YOSHIKIワールドツアー開幕、まさかのドラムソロも

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YOSHIKIがコンサートツアー「YOSHIKI CLASSICAL 10th Anniversary World Tour with Orchestra 2023 'REQUIEM'」の東京・東京ガーデンシアター公演を10月7、8、9日に開催。この記事では10月8日公演の模様をレポートする。

YOSHIKIとは?

X JAPANおよびTHE LAST ROCKSTARSのリーダー、ドラムとピアノを担当。ボーイズ・バンドXYのプロデューサー。音楽以外に慈善活動にも携わっており2010年に基金「Yoshiki Foundation America」を設立。最近ではウクライナおよび周辺国避難民支援したほか、遺児救済や災害支援などを積極的に行っている。また着物ブランド「YOSHIKIMONO」や、ワイン・シャンパーニュのブランド「Y by YOSHIKI」などをプロデュース。2023年7月には新たなファッションブランド「MAISON YOSHIKI PARIS」をフランスに設立し、「YOSHIKIMONO」はこのブランドの一部門となった。また日本コカ・コーラとビジネスパートナーとしてタッグを組み、清涼飲料水「リアルゴールド X」「リアルゴールド Y」を発表。2022年11月にYOSHIKI(Dr, Piano)、HYDE(Vo / L'Arc-en-Ciel、VAMPS)、SUGIZO(G / LUNA SEA、X JAPAN)、MIYAVI(G)からなるTHE LAST ROCKSTARSを結成し、2023年1、2月に東京、ニューヨーク、ロサンゼルスの3都市を回る初ツアーを行った。10月にはクラシックコンサート「YOSHIKI CLASSICAL 10TH ANNIVERSARY - World Tour with Orchestra 2023 'REQUIEM'」を東京・東京ガーデンシアター、イギリス・ロンドンのロイヤルアルバートホール、アメリカ・ロサンゼルスのドルビーシアター、そしてアメリカ・ニューヨークにあるカーネギーホールの4会場で開催。イギリスとアメリカの歴史ある3会場を制覇するのは、日本人ではYOSHIKIが初となる。

ドラムを叩くYOSHIKI。

ドラムを叩くYOSHIKI。

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日本人初の快挙

ピアノを弾くYOSHIKI。

ピアノを弾くYOSHIKI。[拡大]

「YOSHIKI CLASSICAL」は今年で開催10周年を迎えたYOSHIKIのソロコンサート。昨年はコロナ禍を経て、約4年ぶりに行われた。今年は東京公演のあと、10月13日にイギリス・ロンドン ロイヤルアルバートホール、10月20日にアメリカ・ロサンゼルス ドルビーシアター、10月28日にアメリカ・ニューヨーク カーネギーホールで開催される予定となっており、ロンドン公演にはイギリスのエリー・ゴールディングと、アメリカのセイント・ヴィンセントがゲスト出演する。

YOSHIKIは先日、アメリカ・ロサンゼルスにあるハリウッドを象徴するTCLチャイニーズシアターの祝典において、自身の手形と足形を刻んだ。1927年に同劇場がハリウッドの伝統的な祝典を始めてから約100年、日本人アーティストが選出されるのはこれが初めてのことで、YOSHIKIが手形を刻む様子は日本のみならず、アメリカのニュース番組でも報じられた。その中で彼は、ハリウッドで挑戦し続けてきたことが評価されたことに対して感謝を述べるとともに、昨年亡くなった最愛の母に向けて「空から見守ってくれているはずです」と語っていた。

人はいつか死ぬが、愛は生き続ける

「YOSHIKI CLASSICAL 10th Anniversary World Tour with Orchestra 2023 'REQUIEM'」の様子。

「YOSHIKI CLASSICAL 10th Anniversary World Tour with Orchestra 2023 'REQUIEM'」の様子。[拡大]

今年の「YOSHIKI CLASSICAL」は、YOSHIKIが最愛の母に捧げるべく新たに書き下ろした楽曲「Requiem」の名を冠したもの。総勢50名のフルオーケストラは、YOSHIKI作曲による「Amethyst」で、コンサートの第1部をスタートさせた。「Amethyst」はX JAPANの解散前からライブのオープニングSEとして使用されてきた楽曲だ。YOSHIKIの功績を伝える映像が流されたあとに本人が登場し、最初にピアノで奏でた曲は「Tears」。この曲はYOSHIKIの幼少期に33歳という若さでこの世を去った父に捧げるバラード。YOSHIKIは祈りを捧げるような面持ちで鍵盤に指を走らせ、オーケストラとともに感動的なアンサンブルを響かせた。

この日のゲストシンガー・Beverlyを迎えての「Hero」に続いては、オペラシンガーの市原愛が登場し、再結成後のX JAPANのライブにおけるオープニングSEでもある「Miracle」で迫力ある歌声を披露。市原は「普段はベートーヴェンやモーツァルトの曲を歌う機会が多く、実際に楽曲を作った作曲家と一緒に演奏する機会をいただけて光栄です」と述べた。また「人はいつか死ぬが、愛は生き続ける」というYOSHIKIの思いが込められた楽曲「Forever Love」には牧阿佐美バレヱ団が参加し、楽曲の世界観が切なくも美しく彩られた。

その後、YOSHIKIは「共演する?」と観客に気さくに呼びかけ、「まったくリリースされないX JAPANのアルバムから(笑)」と自虐的な冗談を飛ばす。そしてX JAPANの楽曲である「Kiss the Sky」では観客がライトを点けたスマートフォンを掲げ、シンガロングをYOSHIKIに届けた。さらに7月に配信リリースされたX JAPANの楽曲「Angel」、天皇陛下の即位10年に捧げた奉祝曲「Anniversary」が演奏され、第1部は終了した。

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まさかのドラムソロ~ダイエット中のYOSHIKI

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