マイファス、デビュー10周年ツアーファイナルで3年ぶりにファンの歓声浴び「一生忘れません！」

MY FIRST STORY のデビュー10周年を記念したツアー「MY FIRST STORY TOUR 2022」の最終公演が12月9日に神奈川・横浜アリーナで行われた。

2012年4月に1stフルアルバム「MY FIRST STORY」でデビューし、今年10周年を迎えたMY FIRST STORY。彼らは今年6月から12月にかけて約半年にわたってツアーを開催し、ライブハウス、ホール、アリーナを巡った。

本公演の冒頭ではLEDビジョンで1から順にカウントアップが行われ、10に達したところでメンバーが登場。MY FIRST STORYはオープニングナンバーに「MONSTER」をセレクトし、歪んだサウンドに乗せてHiro（Vo）が攻撃的なラップを繰り出した。

Hiroは観客に向かって「今日はデカい音を鳴らしにきたわけじゃない。お前らとライブしに来たんだよ。本気でかかってこい！」と焚きつける。ステージに炎が吹き上がる中、4人は「ALONE」で気迫に満ちたパフォーマンスを繰り広げた。「WINNER」ではHiroがメインステージから伸びる花道を歩き、悠々とした足取りでセンターステージへ。「10周年ツアーへようこそ！」と叫んでパワフルに歌唱した。

コロナ禍になってからの約3年、MY FIRST STORYのライブでは声出し不可とアナウンスされてきた。しかし政府による行動制限の緩和措置も進んでいることから、今回の横浜アリーナ公演ではルールが緩和され、不織布マスクを着用したうえでの声出しが可能に。Kid'z（Dr）がどっしりとしたビートを刻む「アンダーグラウンド」ではHiroが「3年我慢した思いはそんなもんか！」と激情的に叫び、彼の言葉を受けてオーディエンスが大きな歓声を上げた。

中盤にはラブソングが続くパートが用意された。シンセサウンドが印象的な「Dreaming of you」ではHiroの甘く艶のある声が場内に響く。さらに彼はセンターステージに移動し、そこに用意されたピアノを奏でながら優しく「告白」を歌唱。観客が携帯のライトを灯して4人を照らすと、場内はロマンチックなムードに包まれた。

客席を愛おしそうに見渡したHiroは「皆さんに支えられて10周年を迎えることができました。でもまだまだやりたいこと、できていないことはたくさんあるので、これからもよろしくお願いします！」と伝える。続いてMY FIRST STORYはラブバラード「『花』-0714-」「Love Letter」を届けてこのパートを締めくくった。そしてMCコーナーでは、バラエティ番組やニュース番組などでトークスキルを培ったHiroを中心にして、4人がコミカルなトークを展開して観客の笑いを誘った。

その後、彼らはエモーショナルな楽曲「君のいない夜を越えて」で再度ギアを上げていく。Hiroが「この状況を3年待ちわびました。あなたじゃなきゃこの景色、この状況は完成しませんでした。今日は記念すべき日です」と噛み締めるように語ったあとは、人気曲「I'm a mess」の演奏へ。ポップなサウンドとロックなギターリフが絡み合い、4人の強固なバンドアンサンブルが会場に響き渡った。「REVIVER」ではTeru（G）とNob（B）が花道でパフォーマンスを披露し、オーディエンスのテンションは最高潮に。4人は最後に「不可逆リプレイス」を熱演し、Hiroが「僕は今日のことを一生忘れません！」と感慨深げに叫んで本ツアーの幕を下ろした。