アジカン主催「NANO-MUGEN FES.」で貴重コラボ連発

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ASIAN KUNG-FU GENERATIONが主催するロックフェスティバル「ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN FES.2011」が、7月16日・17日に横浜アリーナで行われた。

THE RENTALSからマットとローレンも参加した、17日のASIAN KUNG-FU GENERATIONのステージ(撮影:古溪一道)。

THE RENTALSからマットとローレンも参加した、17日のASIAN KUNG-FU GENERATIONのステージ(撮影:古溪一道)。

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16日のWEEZERのステージ(撮影:TEPPEI)。

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16日、喜多健介を迎えて繰り広げられたASHのステージ(撮影:TEPPEI)。

16日、喜多健介を迎えて繰り広げられたASHのステージ(撮影:TEPPEI)。

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後藤正文がゲストボーカルとして参加した、17日の佐野元春 and The Hobo King Bandのステージ(撮影:古溪一道)。

後藤正文がゲストボーカルとして参加した、17日の佐野元春 and The Hobo King Bandのステージ(撮影:古溪一道)。

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後藤正文とティム・ウィーラー(ASH)が加わった、16日のTHE RENTALSのステージ(撮影:TEPPEI)。

後藤正文とティム・ウィーラー(ASH)が加わった、16日のTHE RENTALSのステージ(撮影:TEPPEI)。

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昨年は「NANO-MUGEN CIRCUIT 2010」と称した全国5公演のツアー形式で行われたため、横浜アリーナでの「NANO-MUGEN FES.」開催は2年ぶり。期待のニューカマーからアジカンメンバーがリスペクトする大御所まで、バラエティ豊かなラインナップが豪華競演を繰り広げた。

初日16日は初出演のねごとのステージで幕を開けた。蒼山幸子(Vo, Key)はMCで「一昨年はお客さんとして観に来ていて『いつか出られたらいいな』って言ってたんですけど、本当に出ることができました!」と喜びを語りつつ、4人の新人離れしたパワフルなプレイで会場を圧倒する。DJステージからフロアを踊らせたオオルタイチ、力強いアンサンブルを披露したWE ARE SCIENTISTS、HUSKING BEEのナンバーを立て続けに披露して会場を沸かせた磯部正文BANDと、その後も強力なライブが続く。

もはや「NANO-MUGEN FES.」には欠かせない存在となったTHE YOUNG PUNX!とPHONATのコラボライブに続いては、アジカン・喜多建介(G)をゲストに迎えたASHのステージ。お互いがこの競演を存分に楽しんでいることが伺える、多幸感に満ちたパフォーマンスが繰り広げられた。the HIATUSのライブは最新シングル「Hatching Mayflies」の楽曲をすべて披露し、彼らの現在のモードをアピールする内容に。THE RENTALSのライブにはアジカンから後藤正文(Vo, G)と喜多、山田貴洋(B)、さらにASHのティム・ウィーラー(Vo, G)も参加し、会場を大いに盛り上げた。

オーガナイザーのアジカンはトリ前に登場。1曲目「新世紀のラブソング」で場内を徐々に温め、その後はアッパーチューンを連発しオーディエンスのテンションを一気に上げていく。後藤は東日本大震災を受けての自身の思いを語り、「今日はみんなも心をよみがえらせるというか、生き返って帰ってください」と呼びかけた。そしてこの日のフィナーレを飾ったのはWEEZER。リヴァース・クオモ(Vo, G)は「日本の映画、大好きです!」と日本のオーディエンスに向けて挨拶し、「となりのトトロ」や「崖の上のポニョ」の主題歌を日本語で歌って会場を和ませる。その一方「Hash Pipe」「Pork And Beans」といった圧巻のナンバーで、観客を感動に導いた。後半ではリヴァースがステージから飛び降り、スタンディングエリアでオーディエンスにもみくちゃにされながら熱唱するシーンも。フェスらしい破天荒な盛り上がりの中、1日目が終了した。

2日目、17日のトップバッターは初出演のBOOM BOOM SATELLITES。彼らの繰り出す重低音と華麗なリズムが、フロアに朝一番とは思えない熱気を生み出す。その直後、こちらも初出演のモーモールルギャバンが2番手として登場。下ネタ満開のMCやトークとメンバー3人のハイクオリティなプレイのギャップで、オーディエンスの心を鷲掴みにした。アコースティックステージでは星野源が優しくも力強い歌声を響かせ、WE ARE SCIENTISTSやTHE YOUNG PUNX! & PHONATは初日を上回る強力なパフォーマンスを展開する。

中盤で登場したのは佐野元春 and The Hobo King Band。名曲「約束の橋」を披露する際には、佐野が「素晴らしい友人を紹介します。ASIAN KUNG-FU GENERATION、ゴッチ!」と後藤を呼び込み、2人のボーカルで熱唱し場内を感動に導いた。続くストレイテナーは「『NANO-MUGEN FES.』は俺たちのホーム」とオーディエンスに呼び掛けながら、堂々たるライブを披露。THE RENTALSも初日同様、ゲストを多数呼び込んだ大編成のステージで場内を沸かせた。

トリ前で登場したMANIC STREET PREACHERSは、2009年の出演キャンセルを経てのリベンジを果たすライブを展開する。迫力あるサウンドでオーディエンスを飲みこんだ後、いよいよ大トリのアジカンが登場した。静けさを漂わせるオープニングSEから一変、「リライト」で爆発的に幕を開けた彼らのライブは、最新曲「All right part2」や懐かしのナンバー「N.G.S.」まで幅広いセットリスト。後藤はこのフェスを無事に迎えた心境を「震災が起きて『ああ、今年もうNANO-MUGENできないかもな』って思ってたんだよね。音楽をやること自体が不謹慎みたいな雰囲気があって、心が折れちゃって。でも大事なのは自分がどうしたいかってことだから、7月中旬で俺は完全復活する!って決めて、やることにしました」と語り、場内から大きな拍手を浴びた。

アンコールでは「ループ&ループ」と、初日のライブで最初に披露した「新世紀のラブソング」を披露。これからも前に進もうとする彼らの意志を感じさせる演奏で、2日間のフェスを締めくくった。

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音楽ナタリー @natalie_mu

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