顔だけでここまで来ましたからね(笑)」ととぼけてみせ、場内の空気を和ませた。
続いてイベントのトップバッターを飾ったのはMAZZEL。「LIGHTNING」の情熱的なパフォーマンスで会場を圧倒すると、「CAME TO DANCE」ではステージ左右に伸びた花道へ移動し、オーディエンスやカメラに余裕たっぷりの笑顔でアピールした。8人それぞれの個性が炸裂したダンスパートのあとは、イントロで大歓声が起こった「Get Down」へ。流麗なメロディラインと力強いビートで場内をますます盛り上げた。
「Fantasy」で妖艶な空気を醸し出したあとは、RYUKIの「必ずあなたのことをモノにして帰るから、付いてきてください」という言葉に続き10月18日にリリースされたばかりの最新曲「Carnival」をドロップ。情熱のほとばしるパフォーマンスで観客の視線を釘付けにした。一方、MCではTHE RAMPAGEの大ファンというEIKIが「2年前の11月には『REBOOT』というツアーをお客さんとして観ていたので、こうしてアーティストとして会えたことがすごくうれしいです」と共演の喜びを素直に語り、会場の空気を和ませる場面もあった。最後に披露したのはデビュー曲「Vivid」。8人は出演の喜びを爆発させるかのように、弾ける笑顔を見せた。
ONE N’ ONLY
すさまじい大歓声に迎えられたONE N’ ONLYのステージはヘヴィなロックチューン「OPEN」で幕開け。「Category」では6人の振りに合わせて観客も一斉に腕を上げる。横浜アリーナの熱気に、HAYATOは「楽屋まで皆さんの熱気が伝わってきてました」と驚きつつ、「僕らは今年で5周年なんですが、5年間『バズリズムLIVE』に出たいなと思って活動してきました。今日が初出演です、ありがとうございます!」と笑顔を見せた。
中盤では「Departure」「QUEEN」「What’s Your Favorite?」「Beautiful」と、タイプの異なる4曲をメドレー形式でパフォーマンスし、6人の表現力の豊かさを観客に存分にアピール。MCではステージ裏で共演者たちと交流したことをうれしそうに語り、TETTAは「(THE RAMPAGEの)RIKUくんとお話ししたんですが、筋肉がすごい! 僕も最近筋トレを始めたんだけど“先生”ですね」とあこがれの表情をあらわにした。出演した各グループのファンネームを呼んで会場を盛り上げたあとは、12月にリリースする新曲「Hook Up」そして「EVOL」を力強くパフォーマンス。「Step Up」ではステージを飛び出してアリーナ中を練り歩き、観客を大喜びさせた。
Novel Core
この日唯一のソロアーティスト、Novel Coreはバンド編成でのパフォーマンスを繰り広げた。軽快な足取りでステージに現れた彼は「始めようぜ、横アリ!」と呼びかけ「BABEL」で火蓋を切って落とす。「WAGAMAMA MONDAIJI」を楽しげに歌ったあとは「TROUBLE」の重低音で会場の空気をたちまちに変えてみせた。「マジで楽しいんだけど、みんな元気?」とフランクに話しかけたNovel Coreはオーディエンスに次の曲のクラップをレクチャー。軽快なビートに乗せて「独創ファンタジスタ」を歌ったあとは、観客がタオルを振り回す中で「BYE BYE」を披露した。
Novel Coreは「今日はせっかく距離が近いんで……」と、客席最前列中央の観客に話しかけて次に歌う曲を2択で選ばせる。そのチョイスに従って「DOG -freestyle-」を勇壮にパフォーマンスしたあと、「SORRY, I'M GENIUS」ではドラマーと息をぴったり合わせた高速ラップを披露し、「SKY-HIのマネしてみました!」といたずらっぽい笑顔を見せた。最後は11月8日にリリースする新曲「No Way Back」をパフォーマンスし、場内にシンガロングを巻き起こした。
M!LK
会場中を埋め尽くした5色のペンライトに迎えられたM!LKは「Break it down」のダンサブルなリズムで会場を揺らしたあと、「Brave Saga」を高らかに歌い上げる。きらびやかなパフォーマンスで観客を魅了したのもつかの間、自己紹介後の最初のMCでは赤いボア素材のロングジャケットを着た佐野勇斗が「俺死んじゃう、日本の気候に向いてないよ!」と悲鳴を上げた。この衣装をデザインした山中柔太朗は「『名作描いたな』と思ってたけど、この汗を見て『ごめん』ってなった……」と苦笑いを浮かべた。
「topaz」では5人の甘い歌声がアリーナに響き、観客もうっとりとそのパフォーマンスに見入る。イントロ前に5人が向かい合ったフォーメーションを組んだ段階で大歓声が起こったのは「テレパシー」。その後は5人と会場内のみ!るきーず(M!LKファンの呼称)の振付レクチャーを経て「シアワシェイク」をパフォーマンスし、ラストナンバー「テルネロファイター」へ。ここではM!LKのライブでは恒例のバラエティコーナーが始まり、メンバー同士が相撲で対決。敗者の塩崎太智が罰ゲームのゴムパッチンを食らうというカオスの中でトリへとバトンをつないだ。
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
トリを務めたTHE RAMPAGEは、3人のボーカリストのうち川村壱馬が体調不良で欠席。吉野北人とRIKUのツインボーカルでステージに臨んだ。パフォーマー13人によるダイナミックなダンスショーケースに続き、吉野とRIKUが加わり「Lightning」を披露。15人が一列に並び、力強く拳を上げた「Everest」のあとは、「Summer Riot ~熱帯夜~」をしっとりとパフォーマンス。11月の横浜に夏の空気もたらした。
「Fandango」で15人が花道いっぱいに広がって会場をヒートアップさせたあと、吉野はフラッグを振るRAVERS(THE RAMPAGEファンの呼称)、そしてそれ以外の観客に向け「今日は自分たちのことを知らない方もたくさんいると思うんですけど、後悔がないように最高の思い出を作っていきたいと思います」とトリとしての意気込みを明かす。そんな彼らと客席のコール&レスポンスで一体感が高まったあとは「SWAG & PRIDE」の一糸乱れぬパフォーマンスで圧倒した。そして「バズリズムLIVE」初日最後を飾ったナンバーは「100degrees」。RIKUの「拳を上げてください!」という言葉に応えてオーディエンスも力強く拳を掲げ、エンディングを彩った。
セットリスト
「バズリズム LIVE 2023」2023年11月3日 横浜アリーナ
XY
01. XY
02. VOICE
03. Spiky Fashion
04. Crazy Love
MAZZEL
01. LIGHTNING
02. CAME TO DANCE
~ダンスコーナー~
03. Get Down
04. Fantasy
05. Carnival
06. MISSION
07. Vivid
ONE N’ ONLY
01. OPEN
02. Category
03. Departure~QUEEN~What’s Your Favorite?~Beautiful
04. Hook Up
05. EVOL
06. Step Up
07. My Love
Novel Core
01. BABEL
02. WAGAMAMA MONDAIJI
03. TROUBLE
04. FREAK PARADE
05. 独創ファンタジスタ
06. BYE BYE
07. DOG -freestyle-
08. SORRY, I'M GENIUS
09. No Way Back
M!LK
01. Break it down
02. Brave Saga
03. topaz
04. テレパシー
05. かすかに、君だった。
06. シアワシェイク
07. テルネロファイター
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
01. Lightning
02. Everest
03. Summer Riot ~熱帯夜~
04. Fandango
05. SWAG & PRIDE
06. 100degrees
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※記事初出時、本文の一部に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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