関取花が一座と回った「また会いましたね」ツアー、六本木で終幕

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関取花のライブツアー「関取 花 2022 ツアー “また会いましたね”」が11月10日に東京・EX THEATER ROPPONGIで最終日を迎えた。

関取花(撮影:木村泰之)

関取花(撮影:木村泰之)

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「関取 花 2022 ツアー “また会いましたね”」東京・EX THEATER ROPPONGI公演の様子。(撮影:木村泰之)

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“主人公にならない人”に寄り添いたいという思いを込めたメジャー2ndアルバム「また会いましたね」を7月にリリースした関取。このツアーで彼女はアルバムをともに制作した谷口雄(Keyほか)、ガリバー鈴木(Bほか)、岡田梨沙(Drほか)という仲間たちと全国10カ所を回った。

「関取 花 2022 ツアー “また会いましたね”」東京・EX THEATER ROPPONGI公演の様子。(撮影:木村泰之)

「関取 花 2022 ツアー “また会いましたね”」東京・EX THEATER ROPPONGI公演の様子。(撮影:木村泰之)[拡大]

ジェニファー・ウォーンズ「The Hunter」が流れる中、ステージに姿を現した“関取花一座”。関取は「あ、どうも関取花です!」とフランクに挨拶し、「普段、関取花の音楽を聴くような方々は六本木には来ない方ばかりだと思います。ここまでよく来てくださった。本当にありがとうございます」と感謝の思いを述べる。その流れで1曲目に披露されたのは「やさしい予感」。演奏後には関取が「いいね!」とメンバーと声をかけ合い、“関取花一座”の士気を高めた。そんな関取が「家族のような“兄弟”のようなチームでこの曲をお届けしてまいりたいと思います」と紹介したあとには、岡田のパワフルなドラミングをきっかけに「道の上の兄弟」がパフォーマンスされ、息の合ったアンサンブルが場内に鳴り響いた。

関取花(撮影:木村泰之)

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“関取花一座”の面々は会場のある六本木をテーマにトークを展開。関取は「すれ違う人全員が芸能人に見えるよね」と“六本木あるある”を話し、さらに「お仕事で来るたびに隠れながら歩くというか。『メタルギア ソリッド』みたいな感じです」と話して和やかなムードをもたらした。トークを終え、ライブを再開した関取は「長い坂道」「風よ伝えて」で自身の持ち味とも言える透明感のある歌声を存分に響かせる。また哀愁漂う「障子の穴から」では熱のこもったロングトーンやバンドサウンドで、オーディエンスから大きな拍手を浴びた。演奏の余韻でしんと静まり返るフロアで関取は、2019年のメジャーデビュー以降を振り返り、コロナ禍によってあまりライブの機会に恵まれなかったと語る。「ライブが大好きなのにあまりやれなくて、活動のモチベーションを保つのが難しくて。だけど続けなかったら、例えば、私の曲を聴いてがんばれたって言ってくれる人たちに出会えなかった。まだ世の中は知らないことばかりで、日々いろんなことを学んでいます」と前向きな思いを伝えると、原点を思い出すかのように2012年発売のミニアルバム「中くらいの話」の収録曲「むすめ」をひときわ丁寧に歌い上げた。さらに「中くらいの話」からもう1曲「石段のワルツ」を届け、ノスタルジックな雰囲気を演出した。

関取花(撮影:木村泰之)

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ライブ中盤に"関取一座"はユニークな歌詞が印象的な「モグモグしたい」を披露。関取とバンドメンバーが温かな歌声を重ねると、オーディエンスが自然とハンドクラップを鳴らした。曲中にはステージにいなり寿司が運び込まれ、谷口がそれを“モグモグ”する場面も。そして、ビールをテーマにした「黄金の海で逢えたなら」では関取と谷口がステージの上手下手を移動し、軽やかなステップを踏みながらパフォーマンスを展開。そんな2人を岡田と鈴木が優しい眼差しで見守り、曲の終わりには“関取一座”と観客が“乾杯”してフロアが一体感に包まれた。観客の興奮が冷めやらぬ中で届けられたのは、ファンに高い人気を誇る「彗星」。曲が始まるとステージに設置されたミラーボールが回り出し、楽曲の壮大な世界観を引き立てていた。本編は残すところあと1曲となり、関取は「ライブっていいですね。携帯1つでなんでもできちゃう時代に、こうして会場に足を運んでくれてありがとうございます」と改めて感謝の思いを伝える。その後、ステージに立つ自身の心情を表したかのような「スポットライト」で美しく伸びやかな歌声を届けた。演奏を終えた鈴木、谷口、岡田が順にステージを去ったあと、最後に関取がゆっくりと舞台をあとにした。

関取花(撮影:木村泰之)

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アンコールを求める拍手に応えてステージに再登場したのは関取と岡田。関取は「今の私なら説得力を持って歌えると思います」と言葉に力を込め、10年近く前に書いたという下積み時代の焦燥感を表現した「明大前」を岡田とともに披露した。その後、ステージには谷口と鈴木も合流し、“関取一座”の面々が再集結。関取が「ライブは関取花、ラジオはTBSをご贔屓に!」と高らかに宣言し、TBSラジオ「パンサー向井の#ふらっと」のテーマソング「ラジオはTBS」でにぎやかなアンサンブルを奏でた。4人がステージ袖に履け、ここでライブは幕引きかに思われたが、関取が1人ステージに戻ってきた。キーボードの前に座ると、自身のために作ったという「季節のように」を弾き語り。繊細で温かみのあるボーカルは会場に深い余韻を残した。ツアーを成功させた関取は12月26日に神奈川・横浜にぎわい座 芸能ホールで「年末だョ!全員集合2022」を行う。

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「関取 花 2022 ツアー “また会いましたね”」2022年11月10日 EX THEATER ROPPONGI セットリスト

01. やさしい予感
02. 君の住む街
03. 道の上の兄弟
04. 長い坂道
05. 風よ伝えて
06. 障子の穴から
07. むすめ
08. 石段のワルツ
09. ねえノスタルジア
10. モグモグしたい
11. 青葉の頃
12. もしも僕に
13. 黄金の海で逢えたなら
14. 彗星
15. スポットライト
<アンコール>
16. 明大前
17. ラジオはTBS
18. 季節のように

関取花「年末だョ!全員集合2022」

2022年12月26日(月)神奈川県 横浜にぎわい座 芸能ホール

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関取 花 @dosukoi87

六本木で歌う「ラジオはTBS」、ゾクゾクしました!!! #ふらっと954 https://t.co/pCa9j9qezW

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