まさかのドラムソロ~ダイエット中のYOSHIKI
しばしの休憩時間のあと、第2部はクラシックコンサートながら、YOSHIKIのドラムソロでスタート。
続いての演奏曲はX JAPAN改名前のX時代のバラード「Say Anything」。HIDE(G)とPATA(G)によるギターソロのメロディも再現する形のオーケストラバージョンが届けられ、観客は楽曲の美しいメロディに酔いしれた。また第2部のYOSHIKIはトークもたっぷりと披露。クラシックコンサートでドラムソロを披露したことについては「自分で言うと炎上するかもしれないけど」と前置きしつつ、「こんなことができるのは俺だけ。たまには自分を褒めてあげないとね」と笑った。さらに
「みんな俺について来いよ」
母の死に涙が止まらない日々を過ごしたというYOSHIKIは、譜面を涙で濡らしながら「Requiem」を書いたという。「ボロボロに打ちのめされるなんて」と母の死に相当なショックを受けたことを述べた彼は、「まだ作曲の途中で、ひょっとしたら10分にも15分にもなるかもしれない。今の時点での『Requiem』を届けられて光栄です。ありがとう。こうやってステージに立てているのはみんなのおかげ。そして今ここにいるのは、一緒にやってきたメンバーのおかげ。いろんな人に支えられてここにいるんで、『しっかり生きなきゃいけないんだよ、YOSHIKI』と自分に言い聞かせています」と胸中を吐露。続けて「最愛なhide、よく喧嘩もしたTAIJI、そしてToshl、PATA、あとで加わってくれたHEATH、SUGIZO、本当に感謝しています。hideはX JAPANの本当のリーダーなんじゃないかって思う。hideと二人三脚でやってきて、今でもhideと会話している気がしています」とX JAPANメンバーへの思いも語り、hideが1998年にこの世を去ったあとに作った楽曲「Without You」を最愛のhide、TAIJI、さらにはYOSHIKIの父、母に捧げて演奏した。
YOSHIKI作曲による「OPUS 13 in A-minor」、YOSHIKIの半生を表現した楽曲「ART OF LIFE」が届けられ、いよいよコンサート終盤へ。YOSHIKIは「みんなの心の支えになれるような芸術をこれからも生み出し続けたい。弱いところもあるけど、“強いYOSHIKI”もいるから、みんな俺について来いよ」と勇ましい言葉をファンに伝え、喝采を浴びる。ラストには「ENDLESS RAIN」で合唱を巻き起こし、感動的なフィナーレを飾った。
セットリスト
「YOSHIKI CLASSICAL 10th Anniversary World Tour with Orchestra 2023 'REQUIEM'」2023年10月7~9日 東京ガーデンシアター
第1部
01. Amethyst
02. Tears
03. Hero
04. Miracle
05. Forever Love
06. Kiss the Sky
07. Angel
08. Anniversary
第2部
01. 弦楽セレナーデ(DRUM solo)
02. 悲歌のシンフォニー(DRUM solo)
03. Say Anything
04. Swan Lake
05. Red Swan
06. Requiem
07. Without You
08. OPUS 13 in A-minor
09. ART OF LIFE
10. ENDLESS RAIN
X JAPAN INFO @XJAPAN_INFO
【ライブレポート】YOSHIKIワールドツアー開幕、まさかのドラムソロも(セットリストあり / 写真15枚) https://t.co/FpkLdvcmmP https://t.co/IzGeCaNZwG