このイベントは毎年恒例の音楽フェス「氣志團万博」に代わって開催されたスピンオフイベント。氣志團のほか、万博ではおなじみの
超とき宣の「俺んとここないか?」
最初にステージに登場したのは、この日の“WELCOME ACT”の
ビッグになりたい金爆、今年もカオス
超とき宣のパフォーマンス後、場内のビジョンには万博ではおなじみのオープニングムービー、そして出演アーティストの紹介VTRが流れた。この日のトップバッターはゴールデンボンバー。「Hey Yo!」でオーディエンスがタオルを回し、会場が温まったところでメンバーたちは自己紹介するが、喜矢武豊(G)と樽美酒研二(Dr)は2人とも「HYDEさんみたいにビッグな男になりたくて、ビッグなタトゥーを入れてきました」と発言した。
傍らで鬼龍院翔(Vo)が「怒られない? いじらない?」と戦々恐々とする中で始まった「抱きしめてシュヴァルツ」のギターソロでは、喜矢武と樽美酒が同じHYDEのコスプレで登場。さらに喜矢武はビックカメラ、樽美酒はビッグモーターのロゴの“タトゥー”を披露し、会場を爆笑に導いた。コスプレが被ったことに怒った2人はステージ上で大乱闘。最初はダンボール工作のタイヤやカメラで殴り合っていたが、樽美酒はゴルフボールを入れた靴下や“除草剤”と書かれたバケツを振り回して大暴れ。最後はダンボール工作の軽トラックで喜矢武、さらに仲裁に入っていた鬼龍院や歌広場淳(B)を跳ね飛ばし、カオスにケリをつけた。
湘南乃風は復活・綾小路翔にエール
湘南乃風のライブは「SHOW TIME」でスタート。HAN-KUNはオーディエンスを「そんなもんじゃねえだろ!」と焚き付け、その声に応えて各出演者のファンはそれぞれが持っていたタオルを掲げて振り回し、場内にすさまじい熱気をもたらした。「Joker」「Born to be WILD」で一体感がさらに高まると、若旦那は「今日はめちゃくちゃ全力でやるから、お前らも全力で来いよ! ももクロとHYDEさんに挟まれた俺たちの気持ちがわかるか?(笑)」と観客に語りかけ、笑いを誘った。
メロウなメロディラインが印象的な「黄金魂」では、声帯の手術を経て今年9月にライブ活動再開を果たした綾小路に向け、若旦那が「翔やんが8カ月ぶりに歌うとこ、待ってたぞ!」と歌詞を変えて歌い大歓声を浴びる。ラストは「純恋歌」「睡蓮花」と代表曲を連投。「純恋歌」では観客のペンライトやスマートフォンのライトが幾千の星のようにステージを照らし、「睡蓮花」では“ちょっと早い厄落とし”と称してSHOCK EYEがセンターステージで長いタオルを大きく振り回した。
ももクロの“ビキニ姿”「いかがでしたか?」
メンバーカラーの豪壮なガウンに身を包んで登場したのはももいろクローバーZ。「ミニ『ももクロ万博』を開催します」というアナウンス、そしてマーティ・フリードマンによる「君が代」の演奏を経て、バックダンサーを従えたももクロが歌い始めたのはDJ OZMAの「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」だ。ガウンを脱いだ4人はTシャツの上にビキニを着用した、本家DJ OZMAのリスペクトスタイル。さらに過去の万博の思い出写真をプリントしたTシャツに早替えすると、「MONONOFU NIPPON」「サラバ、愛しき悲しみたちよ」といったナンバーで観客のテンションを上げていった。
MCで百田夏菜子が「私たちのビキニ姿、いかがでしたか?」と恥ずかしそうに話したあと、後半では氣志團の「SECRET LOVE STORY」をキュートな歌声でカバーするひと幕も。ラストナンバー「行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-」では「ザ・ゴールデン・ヒストリー」のミュージックビデオにも出演した元レスラーの飯塚高史が乱入し、玉井詩織を担ぎ上げる。氣志團の早乙女光がいったんは阻止するも、最後は百田にジャイアントスイングをお見舞いしてモノノフたちを驚かせた。
HYDE×ももクロ「ココ☆ナツ」生コラボ実現
HYDEは各方面で話題を呼んだ「東京卍リベンジャーズ」のマイキーこと佐野万次郎のコスプレで、ステージ中央からバイクに乗って登場し観客の度肝を抜く。「ひよってるやついる?」というおなじみのセリフで早くも狂乱状態に導くと、「MAD QUALIA」「DEFEAT」といったナンバーを連投。重低音でアリーナを大きく揺らしたあとは「GLAMOROUS SKY」を丁寧に響かせた。
「ここには俺よりもクレイジーなヤツがいるぜ? 以前万博で見たモノノフさんたちが忘れられない。また木更津であの景色が見たいな」という言葉のあとは、昨年の万博で大反響を呼んだももクロの「ココ☆ナツ」のカバーへ。今回は曲中にももクロの4人がサプライズで登場し、観客は大喜び。クールでセクシーな黒の衣装に身を包んだももクロはHYDEの熱いボーカルを華麗なダンスで彩った。最新曲「6or9」のあと、ラストナンバー「HONEY」ではHYDEがアリーナへ降り立ち、会場の熱気をピークまで持っていった。
エンディングには全出演者登場
この日の主催者・氣志團のステージは、1人センターステージに立った綾小路がアコースティックギターをかき鳴らして歌い上げた「友よ」で始まる。完全復活を印象付ける熱くまっすぐな歌声を響かせた綾小路はこの日の来場者、そして出演アーティスト全員に感謝を述べ、今年の万博の開催見送りを「どうしてもあきらめきれなくて」と振り返り、この日を迎えた思いを「やってよかったと思います」と話した。
中盤では「スパトニック・シティ・ブビブビ」から「恋人」まで、6曲をメドレーで披露。「One Night Carnival」で綾小路は「いろんなことが起きすぎて麻痺してるけど、今日はずっとおかしなことが起きてたぞ?(笑)」と各アーティストのステージを振り返る。フェスではひさびさとなったオーディエンスのシンガロングが終わると、綾小路の呼び込みでこの日の全出演者がステージへ。レアな光景に観客が驚く中、出演者たちはカラーボールを笑顔で客席へ投げ入れた。華やかなエンディングを綾小路は「次は『氣志團万博』で会えますように!」という言葉で締めくくり、再びの万博への希望をつないだ。
今回のイベントの模様は12月にWOWOWでの放送および配信が決定している。詳しいスケジュール等は後日発表。
セットリスト
超ときめき♡宣伝部
01. お届け!デリバリースター
02. トゥモロー最強説!!
03. GAMUSHARA
04. かわいいメモリアル
05. LOVEイヤイヤ期
06. すきっ!~超ver~
ゴールデンボンバー
01. Hey Yo!
02. 抱きしめてシュヴァルツ
03. Yeah!めっちゃストレス
04. かまってちょうだい///
05. 女々しくて
湘南乃風
01. SHOW TIME
02. Joker
03. Born to be WILD
04. 黄金魂
05. 夢物語
06. 純恋歌
07. 睡蓮花
ももいろクローバーZ
01. アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士
02. MONONOFU NIPPON
03. サラバ、愛しき悲しみたちよ
04. stay gold
05. 孤独の中で鳴るBeatっ!
06. SECRET LOVE STORY
07. 行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-
HYDE
01. MAD QUALIA
02. TAKING THEM DOWN
03. DEFEAT
04. GLAMOROUS SKY
05. ココ☆ナツ
07. 6or9
08. HONEY
氣志團
01. 友よ
02. 鉄のハート
03. 房総魂
04. スパトニック・シティ・ブビブビ / キラ キラ! / 甘い眩暈 / スウィンギン・ニッポン / 男帝-Dandy- / 恋人
05. One Night Carnival
L'ArcInfo(unofficial) @LArc_Info
【ライブレポート】「氣志團万博」スピンオフでHYDE×ももクロ生コラボ、金爆はコスプレかぶり、湘南乃風は熱烈エール(写真49枚) https://t.co/NdwnC7m2UQ