鈴木愛理、大歓声に「最高なんだけどー!」パシフィコ横浜に“ココロノオト”鳴り響く

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鈴木愛理が昨日6月11日、神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにてワンマンライブ「鈴木愛理 LIVE 2023~ココロノオトヲ~」を開催した。鈴木のライブはこの公演をもって観客の発声が可能となり、℃-uteBuono!時代の楽曲から初披露の新曲まで合計25曲が大歓声の中で歌われた。

「鈴木愛理 LIVE 2023~ココロノオトヲ~」神奈川の様子。(写真提供:アップフロント)

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「鈴木愛理 LIVE 2023~ココロノオトヲ~」神奈川の様子。(写真提供:アップフロント)

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昨年の6月30日に「ハロー!プロジェクト・キッズ オーディション」合格から満20年を迎え、鈴木はそこからの1年間を20周年のアニバーサリーイヤーとして駆け抜けてきた。「鈴木愛理 LIVE 2023~ココロノオトヲ~」はその締めくくりと位置付けられる公演。会場には2019年12月のツアー「鈴木愛理 LIVE PARTY No Live, No Life?」以来およそ3年半ぶりに歓声が戻り、観客は拍手とともに盛大な声で鈴木を迎え入れた。ピンスポットに照らされた鈴木は「君へ響けこのメロディ ずっとここで唄ってたよ」と「IDENTITY」の一節をアカペラで歌い、「やっとこの日が来たね。みんなの心の歌聞かせてー!」と叫ぶ。歓声は一段と大きくなり、ライブは華々しく幕を開けた。

鈴木愛理(写真提供:アップフロント)

鈴木愛理(写真提供:アップフロント)[拡大]

3年半のブランクを一気に埋めるかのようにコール&レスポンスとシンガロングを繰り出し、オーディエンスとの一体感を作り上げていく鈴木。おなじみのバンドメンバー、宮本將行(B)、伊平友樹(G)、堀倉彰(Key)、加藤聡(Dr)、亜美(Cho)の演奏も歓声を受けて熱を帯びていく。また今回の公演ではダンサーもひさびさにステージに加わり、鈴木のパフォーマンスに華やかな色を添えた。冒頭3曲を歌い終えた鈴木は「なんといっても声出し解禁のライブということで、すごいシャワーを浴びて幸せなんだけど」と喜びいっぱいの表情を見せ、「今日が私のライブを観るのが初めてという方もいるだろうし、信じらんないくらい昔から一緒だよという人もいると思うけど、どんな方も1人も置いていかないようなライブにしたいと思っております」と宣言。突然会場に響いた「あいりー」というチビッ子の声に思わず「何ー? あいりだよー」と答えるなど、観客とのコミュニケーションを楽しみながらライブを進行した。

「鈴木愛理 LIVE 2023~ココロノオトヲ~」神奈川の様子。(写真提供:アップフロント)

「鈴木愛理 LIVE 2023~ココロノオトヲ~」神奈川の様子。(写真提供:アップフロント)[拡大]

日本テレビ系の音楽ドキュメントバラエティ「音と画」から生まれた“ツミキ feat. 鈴木愛理”名義の新曲「shampoo」でライブを再開させた鈴木は、ここから藤原聡(Official髭男dism)の提供曲「Break it down」など近年のソロ楽曲を連続で披露した。次のブロックでは「ここから踊っていこうと思ってるんですけどいいですか? だからこれが邪魔なんで脱ぎまーす」とロングスカートを脱ぎ捨ててミニスカート姿に。そして「ここからはちょっと懐かしい曲も交えながら踊っていこうかと思います」と、℃-uteやBuono!の楽曲も織り交ぜながら、時にパワフルに、時に妖艶に、ダンスと歌で観客の目と耳を惹き付けていく。ライブ中盤、鈴木が一旦ステージを去ると「みなさん 今でもこの曲たちに反応できますか?」とアイドル時代やコロナ禍以前のライブパフォーマンス映像が矢継ぎ早に流れ、観客はすべての楽曲にコールで応戦。「みんなと一緒に作ってきたこの空間、私の欲張りな願いだけど、これが永遠に続く日常が欲しい。みんなのハートの音、もっと聞かせて! ココロノオトヲ」とライブタイトルに込められたメッセージが流れ、衣装を着替えて再登場した鈴木はバラードソング「heart notes」を歌い上げた。

「ここからは後半戦、めちゃめちゃ盛り上がっていくよー!」と観客に呼びかけた鈴木は、2018年のツアー「鈴木愛理 LIVE TOUR 2018 "PARALLEL DATE"」の際にライブを盛り上げるために書いたコール&レスポンス満載の自作曲「No Live, No Life」を披露。オリジナルのラジオ体操を盛り込みつつ怒涛の後半戦へとなだれ込んでいく。「ハートはお手上げ」「ハイビート気分」といったコロナ禍に発表された楽曲では観客が新たにコールを作り上げ、「ハイビート気分」大サビのブレイク「I love you」のフレーズでは鈴木が「もっとちょうだい?」「足りないなあ」と4回もコールを要求し「あー幸せ」と満面の笑み。そして、おなじみのギターイントロが流れ出すと場内の歓声はひときわ大きく鳴り響く。鈴木がソロになってからも歌い継いでいるBuono!のキラーチューン「初恋サイダー」だ。鈴木は「今日はみんなが歌ってくれますか?」と呼びかけ、冒頭のアカペラを観客に委ねる。「キスをあげるよ」の大合唱に鈴木は「最高なんだけどー!」と大興奮。観客の熱気を一手に受けて「初恋サイダー」を熱唱した。

「私はこの20周年イヤーを過ごしてみて、改めて歌を歌うことが大好きだなと思ったし、ハロー!プロジェクトを卒業してからも歌を歌うという道を選んだ私が歌い継いでいくことに使命を感じています。今までは、やっぱり昔の曲にはいろんな思い出が付随するので、歌いたくないなと思う曲もあったんです。やっぱりグループのみんながいないとダメだなとか、みんなの声がないとダメだなとかいろいろ考えたんですけど……やっぱり私は音楽という同じ道を選んだので、歌っていくべきなんだなと、昔の曲に対する考え方が変わった1年間でした」と、音楽活動から離れたり芸能活動を退いたりした仲間たちの思いを背負ってグループ時代の楽曲を歌い継いでいくことを決意した鈴木。さらに「私は音楽について考えているときが一番、うれしいという気持ちも、悲しい気持ちも、悔しい気持ちも、すごく大きくて。そこに魂を削って8歳の頃からステージに立ってきたんだなって改めて思うんです。苦しくなることもあるけど、こうやって皆さんと新しい歴史を作っていきたいと思っています」と胸に秘めた思いを告げると、「こういう大事なタイミングにぴったりな曲を見つけました。きっとみんなにも届くと信じてこの歌を贈ります」と、Buono!時代の楽曲「ゴール」を歌う。そして最後は「新曲書いてきました。みんな騒げー!」と、鈴木自身が岩里祐穂との共作詞でメッセージをしたためた瀬恒啓作編曲のロックナンバー「平等なメロディ」を初披露した。

鈴木愛理(写真提供:アップフロント)

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何度も叫ばれる「愛理!」コールを受けて再びバンドメンバーやダンサーとともにステージに上がった鈴木は、さらにアンコール曲を披露。「みんなの前に立って何かをいうほど偉い人間ではないけど、少しでもみんなに『もうちょっとがんばって生きてみよう』というエネルギーを感じてもらえるのであれば、まだまだステージに立ち続けたいと思うし、私自身も『この道を選んでよかったな』と今心から思います。ありがとうございます」と感謝の思いを伝える鈴木に温かい拍手が送られた。「6月30日で21周年を迎えて22年目が始まりますけど、みんなと交わした約束、叶えられていない夢があるじゃないですか。それを実現させられるアーティストになれるように日々前進していきたいと思うので、またここからが始まりという思いを込めて、最後はこの曲を」と、鈴木は2018年6月発売のソロデビューアルバム「Do me a favor」から、ソロで歌っていく決意を込めた「start again」を熱唱。晴れ晴れとした表情でステージを終えた。

「鈴木愛理 LIVE 2023~ココロノオトヲ~」はこのあと6月24日、大阪・NHK大阪ホールに場所を移して昼夜2公演が行われる。

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「鈴木愛理 LIVE 2023~ココロノオトヲ~」大阪公演

2023年6月24日(土)大阪府 NHK大阪ホール
[昼公演]OPEN 14:15 / START 15:00
[夜公演]OPEN 17:45 / START 18:30

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