9月9日と10日に埼玉・秩父ミューズパークで野外音楽イベント「WIND PARADE '23」が開催された。この記事では2日目の公演の模様をレポートする。
ZAZEN BOYS
2日目は
カネコアヤノ
2番手として登場したのは2年連続での「WIND PARADE」出演となる
七尾旅人
徐々に気温が下がり始めた16:30頃、ステージにはアコースティックギターを抱えて1人ぽつんと座る
サニーデイ・サービス
日が暮れ始め、あたりが薄暗さに覆われ始めた頃、大トリを飾る
中盤で彼らは「桜 super love」「春の風」「風船讃歌」と近年の楽曲を立て続けに演奏。「セツナ」のアウトロでは数分間にわたって轟音が響き渡り、どんどんボルテージの上がっていく激しいセッションを目の当たりにした観客は、思い思いに歓声をあげたり体を揺らしたりする。その後曽我部が「青春狂走曲」のサビのフレーズでもある「そっちはどうだい? うまくやってるかい?」という問いを客席に投げかけると、観客が大きな歓声をあげて応答。そのまま3人は「青春狂走曲」を朗らかに演奏し、ベテランバンドとは思えないフレッシュさあふれるパフォーマンスを繰り広げた。
2日間続いた「WIND PARADE」もまもなく終了という頃に、曽我部は「今日は素晴らしいミュージシャンばっかり、お友達ばっかり。昔からよく知ってる向井くんとか、旅人くんとか、カネコさんとか」と語り出す。そして「今日は最後に一緒に歌おうと思う。いい?」と問いかけると、客席からは大きな歓声が。曽我部がカネコアヤノ、七尾旅人、向井秀徳の3人を呼び込んだのち、会場に鳴り渡ったのはさわやかなアルペジオの音。サニーデイ屈指のサマーチューン「サマー・ソルジャー」のイントロだ。夏の終わり、そして秋の始まりにぴったりのこの曲を、4人は世代を超えてバトンを受け渡すように順々に歌い継ぐ。曽我部と七尾の伸びやかなボーカルに、向井の唯一無二のハスキーボイス。そしてカネコの朴訥とした歌声と、それぞれの個性をたたえた歌唱が届けられ、観客は手を振りながらそのパフォーマンスを堪能した。最後に出演者たちはお互いを讃え合うようにハグをし退場。貴重なコラボを見届けた観客たちの熱気だけをそこに残して、長い夏の終わりとともに「WIND PARADE」は閉幕した。
このイベントの模様が、12月にWOWOWプラスで独占放送されることが決定。詳しい放送日は追ってアナウンスされる。
「WIND PARADE '23」アフタームービー
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「WIND PARADE '22」2日目 2022年9月10日 秩父ミューズパークセットリスト
ZAZEN BOYS
01. Himitsu Girl's Top Secret
02. Weekend
03. This is NORANEKO
04. RIFF MAN
05. バラクーダ
06. ポテトサラダ
07. チャイコフスキーでよろしく
08. 永遠少女
09. Crazy Days Crazy Feeling
10. Asobi
カネコアヤノ
01. エメラルド
02. 朝になって夢からさめて
03. りぼんのてほどき
04. 花ひらくまで
05. やさしい生活
06. 追憶
07. わかりやすい愛 丈夫なからだ
08. もしも
09. ゆくえ
10. タオルケットは穏やかな
11. 腕の中でしか眠れない猫のように
12. わたしたちへ
七尾旅人
01. 湘南が遠くなっていく
02. ストリッパーのおねえさん
03. Wonderful Life
04. Fast Car(原曲:トレイシー・チャップマン)
05. Rollin' Rollin'
06. サーカスナイト
07. この素晴らしき世界(原曲:ルイ・アームストロング)
サニーデイ・サービス
01. TOKYO SUNSET
02. 江ノ島
03. スロウライダー
04. 魔法
05. 恋におちたら
06. さよなら!街の恋人たち
07. 夏は行ってしまった
08. 桜 super love
09. 春の風
10. 風船讃歌
11. セツナ
12. 青春狂走曲
13. サマー・ソルジャー
Keisuke Odagiri @harasu_onigiri
サニーデイ、ザゼン、カネコアヤノ、七尾旅人が競演 「サマー・ソルジャー」大合唱で告げた夏の終わり(ライブレポート / 写真45枚) - 音楽ナタリー - https://t.co/9HLoh41eaR