ソロシンガー7周年
ライブのサポートを務めたのは、近年の脇田のライブではすっかりおなじみとなっている
毎年9月の周年タイミングではワンマンライブを行ってきた脇田だが、2020年は無観客の生配信、2021年と2022年は観客の発声を禁じてのライブだった。この3年間はライブの本数も減り、ファンと接する機会も激減。東京での歓声ありのワンマンライブは実に4年ぶりとあり、脇田はフロアの大歓声に満面の笑みを浮かべ、「この環境……帰ってきた感がありません?」と観客に同意を求めた。ドリカヨの2人を紹介したのち、「ぜひ皆さん、ウキウキ、ドキドキ、ワクワク踊っていただきたいと思います!」と観客を盛大に煽った脇田だったが、次に披露した曲はしっとりとしたバラード「青の夢」のダブミックス。さらにニューアルバムからも最新のバラード「Sweet Pain」を歌い、6/8のリズムに乗せて大人びた歌声を響かせた。この曲は「3拍子の曲が歌いたい」という脇田のリクエストを受けたDorianが、引っ込み思案な脇田が堂々とピンスポットに照らされて歌う姿をイメージして書いたのだという。
“ドリカヨ”セットの進化形
新曲「La Shangri La」からのライブ後半戦は、リミックスアレンジで生まれ変わった初期楽曲が並ぶアッパーなダンスゾーンへ。色彩豊かなDorianのシンセ、空気を振動させるKAYO-CHAAANのシンセベース、激しく明滅するライトの中で、脇田は「風船」「I'm with you」「Boy Friend」「IN THE CITY」をノンストップで歌い、コール&レスポンスで一体感を作り上げていく。長年歌い続けてきた楽曲で“ドリカヨ”セットの進化形を見せた脇田は、さまざまなイベントがある中でこの場所を選んでくれた観客に感謝の言葉を伝え、「私はどんな状況でも音楽を続けていきたいと思っていますし、歌で生きていきたいと覚悟は決まってますので。この数年間はけっこうキツかったんですけど……それも通過儀礼で、すべては自分の学びになっていくんじゃないかと思ってます。いろんな波があるときだけど、いろんな奇跡もあるので、日々人生は学びだと思って一緒にこの人生を楽しんでいきましょう!」と改めて音楽に懸ける情熱を口にした。
脇田はライブの終わりを惜しみつつ、最後のブロックへと突入する前に、カラフルなキューブを手に取る。アルバム「UNI」のジャケットにも登場するキューブを掲げた脇田は、ここでアルバム表題曲「UNI」を披露。観客はシンガロングで熱量あふれる脇田のパフォーマンスに応戦する。続けて「UNI」から「もなりの8ビート」「ONDO」の2曲が歌われ、ライブは終了。脇田がステージを去ると、4年ぶりの「グレートシンガー、もなり!」コールがフロアに鳴り響く。満面の笑顔でステージへと戻った脇田は改めて満員のフロアを見渡し、「私は今、感謝してもしきれないほどの光景を目にしています。これからもどんどん歳を取っていきますが、歳を取っていく段階でいい音楽をもっと伝えていけたらと思っていますので、皆さんも絶対元気でいてください。また新しい1ページを開いていきたいと思います」と告げると最後にもう1曲、「UNI」からのナンバー「めくるMake Love」を感情豊かに歌い上げた。
セットリスト
脇田もなり「MONARI WAKITA 7th Anniversary & "UNI" Release Party」2023年9月23日 SPACE ODD
01. IRIS
02. PLACE
03. エスパドリーユでつかまえて
04. FRIEND IN NEED(remix)
05. 青の夢(Yanagi dori dub)
06. Sweet Pain
07. La Shangri La
08. 風船(remix)
09. I'm with you(remix)
10. Boy Friend(remix)
11. IN THE CITY(remix)
12. UNI
13. もなりの8ビート
14. ONDO
<アンコール>
15. めくるMake Love
うすやま @usuqui
【ライブレポート】脇田もなり「歌で生きていく覚悟は決まってます」ソロシンガー7周年ライブで見せた進化形(写真39枚) https://t.co/eqg62Tazei https://t.co/a1fr5Yco45