マカロニえんぴつ、雨降る野音でファンに感謝伝えた夜

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マカロニえんぴつが10月8日に大阪・大阪城音楽堂、昨日11月13日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)で初の野外ワンマンライブ「マカロック“初”野音ワンマン☆東阪篇」を開催した。この記事では東京公演の模様をレポートする。

マカロニえんぴつ「マカロック“初”野音ワンマン☆東阪篇」東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) 公演の様子。(撮影:酒井ダイスケ)

マカロニえんぴつ「マカロック“初”野音ワンマン☆東阪篇」東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) 公演の様子。(撮影:酒井ダイスケ)

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「マカロック“初”野音ワンマン☆東阪篇」はマカえんのオフィシャルファンサイト・OKKAKE会員限定のライブ。4人はマカロッカー(マカロニえんぴつファンの呼称)の愛にあふれた空間で全20曲をパフォーマンスした。

はっとり(Vo, G)(撮影:酒井ダイスケ)

はっとり(Vo, G)(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

小雨が降る中、日が落ちた野音のステージに登場したはっとり(Vo, G)、田辺由明(G, Cho)、高野賢也(B, Cho)、長谷川大喜(Key, Cho)の4人は、ドラムカウントを合図に「トリコになれ」で勢いよくライブを開始。エモーショナルなサウンドを開放感のある景色の中で響かせた。「レモンパイ」では大盛り上がりの観客を目の当たりにしたはっとりが「いいねー!」とにっこり。その勢いのまま彼らは、リラックスした空気をまといながら「洗濯機と君とラヂオ」「ハートロッカー」をプレイした。オーディエンスは心地のいいリズムに身を任せて体を揺らし、彼らの演奏にハンドクラップを重ねる。はっとりは「しっかり(雨が)降ってます」と会場を見渡し、「でもこういう雨の中、外でワンマンっていうのもなかなかないし、初めての野音で降られるっていうところがマカロニえんぴつだよね」と朗らかに笑った。

マカロニえんぴつ「マカロック“初”野音ワンマン☆東阪篇」東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) 公演の様子。(撮影:酒井ダイスケ)

マカロニえんぴつ「マカロック“初”野音ワンマン☆東阪篇」東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) 公演の様子。(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

その後マカえんは熱を込めて「たましいの居場所」「恋の中」をパフォーマンス。「恋人ごっこ」では涼しい秋の空気が漂う中、はっとりの感傷的な歌声が夜空に切なく響き渡る。そんなセンチメンタルな空気は「春の嵐」でさらに増幅していき、続く「ヤングアダルト」でもオーディエンスは楽曲の世界観にじっくりと浸っていた。

マカロニえんぴつ「マカロック“初”野音ワンマン☆東阪篇」東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) 公演の様子。(撮影:酒井ダイスケ)

マカロニえんぴつ「マカロック“初”野音ワンマン☆東阪篇」東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) 公演の様子。(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

ライブ後半、マカえんはこの野音公演に向けて事前に行っていたリクエスト投票の上位3曲を披露した。「零色」ではプロジェクションマッピングを用いた鮮やかなグラフィック演出がステージ全体を彩る。「ワンドリンク別」では疾走感あふれる演奏が繰り広げられ、「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」では温かなサウンドに乗せてオーディエンスの一体感のあるハンドクラップが広がった。「この曲で知ってもらった人も多いと思います」という高野の曲振りで「なんでもないよ、」が披露されるかと思われたが、マカえんが演奏し始めたのは「イランイラン」。パフォーマンスを終えたはっとりは「いや、『イランイラン』じゃないでしょ! J-WAVEの『THE KINGS PLACE』でしか流れない曲」と笑いながらツッコミを入れつつ、その後「愛のレンタル」をクールにプレイした。さらにマカえんがダンサブルなナンバー「カーペット夜想曲」「STAY with ME」が続けて投下すると、雨の中でオーディエンスは一斉に手を掲げて気持ちよさそうに踊る。「星が泳ぐ」では流星群のようなグラフィックがステージ背後に広がる中でメロディアスなサウンドが鳴り響いた。

マカロニえんぴつ「マカロック“初”野音ワンマン☆東阪篇」東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) 公演の様子。(撮影:酒井ダイスケ)

マカロニえんぴつ「マカロック“初”野音ワンマン☆東阪篇」東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) 公演の様子。(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

「やっぱり『ありがとう』であったり、『ごめん』であったり、『好きだ』であったり、そんなのは言葉にしていかないといけないなと思います。俺自身歌っているこの瞬間でないとどうしても素直になれないもので。でも、素直になってみると気持ちいいものです。素直になれる場所があるのがうれしくてたまらないんです。10年やってます。続けることができてます。あなたが求めてくれるからです。そして、この場所が好きだって最近やっと心から思えるようになりました」と穏やかに語ったはっとり。彼は自分が孤独だと感じていた時期を振り返り、「今は1人じゃない。ここに来れば1人じゃないって思えるようになりました。今日は個人的な感謝を伝えてもいい日かなと思っています。僕にこんな場所を作ってくれて、育ててくれて、みんな本当にどうもありがとうございます」と感謝の思いを述べた。そんな思いを込めるように、マカえんは最後に代表曲「なんでもないよ、」をじっくりと演奏。オーディエンスは彼らの思いに共鳴するように、ゆったりとしたリズムに合わせて左右に手を振った。

マカロニえんぴつ「マカロック“初”野音ワンマン☆東阪篇」東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) 公演の様子。(撮影:酒井ダイスケ)

マカロニえんぴつ「マカロック“初”野音ワンマン☆東阪篇」東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) 公演の様子。(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

アンコールを求める拍手に呼ばれて再び登場した4人。「愛の手」を届けたあと、はっとりは「今日はバンドやっててよかったなと思える1日になりました。また声が出せるようになったら一緒にはしゃぎましょう!」と声を弾ませた。ラストナンバーは「OKKAKE」。最後までマカロッカーたちとライブを思いきり楽しみ、4人はステージをあとにした。

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マカロニえんぴつ「マカロック“初”野音ワンマン☆東阪篇」2022年11月13日 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) セットリスト

01. トリコになれ
02. レモンパイ
03. 洗濯機と君とラヂオ
04. ハートロッカー
05. たましいの居場所
06. 恋の中
07. 恋人ごっこ
08. 春の嵐
09. ヤングアダルト
10. 零色
11. ワンドリンク別
12. サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
13. イランイラン
14. 愛のレンタル
15. カーペット夜想曲
16. STAY with ME
17. 星が泳ぐ
18. なんでもないよ、
<アンコール>
19. 愛の手
20. OKKAKE

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酒井ダイスケ @imdaisukesakai

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